うわまち病院がなんと上町から移転することが発表されました
本日、上地市長が定例記者会見でうわまち病院建て替えの方針について発表しました。
なんと
上町から移転し、別の場所で建て替える。場所は2018年度中に決定する。
というものでした。
これまでうわまち病院は現地での建て替えが極めて有力視されていました。
フジノはもちろんのこと、上地市長も、現地建て替え派でした。
しかし、それが突然くつがえって『移転』に決まった理由が2つ報告されました。
移転して建て替えすることに決まった理由
- 進入路の要件から開発行為の同意が困難
現地での建替えは、基本的に開発行為に該当し、原則として9m以上の幅員の進入路が必要となります。
しかし、現状の幅員は5.5m程度であり、開発行為の同意を受けることが困難です。
また、道路の拡幅を行うには最低でも10年程度の時間を要する見込みですが、うわまち病院の建物は築50年以上が経過し老朽化が進んでおり、道路整備が終了するのを待つことは困難です。
- 土砂災害特別警戒区域の指定が見込まれること
現地敷地内の一部が土砂災害防止法の「土砂災害警戒区域(いわゆる「イエローゾーン」)」に指定されています。
県は、現在、順次「土砂災害特別警戒区域(いわゆる「レッドゾーン」)の指定作業を行っています。レッドゾーンの指定を受けた場合、開発行為を行うためには、土砂災害防止法に基づく特定開発行為の許可を神奈川県から受けた上で都市計画法の開発行為の同意を得ることになりますが、法面に相応の防災対策を行う必要があり、相当の時間を要することが見込まれます。
この2つの理由は、今まで1度も報告されたことがありません。
フジノはうわまち病院建て替えの提案者です。
その結果、2014年に吉田前市長が建て替えの検討を決定し、予算化とともに実施計画に盛り込みました。
フジノは提案者だからこそ、初めて提案した2012年から現在まで6年間、全ての議論を追いかけてきました。
しかし、議会はもちろんのこと、建て替えを検討する為に3年間も議論した、『市立病院運営委員会』にも報告されたことはありません。
進入路5.5mしか無く、狭いことなんて分かりきっていました。
だからこそ昨年12月議会でフジノが市長へ一般質問を行なった訳です。
しかし、その際の市長の答弁とも完全に齟齬があります。
何故、6年間にわたって情報の共有が行なわれてこなかったのでしょうか。
この6年間、担当部局は何をしてきたのでしょうか。
そして、この6年間、何故、部局間の連携がなされなかったのでしょうか。
容易に想像はつきます。吉田前市長時代には、部局間の連携というのは全く無かったことをしばしば体験してきました。
しかし、その結果、誤った情報に基づいて、『市立病院運営委員会』は3年間も議論を続けました。誤った情報に基づいて、答申が出されました。
答申は、無効だと思います。
我々、市議会も誤った情報に基づいて、判断をさせられてきました。もちろん、上地市長もその被害者のひとりです。
こんなことは絶対にあってはなりません。
上町地域の空洞化をはじめ、たくさんの懸念を一般質問します
フジノにとって、最優先のゴールは市民のみなさまに最善の医療提供体制を新しいうわまち病院で提供することです。
したがって、別の場所に移転せざるをえないとしても、最善の建物となるよう全力を尽くすことに変わりはありません。
しかし、その前に、こんなメチャクチャな手続きによる決定に至った理由を明らかにしなければなりません。
上町地域は、税務署が移転してすっかりさみしくなりました。
さらにうわまち病院が移転してしまえば、地域はどうなってしまうのでしょうか。
地域の空洞化がとても心配です。
さらに、いくつもの懸念がフジノの中には沸き起こっています。
8月31日から始まる9月議会では、フジノはこの問題だけにしぼって市長へ一般質問を行ないます。
後日談
実際に市長への一般質問を行ないました。