3日間にわたって開催された「第25回AIDS文化フォーラムin横浜」の最終日でした
一昨日に続いて、『第25回AIDS文化フォーラムin横浜』に参加しました。
3日間にわたるフォーラムも、ついに今日が最終日です。
午前は、講座『HIV感染者の分娩と未受診妊婦の問題』に参加しました。
この講座は、昨年に続いての参加です。
フジノにとって、ものすごく大切にしているテーマです。
『HTLV-1と妊娠』についての取り組みと同じく、『HIVと妊娠』についても今後もしっかり取り組んでいきたいです。
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午後は、トークセッション『Ribbonを繋ごう in YOKOHAMA』に参加しました。
- レッドリボン
- オレンジリボン
- イエローリボン
- スプリンググリーンリボン
- パープルリボン
- レインボーリボン
それぞれの活動に取り組んでいる方々がトークセッションをしました。
あなたはそれぞれのリボンが何を表しているか、ご存知でしたか?
フジノにとってはどの活動も大切にしているテーマなので、こうしてそれぞれの活動をしている方々がつながっていくことがすごく嬉しかったです。
歴史をふりかえると、権力の側は、人々を常に分断しようとします。
それに立ち向かうには、『つながること』がとても大切です。
つながりは、大きな力になります。
今回のフォーラムのテーマは『#リアルとつながる』でした。良いテーマだなあと感じます。
バーチャルでつながるのも全然OKですし、リアルでも人々がどんどんつながっていってほしいと願っています。
そして、『全体会・閉会式』に参加しました。
『AIDS文化フォーラム』はどんどん全国へ広がっていっています。
今年はすでに5月に、佐賀で開催されました。
名古屋では、9月2日に開催です。
京都では、9月29日・30日に開催です。
そして陸前高田で、11月18日に開催されます。
閉会式の最後に、隣の席の人とみんなで手をつないで撮影をしました。
フジノは『AIDS文化フォーラムin陸前高田』を主催する方々と手をつなぎました。陸前高田では、11月18日に『AIDS文化フォーラムin陸前高田』が開催されます。
「すっかり報道されなくなりましたが、本当はまだまだ復興していない陸前高田を現地に観に来て下さい」
との言葉をいただきました。
陸前高田、とても行きたいです。
パニック障がい持ちのフジノは即答できず、悲しかったです(涙)
でも、それぞれの持場で、それぞれに与えられた役割を果たしていくことが大切ですものね。
お互いにがんばっていきましょうね!
ついにかずえちゃん(YouTuber)にお会いすることができました
『AIDS文化フォーラム』の魅力は、大きく2つあります。
第1に『学びの場として選びきれないくらい魅力的なプログラムがたくさんあること』です。
フジノにとって今回も本当に充実した『学びの機会』でした。
ここで学んだことがきっかけで、さらに掘り下げて文献や論文を漁って、当事者の方々から生の声を聴かせていただく大きなモチベーションになっています。
そして、横須賀市議会でのフジノの質問に直結していくことが多いです。
第2に『人とつながることができること』です。
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今年のフォーラムでフジノが最もつながりたかった方が、かずえちゃん(YouTuber)です。
かずえちゃんを初めて知った人は、ぜひこちらの動画をご覧下さいね。
フジノは、初日の開会式の後で話しかけたかったのですが、たくさんの方が話しかけておられたのでいったん諦めました。
そして「今日こそは必ず!」と決心して、トークセッション終了後に思い切って声をかけさせていただきました。
3分間で『自己紹介』『何故かずえちゃんにかねてから関心があるか』『横須賀のセクシュアリティに関する主な取り組み』を伝える為に、数日前から何度も頭の中で練習してきたのですが、なんとかうまく伝えきることができたと思います。
かずえちゃんは、横須賀を訪れたことがあることを話してくれて、横須賀でのセクシュアリティに関する取り組みにも関心を持ってくれたようでした。
小中高校生たちの『将来やりたい仕事・なりたい職業』で大人気なのがYouTuberです。
フジノの親戚や、仕事を通じて出会うこどもたちも、けっこうYouTuberを目指している子が多くいます。
かずえちゃんは、まさにこどもたちの憧れの仕事=YouTuberをしています。
さらに、そのYouTubeの内容は本当に素晴らしいです。
セクシュアリティについて11年学んできたフジノですが、人の数だけセクシュアリティは様々です。
2008年のブログ記事に
と書きましたが、人はみな本当に様々です。誰ひとりとして同じセクシュアリティは存在しません。
だから、フジノはかずえちゃんのYouTube動画を観ては学んでいます。
フジノが生きている人生の中で出会える人の数は限られていますし、信頼してご自身のことを語ってくれる人に出会える機会はさらに少なくなります。
けれどもかずえちゃんの動画の中では、リアルな生の声がたくさん語られています。
行政は、啓発事業という形で講演会を開いたり、リーフレットを作ったり、ポスター展示をしたりします。
横須賀市も市職員への研修・教職員への研修(新規採用された方をはじめ、複数の機会があります)・幼稚園や保育園や学童保育で働く方々への研修・医療機関への研修などをはじめ、あらゆる形で理解を深める取り組みをしています。
けれども、年1回、たった2時間くらい、研修を受けたくらいでは理解なんて不可能なんです。
やらないよりは絶対やるべきですが、足りないのです。
だから、ぜひかずえちゃんの動画を週1本ずつで良いから、市職員のみなさんや教職員のみなさんや大人の市民のみなさまは観てほしいのです。
学んでほしいのです。
すでにこどもたちはYouTubeにもYouTuberにも慣れ親しんでいますから、かずえちゃんの動画も観ています。自然と学んでいます。
一方、大人たちの多くはテレビのバラエティで流れてくる誤った情報ぐらいしか知りません。
学んだことが無い為に、正しい情報を知りません。
だから、セクシュアリティのことを大人は学んでほしいのです。
自分のこれまでの価値観とは違うかもしれない、性的な多様性を知ってほしいのです。
今、国会議員たちが信じられないような言葉を撒き散らしています。権力者による差別に満ちた言葉が世間にあふれることで、こどもたちを追い詰めています。
今年はこどもたちの自殺が、増えるかもしれません。
フジノのこの予想は、当たる可能性があります。
2015年6月、アメリカの最高裁が同性婚は合憲であると判決を出し、アメリカ全土で同性婚が認められました。
その後、アメリカのこどもたちの自殺が減ったと言われています。
つまり、多様なセクシュアリティが肯定された=自らのセクシュアリティが肯定されたことによって、こどもたちは生きることを選べたのです。
今、日本ではその正反対のことを政治家たちが行ない、政党もそれを許しています。とても危険な状況です。
「こどもたちの自殺が増えるリスクが極めて高い状態にある」とフジノは感じています。
だから、無知で無能な為政者たちの言葉を、保護者が、教職員が、市職員が、蹴散らしてほしいのです。
こどもたちの命を守る。
その為にも、かずえちゃんが作ってる動画を少しずつ観てほしいのです。
楽しくて、明るくて、時に切なくて、とても分かりやすくて素敵な動画をたくさんたくさん作ってくれています。
ぜひ観てほしいのです。
ぜひ正確なことを知って下さい。
『知ること』は、ささやかだけれどとても大切なことです。
そして、垂れ流される差別・偏見・スティグマに苦しむこどもたちを守る為のバリアーに、あなたになってほしいのです。
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今日はそんな想いをかずえちゃん本人に伝えることができました。
『AIDS文化フォーラムin横浜』主催者のみなさま、関係者のみなさま、今年もありがとうございました!