フジノは「全国市議会議長会・議員在職15年表彰」を辞退しました
今年も、全国市議会議長会が『永年勤続議員表彰』を行ないました。
10年以上在籍している地方議員に対して、10年・15年・20年・25年・30年・35年・40年ごとに、表彰状と特別な議員バッジをプレゼントしています。
『在職15年表彰』に該当するフジノは、昨年暮れに議会事務局から表彰を受けるか否かの意向確認がありました。
「在職10年表彰の時も遠慮しましたので、今回も辞退させて下さい」
と回答しました。
5年前には「表彰は受けた方が良いのでは?」と少しだけ説得をされました。
今ではもうフジノの性格を熟知しておられる議会事務局の方は、すぐに承知して下さいました。
在職している年数ではなくて「仕事の成果」で評価されたいです
民間企業であれば、例えば勤続30年の社員の方に臨時ボーナスや有給のプレゼントなどの福利厚生があって良いと思います。
けれどもフジノは、政治家です。
「勤続年数ではなくて、仕事の成果で評価されたい」と願っています。
例えば、今年5月に性的マイノリティ関連施策全国自治体1位が横須賀市になったという調査結果が報じられました。
横須賀市で『性的な多様性の保障』に取り組んできた議員はフジノだけですから、メディアが名前を出さなくとも「これはフジノの仕事が評価された」と受け止めています。
これからも、ひたすら愚直に仕事で成果を出していかれるように努力していきたいです。
フジノのように個人ではなく、議会全体で辞退しているところもあります
今回、辞退するにあたって
「他のまちの議員の方でも辞退しておられる方はいらっしゃるのかな?」
とネットで検索してみました。
すると、個人で辞退しておられる方はフジノと同じように居て下さいました。
それだけではありません。
なんと、早くも2013年に市議会全体で今後全て辞退すると決定したところもあると報じられていました。
以下に全文を引用します。
田辺市議会、永年勤続表彰を辞退~議員の為の市議会ではなく市民の為の市議会へ!
全国市議会議長会が一定の年数以上在職した議員や正副議長を対象にする「永年勤続表彰」というものがあります。
この永年勤続表彰は、議員の場合、在職10年以上が対象で、5年ごとに表彰状とバッジが贈られます。
この永年勤続バッジは、市議会議員勤続10年以上で金属部分が白金張になり、それ以上では通常のバッジ中央に配されている「市」の文字の部分に宝石がはめ込まれます。
15年以上でルビー、20年以上でスピネル、25年以上でジルコン、30年以上でゴールデンサファイア、35年以上でエメラルド、40年以上でアメジスト、45年以上でガーネットとなります。
在職年数で宝石の種類まで変わるのです。
さらに議長職には別の基準が設けられています。議員職を長く務めることは大変なことではありますが、だからといって、長く務めればいいのか、という素朴な疑問は湧き上がります。
この永年勤続表彰を和歌山県田辺市議会が2014年度から辞退することを決めたと報道されています。
市議会の全会派が「時代にそぐわない」として辞退を申し合わせたといいます。
そもそも一体何の為だったのかも今となってはよく分からないものです。
議員としての活動が素晴らしく、世の為人の為になったというのであれば、しっかりと表彰すべきものでしょう。
しかし、それだからといって在職年数で表彰していくのは、やはり説明がなかなかつかないものです。
慣習で行なわれてきたものですが、確かに「時代にあわない」でしょう。
議員バッジそのもののお金はそれほど大きなものではありません。
しかし、議員であり続けることをそのような形で表彰したり、バッジを与えたりすることはあまり意味があるとも思えません。
特に日本では、長く在職している議員ほど「格」が上、とみる傾向があります。
国会議員でも、その人の能力ややる気よりも、国会議員を何期務めているかが、大臣資格の大きな要素です。
地方議員でも同様な雰囲気があります。長老が居座り、議会改革を阻害している自治体は少なくありません。長老がいるから悪いというのではありません。悪い長老がいることもあるのだといいたのです。こうした自治体は不幸です。
議員の世界ではこうした表彰は大きな意味を持ちます。
ですから、もう少しでさらに上のものをもらえる「長老」は「改革」に反対してきたのでしょう。
市議会として永年勤続表彰を辞退するのは、田辺市議会が初めてとのこと。
個人での辞退はあっても、市議会として辞退する方向には進んでいなかったのです。
田辺市議会の勇断と言えるでしょう。
こうした形骸化した慣習をやめて、もっと市民生活に密着した改革が進むことを願います。
議員の勲章は、市民からの賞賛の声です。
在職中に行った業績が本当に評価されることが大切。
こうした表彰のシステムを作ることも改革につながるかもしれません。
こんな市議会もあるのですね。
表彰されるべきはどこの馬の骨ともわからないフジノを選んでくれた有権者のみなさまです
今から16年前、フジノはただの泡沫候補でした。
当時も現在も、どこの政党にも入っていないし、家族・親戚にも一切政治家はいませんし、組合など応援してくれる組織も一切ありません。
後援会もありませんし、まちかどに自分の顔の看板も1枚も出していません。
ポスターは絶対に笑顔にしないと決めて、過去4回とも笑っていません。もちろんガッツポーズも取りません。
選挙カーも一切出しませんし、握手もしません。
自分への投票をお願いする言葉を演説で語ったこともありません。
幼い頃から直毛が嫌でおとなになってすぐにパーマをかけました。映画会社にいてブリーチをしていました。
選挙に立候補するからといって、そのままの自分を変えたくありませんでした。
他の政治家がやっていることは全てやらないと決めて初立候補しました。
選挙や政治に詳しい人はみなフジノのことを「こいつは落選する」「泡沫候補だ」と思ったそうです。
●
けれども横須賀市民の有権者の方々は違いました。
フジノの可能性に信じて、これまで4回も当選させて下さいました。
その想いに応えるべく、全力で仕事をしてきました。
フジノが実現してきた仕事の成果についてはみなさまがすでにご存知のとおりかと思います。
泡沫候補だったフジノを信じて下さった有権者のみなさまこそが表彰されるにふさわしいのではないかと思います。
これまでフジノを働かせて下さって本当にありがとうございます。
これからもフジノは全力で働いてまいります。