多忙を極める上地さんからじきじきにお電話をいただきました
フジノにとって、こんな至福の時間はもう無いかもしれません。
今日は、上地克明さん(ヨコスカ復活の会・代表)とフジノ、たった二人きりで街頭演説をさせていただきました。
北久里浜駅前と京急久里浜駅前。
時間さえ許せば(フジノが病院に行かねばならなかった)、本当はもっと市内を駆け巡りたかったです。
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横須賀市内だけでなく、市外からも声がかかって引っ張りだこで、もはや分刻みのスケジュールに追われている上地さん。
かたや、家族の入院が重なり、公務と緊急性の高い市民相談以外は、ひたすら病院に詰めているフジノ。ここしばらくは、駅立ちにも一切顔を出せていません。
市議会の控室では隣の席が上地さんで、いつもいろいろな政策論議をしたり、身の上相談(こっちの方が多かったかも)にのってもらっていました。
5月6日に上地さんが辞職をしてから、わずか1ヶ月しか経っていません。
けれども本音では、とてもさみしくも感じていました。
そんなフジノに、上地さんから昨日じきじきにお電話をいただきました!
「フジノくん、明日、一緒にやろうよ」
「ぜひやらせてください」
もう、即答です。
しかも、いつも優しくて他人を気遣って自分のことは後回しの上地さんは
「もしもご家族の具合が許すタイミングがあればで、いいから。フジノくん、その間だけでいいからね」
とお声がけいただきました。
家族の前では涙を絶対に流さないフジノですが、上地さんの優しさに、正直、電話ごしに泣けてしまいました。
上地ファミリーが大好きです
しかも今日は、上地亮輔さん(上地家の次男)ともご一緒させていただきました。
開口一番、
「フジノさん、本日はありがとうございます。おやじ、フジノさんと街頭やりたいと先週からうるさくて。『早くフジノくんに連絡とって』とうるさいから、『自分で電話かけろよ』と怒ったんですよ」
と亮輔さん。嬉しい。
「それで昨日わざわざ上地さんからお電話くださったんですね」
「そうなんですよ、おやじ。照れ屋でなかなか動かないから」
そしてフジノが街頭演説をスタートしてからも、内容が上地さんの実績や成果を褒める内容にさしかかると、隣に立っている亮輔さんが僕にだけ聞こえる小声で
「フジノさん、褒めすぎ」
とか、いちいちツッコミを入れて笑わせようとする(笑)
上地ファミリー、僕はほんと大好きです。
何年前だったでしょうか、ずっと以前に上地さんと雑談をしていた時のことです。
議員に配られる資料があまりにも多いので、これから横須賀市議会はペーパーレス化をしていくのですが、その流れで自宅の『断捨離』について話していました。
ふと上地さんが「そういえばネクタイが好きで気がついたら増えちゃったけど、少し処分しないといけないな」とつぶやきました。
いつもスーツ姿がおしゃれな上地さん。ネクタイのセンスも素敵です。スーツ好きなフジノは、聴き逃しませんでした。
「上地さん、捨ててしまうならば、安く譲って下さいませんか?(*)」
「おお、いいよ」
(*政治家は物を無料であげたりもらったりできません。寄附行為にあたりますので)
それから一週間後。
上地さんが本当にネクタイを持ってきて下さいました。
「妻と二人でさ、どれがフジノくんに似あうだろうかとみつくろってきたんだ」
素敵なネクタイでした。
遠くからみるとシンプルなクレストチェックタイ(クレストとは紋章のことです)。
でも近づいてみるとそのクレストは、かわいいワンコなのです。
「上地さんも奥さまも、よく僕が犬好きだって知ってましたね。うれしい!」
そして、レジメンタルタイ(斜めのストライプ)。世の中にはすさまじい種類のネクタイがありますが、レジメンタルがいちばん好きです。
「フジノくんにはこれが合うはずだ、って、妻が選んだんだよ(照れくさそうな上地さん)」
ああ、雑談の中で飛び出してきた言葉のあや(ください→あげるよ)なんかじゃなくて、本気で選んでくれたんだ、と嬉しくなりました。
わざわざご夫婦で「どれがフジノくんには似あうかな〜」なんて会話をしながら、きっと何本も手にとって選んでくれたんだろうなあ、という姿がイメージできました。
もったいなくて、1度着けた後は、家宝にしてあります。
横須賀に帰ってきていた雄輔くん(歌手・俳優)が上地さんを迎えにクルマでふらりと現れて、何故か僕も一緒にミスタードーナッツでお茶をさせてもらったり。
上地さんのスマホで、お孫さん(雄輔くんの赤ちゃん)の動画を見せてもらったり。
これが僕にとっての上地家なんです。
僕だけじゃなくて、上地ファミリーとおつきあいがある人はみなさんきっと共感してくださると思います。
みんな、『愛』があるんですよね。
みんな、『他人を大切にする人たち』なのですよね。
もちろん政治家として政策を同じくするから応援しているのですが、ひとりの個人としても僕は上地さんたちが大好きです。
北久里浜駅前では「こども家庭福祉」政策を語りました
市議会で質疑に立つ上地さんからは『政策通』で、特に『財政』『経済』に強いというイメージが強いと思います。
でも、その根っこには『一番弱い立場の人たちの為に政治はある』という強い信念があります。
フジノは社会保障・社会福祉政策をメインとする政治家ですが、上地さんといつも意気投合してきたのは、その根っこの想いが同じだったからです。
上地さんは「フジノくん、思い切りやれ。一隅を照らす、その姿勢は絶対に間違ってない」といつも質疑に立つフジノを応援して下さいました。
今回の『ヨコスカ復活の会』リーフレットやチラシにも、グランドデザイン(まちの大きな方向性)が記されていて、細かな取り組みを具体的にどうするかということは書かれていません。
でも、ずっと上地さんと議論したり意見交換してきたフジノは、上地さんがどんな政策を打ちたいのか、知っています。
街頭演説では、リーフレットやチラシには書ききれなかった上地さんの想いを、フジノが代弁しようと決めていました。
そこで、まず北久里浜駅前では『こども家庭福祉』について、徹底的に語りました。
赤ちゃんが生まれる前の妊娠、妊娠中、生まれてから、乳児期、保育園や幼稚園、小学校、中学校。ライフステージごとに必要な取り組みを訴えました。
そもそも何故このまちではこどもが増えていかないのか。
そもそも何故このまちではひとり親のご家庭が多いのか。
そして何故このまちでは、こどもが主役になれないのか。
その問題を説明して、上地さんが考えている取り組みをお話しました。
ずっと、赤ちゃんを抱っこしたお母さんがお話しを聴いていて下さいました。
ご夫婦で小さなおこさんを連れておられる方も、最後までお話しを聴いて下さいました。
そして、演説終了後には上地さんのもとへいらして、切々と子育て環境の厳しさを語って下さいました。
「フジノくん、こんなこと許せないよな」
上地さんがぐっと力をこめて僕に言いました。
そう、これが現実の横須賀だからこそ、僕はあなたにこのまちのリーダーになってほしいんです。
久里浜駅前では「高齢者保健医療福祉」政策を語りました
予定の時間が終わって、「解散かな?」なんて思っていたら
「フジノくん、まだ時間ある?」
「あります!」
「じゃあ、どんどん行こう。市内ぜんぶ回ろう」
おいおい、どんだけ元気なんだよー、上地さん。でも、嬉しく感じながら、京急久里浜駅前に向かうことにしました。
ここでは、徹底的に『高齢者保健医療福祉』について語りました。
上地さんのお父さまは、沖縄・宮古島の出身です。フジノの父親は、九州・福岡の小さな村の出身です。
僕と上地さんは20才離れていますが、上地さんも僕も、父親が故郷を離れて横須賀でどれほど苦労して生きてきたかを観て育ちました。
この国を、ここまで経済成長させてくれたのは、人生の先輩方です。先人が居てくれたからこそ、今があります。
おやじやおふくろ、おじいちゃんやおばあちゃんたちのおかげです。
みんな尊敬され、大切にされねばなりません。
しかし今このまちではあまりにも医療・福祉が足りないせいで、せっかく長生きできても長生きを後悔するような現実があります。
これまでフジノは高齢者保健医療福祉に全力を捧げてきました。けれども市長は全くこの分野を理解していないせいで、いつも的はずれです。
現実はあまりにも厳しい。
介護をしておられるご家族は苦しんでいるし、せっかく長生きしてくれたご本人は「早くあの世にいけたらいいのに」と嘆いている。
僕はそんな現実をたくさん見てきました。今も毎日みています。それに対して、政治・行政はあまりにも無策です。
解決する為の方法は分かっているのに、市長は財政危機を理由にして、何もまともな対策を打たない。
その怒りを、ひとつずつ事例を挙げながら市民のみなさまにご説明しました。
その悲しみを、ひとつずつ政策を挙げながら上地さんがいかに変えていくか、ご説明しました。
フジノが演説をしている時、上地さんのもとへ泣きながらひとりの女性がやってきました。
演説を終えた後、亮輔さんにお話しを伺うと
「あの方は今おひとりで3人の介護をしていて、とても苦しい。フジノさんの話にすごく共感して、父にがんばってほしいと伝えに来てくれたんです」
とのことでした。
やはり上地さんの政策は、心に響いていました。
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ここでタイムアップ。
フジノは自分が毎月通院している病院に行かねばならず、そこでお別れとなりました。残念。
笑顔でお別れしました。
その後も上地さんはまちを駆け巡りました
お別れした後も、上地さんはさらに活動を続けて、最後は夕方に横須賀中央モアーズ前で演説をしておられました。
フジノは病院に行く為に電車に乗っていたのですが、どなたかが上地さんの演説をインターネット生中継して下さってました。
上地さん、なんて体力あるんだ。。。
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それにしても、楽しい一日でした。
ご通行中に足を止めて下さった多くの方々に心から感謝しております。
そして、お仕事中にお騒がせしてしまった商店街のみなさま、申し訳ございませんでした。
みなさま、ありがとうございました!