「第25回AIDS文化フォーラムin横浜」スタートしました
『第25回AIDS文化フォーラムin横浜』が開幕しました!
3日間にわたり、約40のプログラムが開かれます。
フジノはもちろん今年も参加です!
今日は横須賀〜横浜を2往復しました
開会式からオープニング『リアルじゃない?エイズ〜えっ、まだエイズってあるんですか?〜』まで、まず参加しました
13時からフジノは横須賀市役所(人権・男女共同参画課)で大切な意見交換があったので、12時に退出して大急ぎで横須賀に戻りました。
2時間みっちり、ハードな意見交換でした。
その後すぐ、再び横浜へとんぼ返りです。
午後は『つながりから考える薬物依存症』に参加しました。
松本俊彦先生・安藤晴俊先生・岩室紳也先生の3人による鼎談でした。
どんなに偉い立場になっても変わらない『松本節』を今年もお聴きできたのは嬉しかったです。
3人が共著を出版されました。
『つながりから考える薬物依存症―安心して失敗を語れる絆・居場所づくり』です。
薬物依存症を『つながり』から捉えること、安心して失敗を語れることの大切さ、居場所の必要性などの視点から捉えることの重要性をかねてから松本先生らは訴えてきました。
『薬物をただ禁止し、教育の場ではひたすら恐怖の対象として刷り込ませ、使用したり依存症になった人々を悪人扱いし罰することに重きを置いてきた、にもかかわらずほとんど効果が出ていない今までの日本の薬物防止政策』への明確なアンチテーゼです。
ぜひ市民のみなさまにも読んでいただけたらと願っています。
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横須賀〜横浜2往復はとてもハードでしたが、そうしてでも参加する意義が高いフォーラムです。
参加したどちらのプログラムも学びがありました。
明日は終日横須賀市内での仕事があるので、残念ながら欠席です。
あさっては、フジノの関心が強いテーマがいくつもあるので、ぜひ参加したいです。
毎年この3日間はHIV・AIDSをはじめ、セクシュアリティ、保健・医療・福祉、教育、薬物依存、人権など関連分野の最新の知見を学べる大切な機会です。
今年もしっかり勉強をしてこようと思っています。
ご関心のある方はぜひ足を運んでみてくださいね。とても参加しやすいイベントですよー。
「AIDS文化フォーラムin横浜」についてぜひ知って下さいね
このフォーラムについて、ぜひ市民のみなさまに知っていただきたいなと毎年願っています。
そこで、公式サイトから『フォーラムとは』を一部引用させていただきます。
フォーラムとは
はじまり
1994年『第10回エイズ国際会議』がフォーラム開催の始まりでした。
アジアで初めての国際エイズ会議は、大きな注目を集めましたが、行政や学会中心の国際会議は参加費が8万円で、とても市民参加できるものではありませんでした。
この時、国際会議に並行して草の根の市民版エイズフォーラムをやろうと、多くのボランティア・NGO・専門家たちが、AIDS文化フォーラムを立ち上げたのです。
そこでは国際会議に集まるリソースパーソンを講演者にしたり、NPOのネットワークを作ったり、感染者によるパフォーマンスがあったり様々な試みが行なわれました。
行政からの直接的援助は受けられませんでしたが、会場の提供など後方支援の協力は得られました。
それが逆に市民ボランティアによる自立的な成長にもなり、行政と市民の協働による活動のモデルケースにもなっていると思います。
”文化”の2文字
何故『AIDS”文化”フォーラム』なのか。
それはフォーラムを医療や福祉の問題だけではなく、HIV感染者やAIDS患者を病気と共に生きる人間としてとらえること、そしてすべての人間が、HIV/AIDSに関わりを持ちながら、日常の生活・社会的活動に関わっているという側面を大切にしたいという考え方で「文化」の2文字を使ったのです。
「文化」の2文字を入れたことで、フォーラムの開催プログラムの幅は大きく広がることができました。
AIDS文化フォーラムin横浜の考え方
AIDS文化フォーラムin横浜は、お互いの資源を持ち寄ることで『思い』を実現する場です。
- 目的/エンパワーメントすること(多様な価値観と文化を認め集い力を得ます。)バリアフリーな環境をつくること(HIV/AIDSからの学びを活かします。)
- 経過/国際会議以降の継続が新たな「気づき」と「やる気」を生んできました。
- 構成/さまざまな立場が協働して、このフォーラムを支えます。
- 経費/全体運営も参加プログラムも、それぞれが独立採算で実施しています。
- 市民/ボランティアとして対等に参画し支え合う幅広い市民のフォーラムです。
さらに運営方針や後援・共催などの考え方が公式サイトには載っていますので、ぜひそちらもご覧いただければと思います。
楽しくて明るくてキラキラしていますが、根底に流れる想いはずっと変わりません
参加してみるとお感じになると思うのですが、とても明るいイベントです。
参加者は10代〜20代の若者もとても多くて、元気でキラキラしています。
フジノにとっても、この場で年1回だけ再会できる方がいたり、明るくて楽しい学びの場です。華やかですし、笑いもあふれていますし、楽しい場で、とても参加しやすいです。
でも一方で、フォーラムの根底には
『HIV感染者やAIDS患者を病気と共に生きる人間としてとらえること、そしてすべての人間が、HIV/AIDSに関わりを持ちながら、日常の生活・社会的活動に関わっているという側面を大切にしたいという考え方』
が流れていることをフジノは感じています。
医療は進化し続けており、AIDSは不治の病では無くなりました。
それでもAIDSによって亡くなっている方々が今も実際にたくさんいます。それはデータでみる赤の他人ではなく、ふつうに接してきた知人友人です。
犠牲を無くしたいからこそ常に学び、政治家としては取り組みを進めてきました。
加えて、『AIDS文化フォーラム』で取り上げられるプログラムの全てにおいて、『人とのつながり』がいかに大切かということが直接的・間接的に語られています。
人は、つながりたい存在です。
つながりが無くなれば、人はとても脆くなります。
『AIDS文化フォーラム』の存在意義はまだまだ薄れることはなく、これからもむしろ必要とされるのではないかと思います。
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プログラムはこちらです。
ぜひ残り2日間、会場に足を運んでみてくださいね。