座間9遺体事件、「生きづらさ」、いろんな想いを抱えて今年もスタートしました
毎年12月23日から翌年1月3日まで、フジノは『ひとり自殺対策街頭キャンペーン』を市内各地で行なっています。
今年もスタートしました。
と言いつつも、年中いつも仕事に追われているフジノには日付の感覚が全くありません。
街中に輝くイルミネーションとワイデッキで待ち合わせをしているたくさんの人達の姿を観て、ようやく12月の第4週なのだと少し感じました。
フジノが今日から街頭に立ち始めたように、全国のNPOや市民団体の仲間たちが年末年始に備えて炊き出しの準備を一生懸命進めているとの連絡をもらっています。
それらを読むにつけても
「今年も時間を作って僕も『越年闘争』のボランティアに行きたい」
と感じます。
ただ、フジノの持ち場はまず『このまち』です。
特に今年は、10月末に発覚した座間9遺体事件をはじめ、人々が感じている「生きづらさ」に対して、改めていろいろな想いをフジノも感じた年でした。
まず、このまちで自殺対策に全力を尽くしていく。おひとりおひとりのご相談にじっくりと向き合っていく。
その上で、もしも可能であれば、渋谷や山谷の越年(越冬)闘争のボランティアに行けたら、と思っています。
横須賀こころの電話は365日年中無休です
毎年のことですが、改めて『ひとり自殺対策街頭キャンペーン』について説明しますね。
12月29日から市役所は御用納めに入ってしまい、三が日が明けるまで、あらゆる相談支援業務が機能しなくなってしまいます。
今年はあと4日間しか市役所はオープンしません。
フジノはこれが悔しくてなりません。
命を守る為の他のあらゆる職種は、年末年始であってもいつもどおりに動いています。
警察・消防・救急・自衛隊をはじめ、医療・介護・障がい福祉サービスはもちろんのこと、電車・バス・タクシーなど公共交通機関、そして民間のサービス業のみなさんも働いています。
この国はもっと働いている人々がお休みを取るべきだとは思います。
けれども、命を守るあらゆる職種はみんなシフト勤務でまわしている訳です。命を守らねばならない責任があるからです。
それなのに市役所や保健所が年末年始に休みを取らねばならないことがフジノには理解できません。
何故ならば、御用納めに入ったからといって、市民のみなさまのお困りごとやお悩みごとが消えて無くなる訳では無いからです。
一方、市役所が閉じてしまっていても、『横須賀こころの電話』だけはいつもどおりオープンしています。
だから自殺対策をメインの政策に掲げるフジノは
「市役所が例え御用納めに入ってしまっても、365日年中無休で市民のみなさまの相談をお聴きしている電話があるんです。
もしもあなたやあなたの大切な人にもしも困っていることや悩んでいることがあれば、どうかお電話をかけて下さい」
と、お伝えする責任があります。
人々の孤独感がより深まるこの季節に、365日年中無休の『横須賀こころの電話』の存在をひとりでも多くの方に知ってもらう必要があるのです。
その為、毎年12月23日〜1月3日は市内各駅やワイデッキでこうして『ひとり自殺対策街頭キャンペーン』を行なうことにしているのです。
今夜は、某全国紙が取材と写真撮影に来てくれました
先週から、フジノは某全国紙の取材を受けています。2日間で合計7時間ものインタビューを受けました。
そして今夜も、『ひとり自殺対策街頭キャンペーン』の初日ということで記者の方が取材に来てくれたのですが、さらに本社写真部からカメラマンの方が撮影に来てくれました。
自分が有名になることに全く関心はありませんが、記事化されることを通して自殺対策の取り組みがもっともっと多くの人々に知られることを心から願っています。
ワイデッキを通る人々は今年もみなさんとても優しくて
「寒い中おつかれさま」
「今年もがんばってるね」
と声をかけて下さり、温かい飲み物を手渡そうとしてくれたりしました。
(ごめんなさい、フジノは全てお返ししました。フジノは政治家として無料で物をもらうことはできないのでお断りをしております。ご気分を害されたと思うのですが、本当にお気持ちだけですごくありがたいのです。)
でも、本当にがんばって下さっているのは、『横須賀こころの電話』の相談員として今この瞬間も電話を受けて下さっているみなさんです。
フジノはあくまでも『宣伝マン』に過ぎません。
もちろんワイデッキではフジノもご相談をじかにお聴きしていますし、その後の市役所の相談窓口へおつなぎもしています。
けれども、やはりこの『ひとり自殺対策街頭キャンペーン』の本当の主役は『横須賀こころの電話』の相談員のみなさんだとフジノは考えています。
フジノにかけて下さる温かいお言葉は、相談員のみなさんにこそふさわしいのです。
手渡そうとしてくれる缶コーヒーを断ったり、励ましのお言葉に対して「いえ、僕なんかよりも相談員のみなさんの方が何倍も大変なんです」と、いちいち反応するフジノは市民のみなさまには「あまのじゃく」にしか映っていないと思うのです。
けれども、心の底からそう考えているのです。
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市民のみなさま、ワイデッキを通行中にフジノの演説に耳を傾けて下さるみなさま、毎年本当にありがとうございます。
どうか、365日年中無休で活動を続けている『横須賀こころの電話』のことを、どうか知って下さい。
そして、お困りごとやお悩みごとがあれば、どうかお電話をかけてくださいませんか。
どうぞよろしくお願いいたします。