2018年度の1人当たり保険料は、前年比2044円の値下げです
今年2018年度の国民健康保険料は前年比2044円の値下げとなりました。
2018年度の1人あたり保険料=9万6177円。
フジノは昨年のブログにこう書きました。
横須賀市の手を一部離れて、神奈川県全体でひとつの保険となっていきます。
フジノはこれによって、できれば横須賀市民のみなさまの国民健康保険料が少しでも下がることを強く期待しています。
良かったです!
期待どおりの結果となったことにフジノはホッとしています。
2018年度から、国民健康保険の枠組みが『横須賀市単独での対応』から『神奈川県全体(広域化)での対応』へと変わりました。
そもそも『保険』とは、広くあまねく助けあう仕組みです。
横須賀市のように、市民全体の所得が低く、医療費の支出も多く、厳しいまちは、広域化による恩恵を受ける形になります。
市役所の健康保険課では「広域化が値下げの原因だ」とは分析していません。
しかし、この数年間の広域化の実現に向けた取り組みの中で、フジノはそのように推測しています。ひとまず、とてもホッとしています。
ご注意を!保険料はみな異なります
本日フジノがお伝えしたのは、あくまでも平均の金額です。
あくまでも平均の金額ですので、おひとりおひとりが実際に支払う金額は異なります。
正確にみなさまおひとりおひとりがいくらになるかは、6月15日から郵便で発送される計算書で通知されます。
どうか、いましばらくお待ち下さい。
基準総所得が700万円以下の世帯はみな「値下げ」になりました
ただ、少しでも早くイメージを持っていただきたくて、毎年こうして速報をお伝えしています。
可能な限り早く保険料をお伝えする目的は、家計全体の中で保険料の支払いが占める割合はとても大きいはずだからです。
みなさまの暮らしに大きな影響を与える支出だからです。
前年よりも約2000円ほど値下げになったとはいえ、家計の1年間の見通しを立てる上で、大きな支出は早く知ることができれば対応もしやすくなると思います。
そこで、もう1つ情報提供です。
あなたの世帯の基準総所得ごとに保険料がいくらになるのか、そして前年(2017年度)と比べていくら値下げになったのかを表にしてみました。
基準総所得 | 一世帯あたり保険料 | 前年度比較 |
---|---|---|
0円/未申告 | 7万6480円 | ▲1985円 |
100万円以下 | 13万3406円 | ▲4056円 |
100万円超200万円以下 | 22万4494円 | ▲4731円 |
200万円超300万円以下 | 32万8207円 | ▲6791円 |
300万円超400万円以下 | 43万3906円 | ▲5787円 |
400万円超500万円以下 | 54万4441円 | ▲3780円 |
500万円超600万円以下 | 64万2705円 | ▲1万0063円 |
600万円超700万円以下 | 74万2229円 | ▲6917円 |
700万円超 | 84万4678円 | 3万4683円 |
700万円以上の世帯だけ、前年度と比べて3万4683円の値上げになっています。
また、上の表はまだ『軽減措置』を計算していない表です。
負担が大きくなりすぎないように『軽減措置』というしくみがあるのです。
この負担軽減措置が取られた結果、対象となる方々の支払う保険料はもう少し下がることになると思います。
この表もあくまでも『目安』でしかありませんが、基準総所得ごとに保険料がいくらになるのかをお伝えしました。
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本来ならば、もっとみなさまに分かりやすく具体的な金額でお示ししたいです。
そこで、横須賀市のホームページに試算ができるエクセルシートが掲載されています。
もしもよろしければこちらもぜひご利用下さい。
とはいえ、まだまだ高い保険料。保健政策に力をさらに入れていきます!
去年より値下げになったとはいえ、市民のみなさまの想いとしては「こんな高い保険料を払えるか!」というお気持ちではないかと思います。
国民健康保険は、医療の最後のセーフティネットです。
制度が崩壊してしまうことだけは絶対に避けねばならないので、現状では高い保険料になってしまっています。
これを唯一改善できる方法があります。
それは、保健政策(健康政策)をすすめていくことです。
フジノはこの数年間ずっと保健政策(健康政策)に力を入れ、新たな部署の立ち上げも実現させました。
横須賀市では新たに『第2期データヘルス計画』と『第3期特定健康診査等実施計画』を策定しました。
地味で地道な取り組みではありますが、市民のみなさまの健康がアップするように横須賀市では全力で取り組みを進めています。
こうした取り組みが実現していくことで、国民健康保険料もさらに下げていくことができるようになっていきます。
本当に、地味で地道な取り組みなので、
「こんな計画や取り組み、フジノ以外に誰が関心を持ってくれているのだろう・・・」
と時々感じることもあります。
しかし、健康政策の推進は世界的な流れです。これまでの日本は完全に立ち遅れていました。
必ず横須賀も変わっていくことができるはずだと信じています。