ついに1本の条例案に絞られました
お昼から『政策検討会議』が開かれました。
『政策検討会議』とは、横須賀市議会の政策づくりのエンジン役です。メンバーには、全ての会派の代表と無会派議員が就任しています。
これまでの成果としては、12回にわたって議論を行なった結果、昨年12月議会で『ごみ屋敷対策条例』を成立させることができました。
現在の議員任期は残り1年となりましたが、「必ずもう1本の条例を作ろう」とこれまで検討を進めてきました。
これまでの経緯
- 全会派と無会派議員に対して、策定する必要のある条例案を募集しました(2017年7月31日)。
- 合計18本の条例案が提案されました。
- 提案された合計18本の条例案に対して、全会派と無会派議員で採点をしました(2017年10月16日)。
- その前段として、採点の基準も作りました(2017年9月7日)
- 採点の結果、上位9本の条例案について行政側に意見を求めることにしました(2017年11月20日)
- 行政側から返ってきた意見をもとに、『政策検討会議』の場で改めて総合的に絞り込みの議論を行ないました(2月8日)。
ここまでが前回までの政策検討会議の議論です。
そして今回、ついに最終結論を出すことになったのです。
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様々な議論の結果、最終的に1本に絞りました。
がん対策推進条例
に決定しました。
自民党から提案されていた条例案の1つです。
取り組み内容
日本の死亡原因の第1位にある「がん」は市民の生命及び健康を脅かす重大な問題である。
この条例は、がん対策基本法(平成18年法律第98号)及び神奈川県がん克服条例(平成20年神奈川県条例第25号)の趣旨を踏まえ、横須賀市のがん対策に関する施策の基本となる事項を定めることにより、がん対策の推進に関する計画の策定について定めるとともに、がんの治療及び予防に最も効果がある、がんの早期発見を推進する。
このがんの早期発見に資するために、がん検診の方法などの検討、がん検診の事業評価の実施、がん検診に携わる医療従事者に対する研修の機会の確保その検診の受診率の向上に資するよう、がん検診に関する普及啓発、その他の必要な施策を講ずるものとする。
上の画像は、翌日の議会運営委員会に提出された報告書です。
「がん対策検討協議会」を設置し、条例案の策定をスタートします
『政策検討会議』のもとに、新たに『がん対策検討協議会』を設置します。
この『協議会』によって、具体的な条例案を作っていきます。関係者の声をお聴きしていくとともに、学識経験者の意見も参考にしながら、実効性のある条例にしていきたいです。
メンバーは10名+オブザーバーです。全会派から会派の人数別に10人の配分が決まります。
しかし、『政策検討会議』はオール横須賀市議会で政策をつくっていくことを主眼においていますので、無会派もオブザーバーとして参加します。
一般的にオブザーバーというと、意見を言うのも許可制、賛否の決定権を持たない、というケースが多いです。
しかし、『政策検討会議』や下部組織の『検討協議会』では、オブザーバーも自由に意見を述べることができて(つまり実質的には議論に他のメンバーと同じく参加します)オール横須賀市議会で合意形成を目指していきます。
ということで、無会派からも1名、オブザーバーとして『がん対策検討協議会』に選出する訳ですが、フジノが就任することになりました。
がん対策はこれまでもずっと取り組んできたことですので、しっかりと国・県とは違う観点からの横須賀市議会らしい条例づくりになるように尽力したいです。