9月議会での「決算」審査が終わりました
今日は、『予算決算常任委員会・全体会』が開かれました。
1ヶ月半にわたる9月議会ですが、前半は補正予算案の審査、後半は決算議案の審査です。
そして今日は『後半戦の実質的な最終日』にあたります。
毎回ご説明していることなのですが、横須賀市議会では『本会議』での採決の前に、まず予算決算常任委員会・全体会を行ないます。
まず、4つの分科会(=4つの常任委員会に対応しています)で審議された結果を、分科会長(=委員長)が報告をします。
続いて、その報告に対する『質疑』、全ての分科会にまたがる内容についての『質疑(総括質疑)』、『討論』、そして『採決』という流れです。
こうして、決算議案に対する賛否(認定するか否か)の採決が行なわれました。
フジノは「一般会計」「病院事業」決算認定に反対しました
この決算(2016年度分)は、上地新市長が作った予算に基づく決算ではありません。
吉田前市長が作った予算に基づいて執行された結果(決算)に対する審査です。
フジノは『一般会計』『病院事業』決算認定に反対しました。
『一般会計』の決算については、『ハコモノ3兄弟』の予算が執行された決算なので反対をしました。
芸術劇場・美術館・ソレイユの丘に対して、吉田前市長は結局のところ最後まで抜本的な改革を行ないませんでした。
赤字額は変わらないまま。
初当選からずっとハコモノに反対してきたフジノは、2016年度当初予算案にも反対しました。当然ながら、この決算にも賛成することはできません。
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『病院事業』に反対した理由は、昨年度の決算で激しく改善を要求した『単コロ』が2016年度は改善されていないからです。
議会がチェックできない方法で横須賀市が行なっていた8.5〜12億円もの短期貸付の問題
こうした激しい追及を経て、2017年度(今年)の当初予算案ではついに不透明な短期貸付金は廃止されました。
けれども、本議会で審査対象になっているのは、まだ『問題の貸付を行なっていた2016年度の決算』です。
予算書にも決算書にも記載されず、議会も全くチェックできない上に、市長決済だけで12億円も無担保で貸し付けるという、この異常なやり方を絶対に認めません。
したがって、2016年度決算には反対しました。
改めて決算書を読んでも1行も記されていないのだから本当にあってはならない手法だと思います。
同じ問題意識を持って下さっている監査委員による『地方公営企業決算監査意見書』に唯一このような記述がなされました。
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ありがたいことに、この9月議会の決算審査のスタート時に監査委員へフジノが質疑を行なった際に
「藤野委員のご指摘もあって貸付を解消することができました」
と監査委員から答弁を頂いてしまいました。ありがたいお言葉。。。
けれども、たしかに議会で問題視して質疑をしたのはフジノひとりですが、実際には監査委員のみなさまの存在があって初めて実現することができました。
2017年度からこの短期貸付金を廃止することができたのは、何よりも監査委員のみなさまのご尽力のおかげです。
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こうして、『予算決算常任委員会・全体会』は終わりました。
最終的には、フジノの反対もむなしく、全ての決算は『認定』することと多数決で決まりました。
10月16日(月)に開かれる本会議でも、今日と同じ結果で採決されることになります。
最後に、学童クラブにおいて補助金の不正使用があった為、今回の決算には『附帯決議案』が教育福祉常任委員会の有志から提案される予定です。
さあ、全ての審査が終わりました。
あとは本会議を残すのみです。