コンボの理事会と定期総会が開催されました
夜は、東京へ。
都内の会議室で、認定NPO法人地域精神保健福祉機構(通称コンボ)の理事会と総会が開催されました。
フジノは2010年から理事を務めていますなので、ともに出席をしました。
財政は厳しいながらもなんとかコンボは活動を継続できています
2007年に創立したコンボは、なんとかこの10年間を生き残ることができました。
そして、社会的な意義の高い取り組みを全力で行なってきました。
年によって増減はありますが、会員数は約7000〜8000人台も居て下さいます。
今では、多くの病院の精神科やメンタルクリニックの待合室に、コンボが発行しているメンタルヘルスマガジン月刊『こころの元気プラス』が置かれています。
精神保健医療福祉の祭典『リカバリー全国フォーラム』も、すっかり夏の恒例行事として全国から愛されるようになりました。
けれども、経営という面では決して順調ではありません。
かなり厳しい財政状態が続いてきました(現在も)。
昔から何故か「コンボの財政はうまくいっている」「コンボには資金が豊富にある」という誤解があります。
けれども、情報公開しているコンボの財務諸表をご覧いただければ、毎年どれほど綱渡りでがんばっているかご理解いただけるはずです。
まだまだ日本には寄附文化が根付いていませんし、国全体としてNPO・NGOを積極的に応援する体制にはなっていません。
たくさんのNPO法人が立ち上がっては潰れていっています。
そのような中で、10年間にわたって活動を続けることができたことは、全国の会員のみなさまのおかげです。
本当にありがとうございます。
さらにコンボは当事者性を高めて、ミッションも新たにしていきます!
政治家としてフジノは、いつも心がけていることがあります。
『理想』を守り続ける為には『行動』は変わり続けなければならない
というものです。
NPOも同じだと信じています。
コンボが掲げているリカバリーの実現という『理想』を実現していく為に、常に『行動』(アクション)の在り方は変化し続けていかねばなりません。
宇田川健さん(共同代表理事)からご相談をいただいていたのですが、今回、理事のメンバーが大きく変わりました。
当事者性をさらに高めていく為に、理事にも当事者を増やすことにしました。
これまでのコンボは、いわゆる『当事者=理事』が3名しか居ませんでした。
宇田川さん、増川ねてるさん、フジノの3名です。
理事の大半は、わが国の精神保健医療福祉の素晴らしい研究者・実践者の方々でした。アドバイザリーボードも同じです。
みなさん、素晴らしい方々で、理論的にも実践的にもリカバリー実現の為に日本の精神保健医療福祉を引っ張ってきてくださった方々ばかりです。
ただ、理想を実現し続ける為には変化し続けていかねばなりません。
今回、宇田川さんの想いに沿った新たな体制が本日の理事会・総会で承認されました。
代表理事 |
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共同代表理事 |
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理事 |
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任期は2年間です(再任はOKです)。
この新しい体制で、コンボは新たな10年間に向けて進んでいきます。
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理事会・総会ともに、
「コンボがこれまで大切に守ってきた『ミッション』も、より当事者性を強く打ち出していこう」
ということで合意が得られました。
どうかコンボとその理想(リカバリーの実現)に力を貸して下さい
コンボは、『理想』を貫く為に、これからも自ら変わり続けていきます。
財政は決して豊かではなく、ついに会費の値上げも行なわざるをえませんでした。
当事者のみなさまの生活が厳しいことをみな分かっています。
けれども、コンボを継続していくことが必ず当事者のみなさまのリカバリーの実現に近づくことだと信じています。その為、値上げも行なう決断をしました。
コンボに限らず、どのNPOも、活動をずっと継続していく為には世代交代も進めていかねばなりません。
課題は山積みです。
それでもコンボの活動は、必ず精神疾患・精神障がいのある方々のリカバリーの実現にとって意味のあるものになると信じています。
どうか全国のみなさま、これからもコンボを応援し続けて下さい。
まずは、大きなイベントとしては夏の『リカバリー全国フォーラム2018』が9月に開催されます。
ぜひいらしてくださいね。
こころよりお待ちしております!