市民のみなさまが参加できる「うわまち病院の移転建て替えの説明会」がようやく開催されます
うわまち病院の移転建て替えについての『市民向け説明会』の開催が発表されました。
来週末、休日の昼間に1回、平日の夜に1回、開催します。
横須賀市によるプレスリリースは以下の通りです。
健康部長
うわまち病院移転建て替えについての
説明会を開催します
うわまち病院の建て替えについては、現地での建替えを断念し、移転建て替えを行う方針決定をした旨の発表を本年8月に行ないましたが、本決定に至った経緯等についての市民説明会を開催します。
日時 | 場所 | |
---|---|---|
第1回 | 10月28日(日) 15:00〜16:30 |
うわまち病院南館5階 総合リハビリテーションセンター |
第2回 | 10月29日(月) 18:30〜20:00 |
ウェルシティ市民プラザ3階 第一研修室 |
(第1回、第2回とも同一内容で行いますが、場所が異なりますのでご注意くださ い。)
- 内容
(1)うわまち病院建替え方針決定までの経緯等の説明
(2)質疑 - 申込み
事前申し込みは不要です。 当日、直接会場にお越しください。 - その他
駐車場の台数に限りがあるため、なるべく公共交通機関のご利用をお願いします。 駐車場の利用は有料となります。
※移転先及びうわまち病院の跡地利用については現在検討中である為、本説明会での説明は行ないません。
今回の説明会には、市民のみなさまどなたでもご参加いただけます。
ぜひいらして下さい。
フジノの提案から2ヶ月が経ってようやく開催となりました
8月31日にフジノが市長に行なった一般質問は以下のとおりです。
2018年8月31日・本会議・一般質問より
フジノの質問
まず何よりも最初に、移転することで最もダメージを受ける地域のみなさんにきちんと向き合わねばなりません。
移転の発表直後から、地域住民・町内会・商店会では上町地域のさらなる空洞化への不安が巻き起こっています。
1年間の外来患者述べ数15万人、入院患者述べ数12万人。約850人の医療関係者に加え、病院清掃・給食調理・医療事務など指定管理者による様々な業務委託先、患者ご家族や医薬品メーカーの営業職、併設された市立看護専門学校の教職員と学生など無数の方々が病院周辺地域を訪れています。
実は、うわまち病院に関わりのある方々の総数がどれだけなのか数えようが無い為、本市にはデータがありません。
いずれにしても、相当な規模の人たちが2025年には上町を去ることになります。
すでに税務署の移転により大きなダメージを受けているところに、病院の移転はさらに追い打ちをかけることになります。周辺地域の空洞化対策を政治と行政は責任をもって実施していかねばなりません。
【質問】
そこで、まず、可能な限り早い時期に上町地域のみなさんに向けて説明会を開催すべきです。
これまでの経緯、現地建て替えが困難な理由、今後のスケジュールなど、正確な情報をすぐにお伝えし、質問を受け、ご不安の声や様々なご意見をしっかりお聞きすべきではないでしょうか。
市長の答弁
まず、うわまち病院周辺の皆さんに、説明会を即時に開催する必要についてです。
地域のみなさんに状況をご説明することは当然のことだと考えます。
来週の土曜日、9月8日に開催される『上町連合町内会の定例会』に、商店会の皆様にもお越しいただき、これまでの状況を、説明をすることになっています。
うわまち病院の沿革を辿れば、戦前は陸軍病院。終戦を経て厚生省所管の国立横須賀病院がその前身となります。
昭和60年代になり、国にとって国立病院の運営が次第に重荷になり、国立横須賀病院も廃止の方向性が示されました。
その際には、上町地区のみなさんだけではなく、全市を挙げて存続要望がされましたが、国は平成12年度末までに引き受け手がみつからない場合、国立横須賀病院を廃止する方針を示しました。
市民病院をすでに運営している本市としては、2つ目の病院を受け入れることは財政面から考え、当時の沢田市長には大きな葛藤があったのではないかと推察されます。
しかし、横須賀全体の医療供給体制を考えた末、「市立病院として引き取る」との英断をされ、今日のうわまち病院が誕生しています。
市は横須賀全体のことを考えなくてはなりません。
古くからある病院の移転は、私としても断腸の想いでありますが、市民のニーズに応えられ、医療の技術革新にも沿える病院を1日も早く開くことが、私に課せられた最も重要な責務と考えます。
9月8日はこのような状況をお話しをさせていただき、ご理解を得られれば、というふうに考えております。
フジノの再質問
さて再質問なんですが、可能な限り早い時期に病院周辺地域の皆様に説明会を開催すべきとの提案に対して、9月8日、連合町内会長らが集まる連合町内会議で実施をするというご説明をいただきました。
ただ、これは代表の方しか参加ができないというふうに受け止めています。
誰もが参加できる会をぜひ開いていただきたい、というふうに思うんですが、いかがでしょうか。
上地市長の答弁
それは今後の過程の中でぜひ検討しなければいけないことだというふうに思っています。
ただ1回目が現地の現地のみなさんの希望により9月8日に一堂に会してという話しでしたので、それを決定させていただきましたが、今後は鋭意、できるだけ早い時期にそれをやらなければ、個別にやっていかなければならない、というふうに考えています。
フジノの再質問
スピード感を大事になさる市長が、まず記者会見で全市のみなさんにお伝えしたのは正しいと思います。
一方で、上町地域のみなさん、大変心配をされていて毎日たぶん健康部にも来ていると思うんですが、市長の元にも来ていると思いますし、議長からもたくさんのお話をいただいているというふうにお聞きいたしました。
僕にも毎日、上町地域の方、周辺地域の方から不安のお問い合わせをいただいています。
ぜひ代表者だけでなく、住民のみなさんが自由に参加できる説明会を、できれば複数回、設けていただきたいと思います。
9月8日からこれまでは、うわまち病院周辺地域の町内会に対する説明会が優先して行なわれてきました。
フジノは一般質問において
(1)まず可能な限り早く上町地域のみなさんに向けて説明会を開くべき
(2)代表だけでなく、『誰もが参加できる説明会』も開いてほしい
の2つを提案しました。
実際に、(1)の提案どおりに10町内会を対象に説明会が開催されてきました。
しかし、あくまでもその町内会に所属していなければ参加ができませんでした(*実際、市議会議員であるフジノも、参加は許可されませんでした)。
こうしてフジノが8月31日に説明会の開催を提案してから2ヶ月が経ちましたが、ようやく(2)の提案が実施されることとなりました。
本当に良かったです。
まずはこの2日間の説明会でしっかりと横須賀市としての説明責任を果たしてほしいと願っています。
ぜひ、多くの市民の方々にご参加いただきたいです。
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もちろん、わずか2日間の開催では、十分では無いと思います。参加したくともスケジュールが合わない方もたくさんいらっしゃると思います。
そこで、説明会の第1部の部分だけでも撮影をして、YouTubeなどで録画を公開できないか、担当部と相談してみたいです。
建て替えによって、より高度な医療を誰もが安心して受けられるようになります
うわまち病院の建て替えそのものは、2025年〜2040年の医療ニーズの圧倒的な増加に備えて、絶対に必要です。
横須賀・三浦2次保健医療圏の足りないベッド数を、建て替えによって充足しなければなりません。
今でもうわまち病院の周産期医療・小児医療などは素晴らしいレベルなのですが、現在の老朽化した建物が足を引っ張っています。
建て替えによって、もっと多くのこどもたちの命が守られるようになります。
本来ならば、現地での建て替えが望ましかったのですが、残念ながら諸条件が整わずに移転しての建て替えと決定しました。
うわまち病院周辺地域のみなさまには大変なご迷惑をおかけすることとなり、誠に申し訳ございません。
けれども、より充実した高度な医療が移転先の新病院で誰もが安心して受けられるようになるのです。どうかご理解をいただけますよう、心からお願い致します。
後日追記
実際に説明会が開催された様子を記しました。
- 1日目の様子
- 2日目の様子