10年間かけて横須賀市を全国1位にしました
今日も時間がないので、写真とひとことの文章でごめんなさい。
本日、早稲田大学でシンポジウムが開催されました。
設立1周年となる早稲田大学GSセンターの活動報告が行なわれました。
ついで、石川大我さんの調査研究の発表がなされました。
LGBTs施策を実施している全国自治体のランキングが発表されました。
そして、
横須賀市が全国1位に選ばれました。
実は先月お知らせを頂いていたのですが、今日まで口外することができませんでした。
横須賀市議会でフジノがたったひとりきりで10年間にわたって取り組んできたことが、全国的に評価されて、ありがたく感じています。
また、市職員のみなさんの日頃のがんばりがきちんとした形で評価されて、本当に誇りに感じます。
シンポジウムでは、GSセンターの大賀さん、石川豊島区議、前田文京区議、レインボーとしまの小吹代表とともにフジノも登壇しました。
フジノからは横須賀の取り組みについてお話しさせていただきました。
「身の丈」を知っているので驚きはありません
傲慢に聴こえるのを承知で、あえて本音を書きます。
ランキングが欲しくて取り組んできた訳では無いので、嬉しさは特にありません。
もともとフジノは『LGBT成人式』をはじめ、様々なところで
- 「パートナーシップ制度と条例が無いだけで、渋谷にも世田谷にも負けていません」
- 「横須賀の取り組みはパートナーシップ制度が無い以外は我が国の最先端です」
と本気で言い続けてきました。
例えば、『性的マイノリティ関係課長会議』は全国初の取り組みとして、厚生労働省の会議の場で、我が国のトップレベルの研究者から評価をしていただいています。
また、性的マイノリティ分かち合いの会『Cafe SHIPポートよこすか』は好事例として内閣府の『自殺対策白書(平成27年度版)』にも掲載されています。
2015年に救急搬送時・意識不明時の手術同意などにおける同性パートナーの立場を市立病院の指針に明確に位置づけた取り組みは全国初で、横須賀をモデルに少しずつ全国に広がっています。
こうした取り組みがたくさんあります。
海外の事例も、国内の事例も、ひたすら研究しているフジノですから、横須賀の実力がどのあたりにあるかは客観的に分かっています。
「身の丈」を知った上で、全国1位に驚きはありませんでした。
ランキングよりも大切なのは「当事者のみなさまの安心感と暮らしの満足感」です
フジノは、もっと大切な『現実』を知っています。
このまちで暮らしている当事者のみなさんにとってランキング1位だからってカンケーありません。
フジノが本当に欲しいのは、当事者のみなさんが安心して暮らせる平和な毎日だけです。
もちろん10年間、必死に全力を尽くして努力をしてきました。
全国で初めて導入した取り組みもたくさん提案してきました。
けれども、全ては当事者のみなさんの為です。
今このまちに暮らしている全ての当事者のみなさんが安心して平和に毎日を暮らせているか。
差別・偏見・スティグマが全く存在していないか。
残念ながら「そうではない」ことは誰よりもフジノが知っています。
どんな取り組みの数々も、当事者のみなさんに届かなければ、何の意味もありません。
横須賀はこんなもんじゃない。もっと取り組みを進めます
横須賀はこんなもんじゃない。
いつもそう胸にかたく誓って働いています。
慢心する気持ちは一切ありません。もっともっと前に進んでいきます。
パートナーシップ条例や要綱をつくった渋谷や世田谷に比べて派手さに欠けるので、今までメディアでは全然報じてもらえませんでした。
けれども、地味で地道ながら、実はすごく先進的だった横須賀にようやく光が当ててもらえました。
どのまちも実現できていないことがたくさんありますし、横須賀が始めたから他のまちが始めたこともたくさんあります。
横須賀市による今までの取り組みとこれからの取り組みを、どうか全国のみなさま、見守っていて下さいね。そして、どんどんご意見をください。
もっともっと良い方向へ進めていきますから。
「数」だけでなく「中身」を知って下さいね
最後に、今日のシンポジウムでフジノが作成して配った資料を掲載しますね。
本当は書ききれなくて、もっともっとたくさんの取り組みを行なっています。
さらに言えば、横須賀の取り組みが全国1位なのは『数』だけではありません。
素晴らしいエピソードもたくさんあります。
フジノのブログや横須賀市のホームページにも書ききれていないエピソードがたくさんあります。
少しずつご紹介していきますので、ぜひそうした事柄もみなさまに知っていただけたらと願っております。
心から関係者のみなさまに御礼を申し上げます
政治家は、結果だけが全て。施策の評価よりも、「どれだけ当事者のみなさまが本当にハッピーになれたか」だけが全てなのです。
嬉しいか嬉しくないかと聞かれたら、「嬉しい」とは応えますが、それは政治家としての本意では無いのです。
今日のブログではそんな強気な言葉ばかりを書きましたが・・・
いつもながら『天邪鬼なフジノ』なので、傲慢な言葉の数々はどうかお許し下さいね(こういうキャラなのです)。
お礼
最後に、御礼を記させて下さい。
1年間にわたって調査研究をして下さった石川大我さん、ありがとうございました。
早稲田大学GSセンターのみなさま、設立1周年おめでとうございます。素晴らしいシンポジウムの機会をありがとうございました。
さらに、GSセンター見学の機会もいただいて、本当にありがとうございました。
スタッフのみなさま、準備から運営、後片付け、懇親会まで、本当に細やかな心配りに感謝しています。
荒天の中、取材に来て下さったTBS、毎日新聞、読売新聞、共同通信ほかメディアのみなさま、ありがとうございました。
会場に足を運んで下さった全ての方々に心から御礼を申し上げます。ありがとうございました。
そして誰よりも、フジノが10年にわたって『性的な多様性を保障する為の取り組み』に全身全霊をかけるきっかけを与えて下さった全ての当事者のみなさま、ありがとうございました。
これからもずっと、今までどおりに全力で取り組みを前に進めていきますので、よろしくお願いいたします!