2014年から「性的な多様性を啓発するパネル展示・図書コーナー」巡回展示を開催してきました
横須賀市では『性的な多様性』を保障する為の取り組みをこれまでたくさん行なってきました。
その1つとして、2014年からパネル展示・図書コーナーの市内巡回を毎年行なっています。
開催年 | 開催場所 |
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2014年(1年目) | 1.市役所でのパネル展示 2.南図書館での図書コーナー設置 |
2015年(2年目) | 1.市役所でのパネル展示 2.北図書館での図書コーナー設置 |
2016年(3年目) | 1.西コミュニティセンター 2.中央図書館 3.生涯学習センター 4.市役所1階展示コーナー 5.衣笠コミュニティセンター |
少しずつ開催場所を増やすとともに、毎年地域を変えて取り組みを行なってきました。
「学校でパネル展示を行なうべき」とのフジノの提案も実現しました
特に、昨年2016年の活動は素晴らしかったです。
パネル展示『多様な性、知っていますか?』開催をお知らせするポスターを、市内437カ所の広報掲示版に貼り出したのです。
市内を歩いていると、必ず町内に市役所の様々なお知らせを貼り出している掲示板があります。
この掲示板全てに『性的な多様性』についてのポスターが貼り出されたのです!
広く市民のみなさまに正確な情報を知っていただきたいと繰り返し訴えてきたフジノにとって、これは大変ありがたい取り組みでした。
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さらに、フジノが市長への一般質問(2015年予算議会)でも強く訴えてきた
「学校においてパネル展示を行なうべきだ」
との提案も実現しました。
『市立横須賀総合高校』と『武山中学校』の2校です。
特に、フジノの母校である武山中学校での実施はとても感慨深いです。
武山中学校でのパネル展示実施に至った理由はとても素晴らしいストーリーなので、ぜひまたの機会に詳しくお伝えしたいです。
今年の「性的な多様性を啓発するパネル展示・図書コーナー」開催のおしらせ
さて、今年2017年度は市内5カ所をツアーしていくことになりました。
下がプレスリリースです。
パネル・図書展示「多様な性、知っていますか?」について
性的マイノリティの人たちの多くは、性に対する偏見などから、苦しんだり悩んだりした経験があります。
そのことが、自殺の問題にも深く関係があると言われています。
お互いの性のあり方を認め合い、差別のない社会を目指すため、下記のとおりパネル展示および図書展示を行います。
なお、パネルの制作は、「いのちリスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」によるもので、東京都の「平成24年度地域自殺対策緊急強化補助事業」の助成を受けて作成されたものです。
記
日時 | 会場 |
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11月8日(水)~15日(水) 9時30分~17時20分 (木・金曜日は19時20分まで) ※11月13日(月)休館日 |
北図書館1階 ※図書展示を同時開催 |
11月17日(金)~23日(祝) 9時~21時 |
大津コミュニティセンター3階 |
11月29日(水)~12月6日(水) 10時~21時 |
横須賀モアーズシティ8階 |
12月13日(水)~20日(水) 9時~22時 |
生涯学習センター5階 |
1月15日(月)~19日(金) 8時30分~17時 |
市役所1階展示コーナー |
という訳で、今日は最初の開催場所である北図書館を訪れて、実際の様子を観てきました。
北図書館では1階正面玄関を入ってすぐに展示してくれました
京急の追浜駅から徒歩10分ほどの所に北図書館はあります。
玄関の自動ドアを入ると、さっそく目の前に『企画コーナー』がありました!
司書のみなさんが『性的な多様性』に関してじっくりと選書してくれた本が並べられています。
横須賀市のSOGIに関する取り組みにいつもご協力いただいている日高庸晴先生(宝塚大学看護学部教授)と、サカイノビーさんによる、とても分かりやすいシリーズ本が目立つ所に置かれていました。
- 『もっと知りたい! 話したい! セクシュアルマイノリティ ありのままのきみがいい(1) セクシュアルマイノリティについて』
- 『もっと知りたい! 話したい! セクシュアルマイノリティ ありのままのきみがいい(2) わたしの気持ち、みんなの気持ち』
- 『もっと知りたい! 話したい! セクシュアルマイノリティ ありのままのきみがいい(3)未来に向かって』
フジノは、サカイノビーさんがこの3冊をちょうど作っておられる時期に知りあいになりました。
その完成した本たちが今こうしてわがまちの企画展に置かれていることには感慨深いものがあります。
また、『少年写真新聞社』の活動はとても素晴らしく、全国の学校内に貼り出されている新聞を発行している会社なのですが、多様な性についても積極的にとりあげてくれています。
横須賀総合高校定時制における、『多様な性』への理解に関する授業の取材にも来て下さっています。
その『少年写真新聞社』と日高庸晴先生のタッグで出版された『セクシュアルマイノリティってなに? (ドキドキワクワク性教育)』も展示されていました。
さすが司書のみなさん。今回もナイス選書です。
選書をして下さった司書の方にお時間を頂いて、30分ほどその狙いを聴かせていただきました。
他の市立図書館と比べて、小中高校がすぐそばにあることから北図書館には児童生徒・先生も来館します。
「ぜひ先生に読んでいただきたいと思っています」
とおっしゃってくださいました。
また、『性的な多様性』への理解はもちろんのこと、全ての存在が共に生きる社会の実現を願っての選書であることがそのリストからも伝わってきました。
とても熱意をもって1冊1冊を選んで下さっています。
また、今年もフジノが未入手の本がありました。
『性的な多様性の保障』を重要政策に掲げるフジノですから、この分野に関する本はたいてい入手しています。
けれども今回でいえば、今年7月に出版されたばかりの『スカートはかなきゃダメですか? ジャージで学校 (世界をカエル―10代からの羅針盤)』はその存在を知りませんでした。
パラパラと読んでみたのですが、表紙からすると児童書のイメージですが、世界的に活躍するバレエダンサーの方の半生を通して多様な性の在り方を学べる良書!
こどもから大人までとても読みやすいと感じました。
毎年こうして司書の方の選書によって、新たな良書に出会えるのは本当にありがたいです。
今日は1時間ほどフジノは滞在していたのですが、パネル展示・図書コーナーの設置場所の良さもあってか、多くの人が実際に本を手に取って読んでいる姿を目にしました。
アンケートまで書いて下さる姿こそ見かけませんでしたが、こうして企画コーナーが入館してすぐの真正面という最も目につく場所に設置してあることは、啓発の為にはとても良いことではないかとフジノは考えています。
とても良い『パネル展示』『図書コーナー』になりました。
今年も尽力してくれた、市民部人権・男女共同参画課のみなさん、ありがとうございます。
ご協力いただいた北図書館のみなさん、ありがとうございました。
市民のみなさま、各会場のお近くにお立ち寄りの際は、ぜひご覧下さいね!