(前のブログ記事から続いています)
市内視察先について話し合いました
次に話し合ったことは、市内視察先についてです。
4つの常任委員会では、新たな委員メンバーになった6月定例議会において、必ず『市内視察』をします。
行き先の決め方としては、まず所管している部局から「ここを見てほしい」という視察先の案が出されます。
所管部局からはこのような提案がありました
教育福祉常任委員会の場合、今日は所管部局からこのような提案がありました。
就労準備支援センター「ネクスト」(小川町) |
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【概要】 本市では、“引きこもり”の方々の一般就労前の支援(就労準備支援と言 う。)を、生活困窮者自立支援法に基づいて委託して実施している。 現在の委託先は、『NPO法人こどもの夢サポートセンター』で、平成29年6月13日付、上記センターを開設した。 定員は15名だが、開設して1年足らずであり、これまで9名の参加者 (現在、毎週火曜日と金曜日、13時~16時に開所。他の曜日・時間帯 |
動物愛護センター(浦郷5丁目) |
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事業内容 (1)動物愛護の啓発に関すること
(2)犬、猫等の動物の引取り及び収容に関すること |
健康安全科学センター(日の出町2丁目) |
事業内容 (1)微生物・臨床検査 感染症の微生物学的検査、臨床検査、食中毒原因微生物の試験検査、調理従事者等の予防検査、食品・排水等の細菌検査 (2)理化学検査 (3)その他 |
第二みつわクラブ(田戸台) |
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『社会福祉法人春光学園』が運営する放課後児童クラブで、平成29年度に国の子ども・子育て支援整備交付金を本市で初めて活用し新設した。 |
ぎんのすずおひさま園(追浜町2丁目) |
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横須賀市立ろう学校(森崎5丁目) |
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【経緯】
【概要】 平成30年度は、幼稚部4名、小学部11名、中学部2名、高等部1名が在籍している。 また、0歳児から「乳幼児教育相談(ひよこ教室)」に応じ、小学生・中学生を対象とした「通級指導教室(ことばやきこえの教室)」も設置している。 |
横須賀美術館(鴨居4丁目) | 昨年度に開館10周年を迎えた横須賀美術館について、現状をご説明させていただきながら、開催中の企画展・常設展をご覧いただく。 |
以上です。
こうした所管部局の案のまま決まることもあります。
一方、委員会では必ず委員メンバーからの提案も募集します。
そこで、フジノは今年も市内視察先の提案をしました。
フジノが提案した視察先
フジノが提案したのは下の4カ所です。
病児・病後児保育センター(うわまち病院) |
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病児・病後児保育センターは、今年2018年度から新たな指定管理期間がスタートした。
しかし、この数年間にわたって教育福祉常任委員会において全ての会派から「このままの運営では絶対にダメだ」と厳しい批判があがった。 使い勝手の悪さ、利用が増えない、送迎などの工夫の提案があらゆる会派からなされたが、行政側はそれらを全て拒否した。 そして何ら改善がされないまま、契約更新するような形で同じ指定管理者が運営を継続することになった。 このようなことは本来あってはならない。 改めて現場を視察し、新たな委員メンバーにおいても問題意識を共有していき、改善の提案を続けていく必要がある為に提案した。 |
放課後子ども教室(荻野小学校) |
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2017年10月から試行事業として全児童対策『放課後子ども教室』を荻野小学校でスタートした。
荻野小学校1~2年生の全生徒の約6割が登録し、週3日、放課後を4名体制の指導員のもとで過ごしている。アンケート調査結果が2017年度の教育福祉常任委員会で報告されたが、児童・保護者共に満足度は非常に高かった。 2018年度いっぱいを試行事業としているが、今後どのような形で拡大していくのかなどの在り方について議論を深める為にも委員メンバー全員で現場を視察することが必要だと考え、提案した。 |
うわまち病院NICU |
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うわまち病院のNICUは妊娠28週から受け入れを行なっている。
現在の横須賀市の『小児在宅ケア』はうわまち病院の小児科を中心に地域の医療機関との連携が進められている。 上地市長の答弁にあったとおり、今年2018年度中に医療的ケアや医療依存度の高い乳幼児~こどもたちの『小児在宅ケア』体制の確立の為に『連絡調整会議』を新たに横須賀市は立ち上げる。 その会議における中心的な立場も担っていただく必要があるうわまち病院小児科の、特に医療的ケア児をまず診て頂いているのがうわまち病院のNICUだ。 視察の機会以外には当事者以外がこの場を訪れることはまず不可能であり、教育福祉常任委員会の委員メンバー全員で実際にいのちのゆりかごであるNICUを訪れて、『小児在宅ケア』の必要性を再度確認したいと考えた為。 |
市立養護学校と送迎バス |
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上のうわまち病院NICUの提案理由で記した通り、2018年度から横須賀市は、医療的ケア児・医療依存度の高いこどもたちが地域で安心して暮らしていかれる『小児在宅ケア』体制を構築していく。
これまでも市立養護学校では医療的ケア児の学びの機会を積極的に提供してきた。 しかし、送迎バスには看護師が足りず同乗していない為、医療的ケア児は保護者(もっぱら親御さん)が送迎しなければならない状況がずっと続いている。 保護者が必ず送迎をしなければ児童生徒が通学できない現状は明らかに問題だ。 『小児在宅ケア』体制を構築していく上でも、こどもの学びの機会を保障する為にも、保護者の過剰な負担を減らす為にも、必ず改善しなければならない。 こうした現状と、市立養護学校の人員体制などを委員メンバーにじかに見て頂くことで、2018年度からの『小児在宅ケア』体制づくりには教育委員会のさらなる取り組みが不可欠であることを実感していただきたい為。 |
という提案をしました。
第1に、教育福祉常任委員会でここ数年ずっと全会派が共有している問題意識(病児・病後児保育センターの在り方、放課後子ども教室の試行後の在り方)から提案しました。
第2に、横須賀市が今年度2018年度から新たにスタートする『小児在宅ケア』体制の構築の観点から、視察で無ければ訪れることができない場所・物(うわまち病院NICU、市立養護学校の送迎バス)を提案しました。
フジノが個人で視察をしても意味はありません。
あくまでも委員メンバー全員で訪れて、同じものを見て、同じ生の声を聴いて、危機感や問題意識を共有したい、という想いからの提案です。
視察はわずか1日で数か所を回りますので、1か所の滞在時間は2時間程度しかありません。
だからこそ、この短い時間を大切にしたい。
全員が行くからこそ意味がある場所だけを視察したい。
そんな強い想いを持って提案をしました。
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最終的に実際にどこを視察するかは、6月議会に決定します。
ということで、『教育福祉常任委員会』が終わりました。