(本会議の様子は前の記事から続いています)
上地市長が4年間の方針を示す「所信表明」演説を行ないました
市長選挙で当選した新しい市長は、初めての議会の本会議の場で『所信表明』を行ないます。
『所信表明』とは、この先の4年間にどのような基本姿勢・基本方針をもって具体的にどのようなまちづくりをしていくか、その目標や重要視している政策などを語ることです。
今年5月から横須賀市議会は年中無休の『通年議会』をスタートしてしまったので、実は上地市長の初めての議会は7月臨時議会でした。
しかし7月10日の就任からわずか2週間後の臨時議会では、あまりに時間が短すぎます。
そこで、所信表明演説は今日スタートした9月議会で行なわれることになったのです。
今日は、議場にTVKのカメラも入りました。きっと夜の『ニュース930α』で報道されるはずです。
「誰も一人にさせないまち」こそ「横須賀復活の最終目標」と述べた上地市長、感動しました
演説は、決して長いものではありませんでした。
それでもA4用紙にすると16枚もあるのでブログにその全文は掲載いたしません(後日、横須賀市役所の公式サイトに載るはず!)。
本当に素晴らしかったです。
何とかその想いを市民のみなさまに共有していただきたいので、フジノが最も感動した演説部分を引用してご紹介します。
(目指すものは「誰も一人にさせないまち」)
横須賀を復活させる。
これまでずっと訴えてきたことです。
これに対して、「ノスタルジーすぎる」とか「最近の人にはピンと来ない」といったご指摘もいただきました。
そこで、横須賀復活の先にあるものを、お示しするようにしてきました。
それは「誰も一人にさせないまち」です。
ひとり暮らし高齢者だけのことではなく、親御さんの介護に忙殺される方、会社経営で壁に直面している方、子育てに悩む方、学校に登校したくてもできない方など、日々のことや将来に対して不安を抱えている方々に、寄り添えるまちにしていく。
これが『横須賀復活』の先にある『最終的な目標』です。
横須賀復活の道のりは、決して平たんではないと思います。
しかし、その先にある輝かしい将来を、血の通った暮らしやすい横須賀を目指して、共に歩みを進めていこうではありませんか。
「協調と連帯」。
これが今の横須賀にとって一番大切なことであると私は考えています。
「協調と連帯」を図ることで、誰しもが分かりあえないはずはないと私は信じています。
また、「協調と連帯」を阻むものは差別や偏見、権威主義や猜疑心、不信感、おごりなどであると考えています。
私はこういった阻害要因を排除していくことで、「協調と連帯」が図られたまちとして「横須賀」を復活させていきたい。
心を打たれました。
歴代市長の中で、最も優れた所信表明演説だとフジノは感じました。
ここまで強く、他人を想う心を語った市長はいません。
誰もひとりにさせない。
14年間のおつきあいしかありませんが、『上地市長の生き様そのもの』を表したフレーズと言ってもさしつかえないと思います。
先の大戦で最前線に送られたお父さまが戦友を亡くし飢えに苦しんできたその姿を、幼い頃から直視してきた上地さん。
現実の社会の様々な不自由や不公平に苦しむ人々をみつめる中で、誰もが自由で平等に暮らせる平和な社会を作りたいと政治家を目指した上地さん。
フジノはそんな上地さんが大好きで、(もちろん政策を支持していますが)市長選挙を全力で闘いました。
深く他者を思いやる、その上地さんの政治家としての究極の目標が、横須賀市の目指すべき姿として語られました。
その言葉を聴いて、「ああ、上地さんがこのまちの市長になって本当に良かった」と感じました。
誰もひとりにさせないまちこそ、横須賀復活の最終目標。
こんな素晴らしいまちを、僕も実現したい。
深く感動した演説でした。
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今日の所信表明演説を受けて、市長に対する代表質問・個人質問を8日(金)に行ないます。もちろん、フジノも市議会の一員として質問に立ちます。
就任わずか2ヶ月でたくさんの成果をあげる全力投球の上地市長に対して、感動ばかりしていられません。
フジノも全力で質問に臨みたいと思います。