横須賀の自殺による犠牲者数が昨年よりも急増しています
毎月、警察庁が発表する『自殺による犠牲者数の速報』をフジノは調べています。
昨年よりも遅れて最新のデータが公表されて、『2017年11月末現在の横須賀の自殺による犠牲者数』が判明しました。
残念ながら前年比12名の増加となりました。
すでに昨年1年間の犠牲者数を上回ってしまっています。
年 | 2016 | 2017 |
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1〜11月の累計(速報値) | 51人 | 63人 |
1年間の犠牲者総数(確定値) | 57人 | ?人 |
全国的には減少している中で(1〜11月累計の対前年比マイナス2.8%)、とても残念です。
いち市議に過ぎませんが、フジノはゼロから横須賀の自殺対策を今まで進めてきた訳で、実質的な責任者なのだと自覚しています。
自殺の原因はあらゆる経済社会的な複合的要因によるとはいえ、このような結果となったことはフジノの責任だと受け止めています。フジノの力不足によるものです。
(統計的に有意差は無いとしてもフジノの目標はひとりでも犠牲者を減らすことですから、痛恨の極みです)
自殺の犠牲になった方々、自死遺族のみなさま、このような結果を招いたことを心から深くお詫び申し上げます。
この悲しみは、言葉では言い表せません。本当に残念でならず、とても悲しく、悔しいです。
責任を取る唯一の方法は、さらに取り組みを進めて犠牲者を限りなくゼロへ減らしていくことしか無いと常に感じています。
自殺対策に取り組む仲間が増えていくことを強く願っています
公表された統計に打ちひしがれた1日でしたが、とにかく今日も『ひとり自殺対策街頭キャンペーン』に立ちました。
ややもすると自責の念がこみあげてきて、マイクで語りかける声も沈みがちになりそうでした。
そんな時、初老の男性がフジノの話を聴きながら熱心にノートを取って下さっている姿が目に入りました。
演説が一段落した時に、思い切って話しかけてみました。
NPOで活動をしている70代の方で、来年から若者の自殺対策に取り組もうと考えているので、まさにフジノの言葉に関心を持ったとのことでした。
「横浜と他県に拠点をもつNPOなので、横須賀の若者の為にはならないのですが・・・」
とおっしゃるその方に
「いいえ、そんなことはありません!自殺対策に取り組む関係者そのものの数が少ないので、どこのまちであっても取り組んで下さることはありがたくてたまりません」
とお伝えしました。
15分ほど意見交換をして、別れました。
(広い意味で)自殺対策の同志というか、仲間になって下さる方の存在に、とても励まされました。
絶対に負けていられない、と感じました。
そして、どんなことがあってもフジノ自身も最後まで取り組んでいきます
フジノは自分自身が自死遺族なので、大切な人を喪う悲しみがどこまでも長く続くことを知っています。
そしてこのまちの自殺対策に責任を持つ政治家なので、犠牲を防げなかったことによってたくさんの方々がその長く続く苦しみを生きねばならないことを自らの責任として痛感しています。
けれども、自分が立ち止まってしまえば、再び対策がおろそかになってしまう可能性があります。
いつ自分が政治家でなくなっても(落選したり突然に死んでしまったとしても)大丈夫なように、いろいろな形で行政が取り組まねばならない仕組みを作ってきました。
わがまちの行政の最重要計画である『基本計画』にも自殺対策を明記しましたし、市民の健康政策の取り組みを定めた『横須賀市健康増進計画』には犠牲者数を減らす数値目標が明記されています。
さらに、来年2018年度には、自殺対策に特化した『横須賀市自殺対策計画(仮称)』が策定されます。
形式的には、フジノが今いなくなっても横須賀市の行政は自殺対策をやめることは無いでしょう。
けれども、やはり圧倒的な熱量で「自らが責任を持って絶対に取り組みを前進させる」という決意と覚悟がある人間がいなければ、財政危機のまちで票にもならない政策が形式的なものにとどまってしまう可能性はいくらでもあります。
人々の悲しみを背負って、『計画』に魂を吹き込む人間が必要です。
だから、絶対に自分は逃げないと決めました。
世間が必要としなくなるその時まで、フジノはひたすら取り組みを進めていきます。
今年も残りわずかですが、絶対に最後まで新たな犠牲者を生まないという決意をもって、今日も明日も取り組んでいきます。
(※今日の画像は通りかかった知人が撮影してくれました。初めて自分自身が演説をしている後ろ姿を観ました)