「男女共同参画プラン」に「性的な多様性の保障」が初めて明記されました!
本日12月1日から『第5次男女共同参画プラン(案)』のパブリックコメント手続き(ご意見募集)がスタートしました!
今回の『男女共同参画プラン(案)』にはフジノの長年の想い(のほんの一部ですが)がつまっています。
SOGIに関する取り組みを『プラン』へ明記するように長年にわたって訴えてきたのですが、前市長時代には叶いませんでした。
しかし上地市長の誕生によって、ついに『性的な多様性の保障』の明記が実現したのです!
9月議会でフジノが行なった提案に対して上地市長の全面的な賛同の答弁をいただきました。
それを受けて、さきの『男女共同参画審議会』で大きく原案の内容が変わりました。審議会委員のみなさんも賛同して下さいました。
そして、本日スタートしたパブリックコメント手続きとなりました。
どんなふうに記述されたかをご紹介します
それでは具体的にどんなふうに記述されたか、ご紹介します。
『第2章 横須賀市の現状と課題』のコーナーに、以下の文章と市民意識調査(アンケート)結果が載りました。
本市は、男女共同参画への意識啓発や普及のため、講座の開催や男女共同参画広報紙の発行などの事業に取り組んできました。
しかし、市民アンケート調査では、各場面での男女平等感について、「学校などの教育の場」を除き「社会全般」「法律・制度」「家庭内での決定権」「町内会・自治会活動」などにおいては、約半数が男女対等に活躍していない、あるいは男女共同参画が進んでいないと感じています。
「男は仕事、女は家庭」という考え方について否定する人は65.8%と、平成23年度調査時よりは増えたものの、市民の中では依然として「男女間における不平等感」や「固定的性別役割分担意識」が根強く残っていることが分かります。
また、誰もが個人として尊重され、自由に生き方を選択できる社会づくりのためには、人権を尊重し多様性を認め合うことが重要です。
中でも、性別による違いで不利益が生じないよう、引き続き啓発していくとともに、性的マイノリティへの理解促進と支援に取り組み多様な性を尊重する社会の実現を目指す必要があります。
続いて、『プラン』全体の体系を示した図の中に記述があります。
この画像では細かすぎて見えないので、左ページと右ページをそれぞれ拡大しますね。
続いて、『10 指標・数値目標の設定』の中の『重点目標Ⅱ あらゆる場面における男女共同参画の推進』に記述があります。
最後に、『第4章 事業の内容』の中の『主要施策(10) 多様な性を尊重する社会の実現』に記述があります。
※ちなみに、これらは全て現在すでに実施しています。新しい取り組みはひとつもありません。
以上となります。
できれば、『プラン』全体もご覧になって下さいね。
あなたのご意見で「プラン」はさらに変わります
パブリックコメント手続きで頂いたご意見に対して、市は必ず回答をしなければなりません。
また、頂いたご意見をもとに、さらに『プラン』の内容が修正されることもあります。
これからの予定
- 2017年12月1日〜21日 パブリック・コメントの実施
- 2017年1月15日 『男女共同参画審議会』で頂いたご意見への回答を作成・プランを修正
- 2018年1月末頃(予定) 頂いたご意見への回答の公表
- 2018年3月 『男女共同参画審議会』から市長へ答申
- 2018年4月 完成した『第5次男女共同参画プラン』の公表
上のスケジュールのとおり、2018年1月15日に開催予定の『男女共同参画審議会』の場で、パブリックコメント手続きに寄せられたご意見への回答を審議会委員のみなさんが議論して作成します。
ここで、回答を作成すると同時に、その回答内容に応じて『プラン』の修正がなされます(修正なしの場合もあります)。
だからこそフジノは、パブリックコメント手続きをとても重視しています。
今はまだあくまでも『案』でしかありません。
パブリックコメント手続きによって修正されたものが正式な計画となるのです。
あなたのご意見によって、プランは変わる可能性があるのです。
今回の『プラン』案について、フジノはまだまだ不満がたくさんあります。
実際に横須賀市が『性的な多様性の保障』について取り組んでいることはもっとあるのに、『プラン』に記載されていないこともあります。
さらに『新しい取り組み』を意欲的に記載することはありませんでした。
また、『性的な多様性の保障』そのものの『プラン』中の位置づけが「低い!」と思っています。
9月議会でのフジノの提案は「『重点目標』『施策方針』に位置づけろ」という提案でしたから。
そのような訳で、もっともっと充実した内容にすべきだとフジノはとても強く思っています。
市民のみなさまからの声が届けば、『プラン』はさらに充実していく可能性があります。
2018〜2021年まで4年間の取り組みの根拠となる『プラン』はとても重要です。この先の4年間、この取り組みだけであなたは良いと思いますか?
フジノはもっと力強く前進していくべきだと信じています。
あなたはこの『プラン』の記述に満足しておられますか?
だからこそ、どうかパブリックコメント手続きであなたのご意見を出してほしいのです。どうかお願いです。ぜひご意見を市に届けてくださいませんか。
住所・氏名の明記が必要ですが絶対にプライバシーは守られます。アウティングは起こさせません!
パブリックコメント手続きの際には、『住所・氏名』を必ず書かないと『正式なご意見』として扱ってもらえません。
提出方法
- 直接持ち込み:
市民部人権・男女共同参画課(市役所本館2階)
デュオよこすか(総合福祉会館5階)
市政情報コーナー(市役所本館1階34番窓口)
各行政センター - 郵送:
〒238-8550 横須賀市小川町11番地 横須賀市市民部人権・男女共同参画課 - ファックス:
046-822-4500 - Eメール:
we-pc@city.yokosuka.kanagawa.jp
書式等について
書式は特に定めていませんが、次の項目を明記の上、提出をお願いします。
- 件名:
第5次横須賀市男女共同参画プラン(案)の策定について - 住所・氏名
- 【市外在住の方のみ】
(1)(市内在勤の場合)勤務先名・所在地
(2)(市内在学の場合)学校名・所在地
(3)(本市に納税義務のある場合)納税義務があることを証する事項
(4)(本パブリック・コメント案件に利害関係を有する場合)利害関係があることを証する事項
この点についてフジノは人権・男女共同参画課とも話し合いました。
「セクシュアリティに関わるご意見を提出することに、あえて住まいや名前を書かねばならない必然性が感じられない」
「アウティングを恐れてご意見が出せないのではないか」
けれども残念ながら、市全体のパブリックコメント手続きのルールとして特別扱いはできないのです。
あくまでも市が回答を出せる『正式なご意見』とする為にはルールどおりにしなければならないことは変わりませんでした。
しかし、約束してもらったことがあります。
仮に匿名でご意見が届いたとしても、『男女共同参画審議会』の場で「匿名でしたがこういったご意見がありました」と報告だけはしてもらえるとのことです(ただし、市からの正式な回答は得られません)。
また、住所・氏名を書いても、それが情報公開されることは絶対にありえません。
個人情報保護の観点から、仮にパブリックコメントに寄せられたご意見の原本を観たいという情報公開請求がなされても、住所・氏名は黒塗りとなります。
もちろん今回寄せられたご意見は、人権・男女共同参画課だけが保持してその他の部署に個人情報が伝わるということもありません。
そこで、どうかお願いです。
ご意見をくださる時には、住所・氏名を書いて下さいませんか。
『正式に市が回答を寄せる』ということは、イコール『あなたのご意見をもとに『男女共同参画プラン』が修正される可能性がある』ということなのです。
あなたのご意見を政策に反映させる為に、どうか住所・氏名を書いてご提出をお願いしたいのです。心からお願い致します。
たくさんの方々からご意見がいただけますことをフジノは強く願っております。
よろしくお願いいたします!