これまでの経緯を紹介します
ずっとフジノはこう訴え続けてきました。
市議会の内外で訴え続けてきました。
さらに、こどもたちを守る為に、同じ想いを持つ方々も横須賀を訪れて下さいました。
2013年10月には、日高庸晴先生(宝塚大学看護学部)が横須賀市役所を訪れて、教育長をはじめとする教育委員会事務局のみなさんに「全教職員への研修の実施を」と要請しました。
こうした動きに対して、教育委員会も動き出してくれました。
まずは2013年12月に、幼稚園・小学校・中学校・高校の教職員と学童保育の指導員を対象とした研修を開催しました。
しかし、「これでは足りない」「やはり全教職員を対象とすべきだ」との想いはむしろより強くなりました。
そこで2014年5月には、再び日高庸晴先生(宝塚大学看護学部)が横須賀を訪れて下さり、星野慎二さん(NPO法人SHIP代表)とともに、教育長をはじめとする教育委員会事務局のみなさんに「全教職員への研修の実施を」と要請しました。
こうした訴えが実を結び、2015年度と2016年度の夏には、教育研究所が主催する『夏期研修』において性的マイノリティについての講座が開催されました。
2年間の取り組みの結果、「一定の成果が得られた」として夏期研修は終了し、2017年度からは新規採用された全ての教職員への研修を行なう『初任者研修』にて取り上げることになりました。
これは全国的に注目される先進的な取り組みだとして評価されるようになりました。
しかし・・・残念な出来事が起こりました。
やはり、全ての教職員を研修対象にすべきだという想いがさらにとても強くなりました。
そこで昨年(2017年)9月議会で改めて対象拡大を提案したのです。
これが今までの経緯です。
●
本日は、教育福祉常任委員会が開かれました。
そこでフジノは改めて教職員向け研修の対象拡大を提案しました。
今日の委員会での質疑を紹介します
教育委員会は、昨年9月議会のフジノの提案に対して、検討を約束してくれました。
それから半年が経ち、来年度の新たな研修計画も完成した時期になりました。
そこで、提案に応えて具体的にどう拡大されるのかを質しました。以下に質疑応答を掲載します。
2018年3月19日・教育福祉常任委員会
フジノの質問
教育研究所が実施している『SOGIに関する研修』について伺います。
かつては毎夏に実施している研修において、性的指向・性自認に関する取り組みを数年聞にわたって実施していただきましたが、新たに『初任者研修』によって、教職員になる皆さんに必ず研修が実施されることになりました。これは大変すばらしいことだと思っています。
これに加えて提案させていただいたのが、『初任者研修』だけでなく『全ての年次研修』によって改めて最新の情報や知識に触れてほしい、という提案をいたしました。
これは昨年9月議会で質疑をしたのですが、 学校教育長は答弁において
「今、来年度の研修計画を構築している段階なので、どういった形が一番望ましいのか再度検討させていただきたい」
とお答えいただいております。
そこで、新年度はどのような研修を実施していくのか、お聞かせ下さい。
教育研究所長の答弁
性的マイノリティーを含めた人権教育に関する研修においては、多くの教員が受講する必要があると考えておりますので、今後、特に平成30年度経験者研修においては位置づけていきます。
具体的には、『初任者研修』『1年経験者研修』、それから『6年経験者研修』には位置づけて実施していこうとは考えております。
フジノの質問
過去には、各学校校長会の場でもその研修を開いていただいたりということもしていただきました。大変ありがたいことです。
今回の御答弁でも、『初任者』『1年』『6年』と『年次研修』で取り組んでいただく。
これは全国的にもすばらしい取り組みだと思います。
ただ、やはり年齢が高い方々に定期的に研修の取り組みに触れてほしいという思いがありますので、再度、同趣旨の提案をさせていただきます。
管理職にある方にもこうした研修を積極的に開催していただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。
教育研究所長の答弁
次年度の研修計画については、もうすでに決まっている状況にあります。
ただ、『管理職研修』については、まだ今後、検討しなくてはいけないところがあるのですが、再来年ぐらいには、10年経験した教諭には性的マイノリティーを含めた人権教育を受講していただこうとは考えております。
やりました!
昨年の提案を受けて、性的マイノリティに関する教職員向け研修が『初任者研修』に加えて、新たに『1年経験者研修』『6年経験者研修』へ拡大されます!
さらに答弁によれば、再来年度(平成31年度)には『10年経験者研修』への拡大も検討しているとのことでした。
『管理職研修』については今後の検討課題とのことでした。
フジノの提案、一部実現します。
最終的な目標は『全ての教職員を対象にした研修の実現』ですが、一歩前進です。
●
提案の実現をただ喜んでいるつもりはありません。
研修がただ開催されるだけでなく、実際のこどもたちの現場で生きるものになるのか、新年度実施される年次研修を実際に見学させてもらうなどフジノも注視していきます。
市民のみなさまからすると、その歩みはゆっくりに見えるかもしれません。
それでも、横須賀市教育委員会は着実に前に歩みを進めています。
そしてフジノが政治家でいる限り、絶対に諦めることはありません。必ずさらに取り組みを前に進めていきます!