「よこすか市議会だより」、けさ発行されました
本日11月28日、『よこすか市議会だより』が発行されました。
新聞各紙に折り込みされて、横須賀市議会ホームページにも掲載されました。
あなたのお手元にも届いていらっしゃいますか?
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今回は、新たに就任した上地克明市長の所信表明(4年間の姿勢を演説するものです)に対する、議会質疑が掲載されています。
フジノは「地域福祉計画を策定する」との答弁を引き出した質問を掲載しました
上地市長の所信表明に対してフジノが行なった質問はたくさんあります。
その質問の全文はこちらをご覧下さい。
これらの質問の中から記事に選んだのは、新たに『地域福祉計画』を策定する必要性を訴えた質問です。
『議会だより』は文字数に制限がありますので、全てを伝えきることはできません。
そこで、2017年9月議会でのフジノの質問を改めて掲載します。
2017年9月11日・本会議・市長への質問
「誰も一人にさせないまち」を実現する為に必要な「地域福祉計画」の策定について
「誰も一人にさせない」
これは、上地市長の生きざまそのものも表している、人々への想いを一言に集約したものです。
この実現こそ『横須賀復活』の先にある最終目標なのだ、と述べた所信表明に僕は強く賛同しています。
さて、現在、国では『我が事・丸ごと』地域共生社会の実現に向けて、平成28年から閣議決定をはじめ、『我が事・丸ごと』地域共生社会実現本部の設置や法改正など様々な体制整備をすすめています。
全国の市町村は包括的な支援体制づくりを進めていかねばなりません。
こうした国の動きと、上地市長の『誰も一人にさせないまち』とは、まさに同じ方向を目指すものだと僕は受け止めています。
国は社会福祉法を改正しましたが、包括的な支援体制づくりを計画的に推進していく為に『市町村地域福祉計画』の位置づけを、3点見直しました。
障がい福祉、こども家庭福祉、高齢福祉などの分野別の計画がありますが、まず『地域福祉計画』はこうした計画の上位に位置づけられました。
次に、障がい・こども・高齢など従来の対象だけでなく、複合・多問題に苦しむ人々や制度の狭間でSOSを発信できない人々などが加わりました。
そして、計画の策定が努力義務化されたのです。
当然、本市もすぐに策定に動くべきでした。
しかし、これまで前市長は『地域福祉計画』を策定せずに、策定を求める議会質疑に対しても「今後研究する」と答弁をしただけで、消極的でした。
その結果、最新の厚生労働省・平成28年度調査によれば、全国で計画を策定していないのは中核市では2市のみとなり、本市は大変遅れた、情けない状況に置かれています。
『誰も一人にさせないまち』を創るという上地市長の想い、『我が事・丸ごと』地域共生社会の実現という国の方向性、この両者を実現する手段のひとつとして、『地域福祉計画』の策定は不可欠です。
市民のみなさまの為にも、上地市長にはぜひ策定を決意して頂きたいです。
ただ、本計画は、多様な主体が参画し、合意形成を図って策定するプロセスそのものが重要であることから、単に早く作れば良いものではなく、一定の期間をかけて作成すべき性質があります。
【質問】
そこで、伺います。
『誰も一人にさせないまち』の実現の為にも、上地市長の1期目の任期中に「地域福祉計画」の策定を始める、と約束していただけないでしょうか。
お答え下さい。
市長の答弁
次に、『誰も一人にさせないまち』の実現の為に必要な『地域福祉計画』の策定についてです。
私も、『誰も一人にさせないまち』という想いを実現する為に、地域福祉計画の策定は不可欠であると考えています。
これまで我が国では、家庭の絆や地域社会の助け合いによって人々の暮らしが支えられてきました。
しかし、昨今の核家族や少子高齢化の進展、人々の意識の変化に伴い、地域における人と人のつながりの希薄化や社会的孤立の増加など、地域力が脆弱化しつつあります。
そのような中で、議員もおっしゃるとおり、老老介護や子育てと介護のダブルケア、障がいがある方の高齢化など、福祉ニーズも複合化・多様化してきています。
このような社会情勢の変化の中、他人事になりがちな地域の課題を『我が事』のように捉えられるような地域づくり。さらには、縦割りの福祉サービスではなく、身近な地域で『丸ごと』支えるための地域力と行政の支援体制の協働による、『誰も一人にさせないまち』の実現が求められていると思います。
私は、議員時代の平成25年に『横須賀地域で支える条例』を提案いたしました。
この条例は地域住民が支え合い、安心して快適に暮らせる社会を目指すものです。
この条例の理念を具体化・具現化するためにもぜひ『地域福祉計画』を策定してまいりたいと思います。
以上が本会議での質疑応答の引用でした。