演劇部の甲子園、横須賀市中学校演劇発表会がスタートしました
今日は、市内中学校の演劇部による発表会『横須賀市中学校演劇発表会』が行なわれました。
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会場のはまゆう会館にて
この発表会は、日頃の成果を発表する場であると同時に、ここで最優秀に選ばれた学校は『県大会』へと進んでいきます。
まさに『中学校演劇部の甲子園』とも言える毎夏恒例の大会なのです。
今年で35回目となりました。
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第35回横須賀市中学校演劇発表会プログラムより
少子化にともなってあらゆる部活動が縮小傾向にありますが、最盛期には17校が出場していたこの大会も現在は6校のみとなりました。
けれども、横須賀の演劇のレベルはとても高いです。
横須賀にはこどもたちから大人まで様々な演劇グループがあります。
こうした背景もあって、横須賀出身の俳優がネットやテレビやスクリーンで活躍している姿を見かける機会がとても多いです。
フジノは元映画会社の社員ですし、『未来の俳優』に出会えるかもしれないこの場に立ち会うのが毎年とても楽しみです。
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ステージ左には、司会を務める中学生2人がいます
演劇はとても奥が深いです。
出演する側の人もいれば、台本を書いたり、演出をする人も必要です。照明・音響・衣装・大道具・小道具などの裏方の仕事もとても重要です。
今年は新入生の入部が多かったようですが、全ての演劇部にたくさんの部員がいてくれる訳ではありません。
少ない人数でも演じられる台本選びや舞台づくりなど工夫が必要になりますが、その工夫や努力の末に、素晴らしい作品が生まれることも多いです。
市議会議員としてもそうした生徒たちのがんばりを見守ることができるのは、とても幸せな機会だと感じています。
全6校が2日間にわたって熱演します
今年は、全6校が出演しました。
浦賀中学校、大津中学校、大矢部中学校、衣笠中学校、久里浜中学校、野比中学校です。
3校ずつ2日間にわたって発表します。
第1日 7月28日(土) | 第2日 7月29日(日) |
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野比中学校 「霧」 |
衣笠中学校 「広くすてきな宇宙じゃないか」 |
大矢部中学校 「女子高生しています」 |
浦賀中学校 「青空へつづる手紙」 |
久里浜中学校 「色づいた『さよなら。』」 |
大津中学校 「ほかにどんな生き方があるんだよ」 |
残念ながらフジノは、仕事のつごうで1日目(午前の2校)のみの観劇となりました。
それでも十分に堪能できました。今年も来てよかったと感じています。
野比中学校演劇部「霧」
1校目は、野比中学校演劇部です。
初日の最初に演じるというのは、みなとても緊張するのではないかと思います。でも、良かった!
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濃霧たちこめる山で、登山中に山小屋に閉じ込められた5人
登山の途中ですさまじい濃霧に襲われて、山小屋に取り残されてしまった5人。
閉じられた空間。悪天候の恐怖。不安感に襲われ、仲良しだったはずの友人たちが言い争いになったり・・・。
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密室での息詰まるセリフのやりとり
音響も見事でした。
台風12号が接近しているリアルタイムの現在とクロスして、フジノはすごく引き込まれていきました。
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提出した感想
パニック障がい持ちのフジノは、引き込まれすぎて苦しくなってしまいました。
もちろん演劇だと分かっていますのでパニック発作そのものは出なかったのですが、それくらいリアルで良かったです。
野比中学校演劇部のみなさん、ありがとうございました!
大矢部中学校演劇部「女子高生してます!」
2校目は、大矢部中学校演劇部です。
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3つのシーンのみ。セリフで回していく難しい舞台でした
仲の良い女子高生5人の日常生活が舞台です。
シーンはわずか3つだけ。駅、校門前、教室。
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日常生活と、事件と。セリフだけでステージが進行していきます
駅での高校生の日常生活の会話から一転して、ある事件が起こります。
事件そのものの描写やセットは観客には提示されず、ひたすらセリフだけで事件の様子が語られて、ステージは進んでいきます。
とても難しい台本だったと思いますが、みな良く演じきったと思います。観客はみなその事件をしっかりイメージできたと思います。
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提出した感想
それにしても、大矢部中学校演劇部はみなさんとても発声が素晴らしかったのがとても印象に残りました。お見事でした。
大矢部中学校演劇部のみなさん、ありがとうございました!
明日も3校の発表がありますので、ぜひご来場ください!
明日は発表会2日目。
衣笠中・浦賀中・大津中の発表があります。
ご関心とお時間のある方はぜひはまゆう会館を訪れてみて下さいね。
中学校演劇部の全力の発表を、ぜひ応援しに来て下さい!
9:45スタートです。
教育委員会の判断=「こどもたちのモチベーション」は「減災」に勝るもの、だったのか?
こんなことをブログに書くと、生徒たちのがんばりに水をさすようで心苦しいのですが・・・
それでも市議会議員としては、昨年に続いて、1点、問題提起をせざるをえません。
『発表会の開催決定』が本当に妥当だったのか疑問が残りました。
もちろん結果オーライではありました。
しかし今日の午後には「台風12号が最接近する」と予報で報じられており、すでに昨日の時点で市内イベントの多くの中止が発表されていました。
それにもかかわらず、この発表会は何のアナウンスもありませんでした。
けさ早く、フジノは会場のはまゆう会館に電話して、開催を確認しました。
他の災害と違って、台風は気象予報があります。けれども予報どおりに台風が進むとは限りません。
開会前にはすでに『暴風警報』も出ていましたし、こどもたちや保護者の安全を考えると『開催決行』という判断が妥当だったのか、という疑問を抱きました。
そこで会場に来ていた教育委員会の職員と意見交換すると
「この日を目指してがんばってきた生徒たちのモチベーションを考えると、本日開催がベターだと判断した。午後に行なう講評などは全て明日に回し、生徒たちは例年よりも早く帰宅できる」
とのことでした。
みなさまご存知のとおり、結果的に強い雨が降ってきたのは午後で、プログラムが終了した後でした。
結果的に見れば、その判断は正解だったということになります。
けれども市議会議員としては、「結果的に良かったという判断では『減災』の観点から正しかったのか」という気持ちは拭えませんでした。
仮に延期をしたとしても、会場であるはまゆう会館側は使用料を2回分取るということは無かったとのことです。
仮に延期をしたとしても、県大会の出場スケジュールにも問題は無かったとのことです。
『こどもたちのモチベーション』という教職員・教育委員会の判断は、『減災』の為に延期することに勝るものだったでしょうか。
大雨の警報が出たら即解散という方針もあったようですが、はまゆう会館から市内全域へとこどもたちが安全に帰れる保証はあったでしょうか。
フジノの心配は大げさに聞こえているかもしれません。
開催にあたっては、すでに教育委員会内部で十分に議論が為されたこととも思います。
しかし、改めて今日の判断が妥当だったのかを検証していただきたいと思います。