「LGBT成人式」に今年もお招きいただきました!
本日、『LGBT成人式』が東京・世田谷の砧ホールで開催されました。
早くも今年で7回目の開催となりました。
LGBT成人式とは
「ありのままの自分」を誇り、「成りたい人」への一歩を踏み出してほしい、との想いから、2011年度より開催。
成人式をすでに迎えた人も、これから成人式という人も。ありのままの自分で成人式を迎えるかぞくや友人に「おめでとう」を言いたい人も。そんな周りの人たちに「ありがとう」を伝えたい人も。
“もっと好きになれる自分”へ、その第一歩を踏み出そう!
こめられた想い
「成人式」は、「人に成る」と書くけれど「人に成る」ってどういうことなんだろう?
一般的には成人式を迎えたら、大人になるように考えられているけれど、オトナの定義って人によって違うんじゃないかな?
LGBT成人式が、あなたにとって「成りたい人になる(=成人)」ための決意をして
その第一歩を踏み出すきっかけの日になりますように。
(『LGBT成人式』ウェブサイトより引用)
ありがたいことに、今年もフジノは『来賓』としてお招きいただきました。
都議や区議のみなさん(昨年は国会議員も多数でした)の中で、わざわざ神奈川県から招かれたのは2人だけ。
『あえて神奈川からこの場に招かれるということ』は、『フジノの実績を評価していただいた』と受け止めています。
そんな理由から、ここ数年は年末が近づくたびに、主催者である『ReBit』さんから今年も招待状が届くかどうか、ドキドキしながら待つようになってしまいました。
無事に今年もお招きいただいたということは、
「2017年もフジノのSOGIに関する取組実績は及第点を取れたのだなぁ」
とホッとしています。
かれこれ10年間にわたってSOGIに関わる様々な取り組みを地道に活動を続けてきた訳ですが、この場に立ち会えることは光栄の極みです。
主催者であるNPO法人ReBitのみなさま、参加者のみなさま、ありがとうございました。
(4年前の様子はこちら。3年前はインフルエンザで無念の欠席。昨年の様子はこちら。)
今年もフジノと横須賀の取り組みをしっかりお伝えしてきました
あなたが大切な行事に出席した時、例えば入学式とか卒業式で、来賓でやってきた政治家に長々と退屈なスピーチをされてゲンナリした経験があると思います。イヤですよね。
自分がイヤだったことは、他人にもすべきじゃない。だから、フジノは政治家に転職してからはとにかく『来賓スピーチ』的なものは避けてきました。
今日だってみんな本音はフジノのスピーチなんかより、まきむぅ(牧村朝子さん)のトークを早く聴きたかったと思うのです。
それでもあえてこの『LGBT成人式』だけは、フジノにとって
「どうか一秒でも長く、一言でも多く、お話をさせて下さい」
と心からお願いしたい大切な機会です。
毎年どんどん進んでいく、フジノと横須賀市の『性的な多様性の保障』の為のいろいろな活動をひとりでも多くの方にお伝えしたいから。
特に、昨年7月に新たに上地市長が就任してからは、横須賀市の取り組みは加速しています。
前市長よりも、社会的にマイノリティの立場に追い込まれている方々の人権を守るという想いが徹底している上地市長。
上地市長とフジノは、市長選挙の前から「当選したら人権施策をもっと進めよう」と固い約束をしていました。
市長選挙中も上地候補は「横須賀のイメージカラーをレインボーにしたい」と演説してくれていました。
当選後の最初の一般質問でも、フジノはSOGIに関する質問オンリーで一点突破をはかった訳ですが、上地市長は100点満点の答弁を連発してくれました。
ステージでの来賓あいさつは、ついにフジノの番がやってきました。
みなさまへのお祝いの言葉を述べてから、一気にお伝えしました。
「『パートナーシップ制度以外は世田谷にも渋谷にも負けていない横須賀市です。』
このように昨年は申し上げましたが、昨年7月に僕の応援した方が新たに市長に就任して、性的な多様性に関する取り組みはさらに前向きに進んでいます。
新たに条例や行政計画に『性的な多様性の保障』が明記される方向に向かい始めました。
パートナーシップ制度についても議論が始まります。
これからも進んでいく横須賀の取り組みを一緒に応援していって下さい」
という趣旨のことをたくさんお話しさせていただきました。
明らかに他の来賓の方よりも長いスピーチを、ごめんなさい。それでもどうしても報告させていただきたかったのです。
聴いて下さったみなさま、ありがとうございました!
「新成人の辞」に心を打たれました
本日のプログラムはこちらです。
式次第
-開式の辞
-オープニング映像上映
-世田谷区教育委員会の祝辞
-来賓の紹介
-新成人の辞(小野春さん・てつさん・しゅんさん)
〜休憩〜
-トークショー(牧村朝子さん・真道ゴーさん・じゅんじゅんさん)
-世田谷区長の祝辞
-終演
(みなさんはアフターパーティーへ)
特に、小野春さん(『にじいろかぞく』代表)の『新成人の辞』には心を打たれました。
小野さんとフジノはまさに同年代です。
性的な多様性を取り巻く事情は、個人個人で異なるものの、やはり時代的な背景もとても大きく作用しています。小野さんが生きてきたこれまでを語る言葉には、涙が出ました。
さらに、最後に引用した言葉も、フジノがふだん意識していることと全く同じでした。
「観客席ではなく、当事者として競技場に立つ人でありたい」
小野さんについては『バズフィード』が詳しく報じて下さっているので、ぜひご覧下さい。
「ReBit」主催での東京会場は今日で終わりましたが、全国ではこれから開催されますのでぜひご参加を!
NPO法人ReBitが主催しての東京会場での開催は、本日で終わりました。
自主的に実行委員会が立ち上がって「東京での開催を続けたい」という方が現れなければ、今回で東京会場での『LGBT成人式』は終わりとなってしまいます。
けれども今では『LGBT成人式』は全国40会場で開催されるまでに広がりました。
今年も現段階でこれだけの開催予定があります。
東京会場では遠くて参加できない、という方もぜひ最寄りの会場でご参加下さい!
そして、東京会場も、どなたか自分たちが実行委員会をやろうという人がきっと立ち上がって下さるはずです。
フジノもひとつの決心をしました。
来年、もしも来年はムリでも再来年、必ず神奈川県内のどこかを会場に、『LGBT成人式@神奈川』を開催したいと思います。
ご協力いただけるという方がおられたら、ぜひフジノまでご連絡下さいね。
後日談:たくさんのメディアにとりあげられました
会場にはもっとたくさんの報道陣が来ていましたので、フジノが確認できていないだけでもっと多くの記事や映像が報じられていると思います。
他会場の盛況を祈っています。
そして来年・再来年とこれからも良い取り組みが続いていき、さらに将来的には発展的に解消されるというゴールが実現しますように!