毎年11月は「過労死等防止啓発月間」です
厚生労働省が中心となって、
- 国民への周知・啓発を目的に、各都道府県において『過労死等防止対策推進シンポジウム』の開催
- 『過重労働解消キャンペーン』として、著しい過重労働や悪質な賃金不払残業などの撲滅に向けた重点的な監督指導
- 一般の方からの労働に関する相談を無料で受け付ける『過重労働解消相談ダイヤル』
などを行ないます。
全国で最初の過労死等防止対策推進シンポジウム@神奈川会場へ
11月1日、全国の都道府県の中で最初にシンポジウムを開催するのが神奈川会場です。
フジノは、一昨年・昨年に続いて参加しました。
神奈川労働局から国の動向と神奈川県の現状報告、2つの講演とご遺族からの体験談発表が行なわれました。
(後日、資料などを掲載しますね)
市議としてもっとできることはないのか、焦りを感じています
過労自殺・過労死を無くすことはフジノにとって大切なテーマです。
メインテーマである自殺対策のひとつの分野であるからという一般論からだけではありません。
全国的に大きなニュースとなった悲劇がこのまちで起こりました。2008年6月、和民・京急久里浜駅前店で働いていた26才のMさんが過労自殺で亡くなったのです。
ワタミフードサービスがブラック企業として知られるきっかけとなり、裁判でも争われました。
こんなにも悲しい出来事は絶対にあってはなりません。
そこでフジノは、NPOやご遺族の方々とともに過労死等防止対策推進法を実現する為に活動しました(2014年11月成立)。
2015年4月(4期目)の市議会議員選挙では、過労死・過労自殺の防止を選挙公約にも掲げました。
当選後は、本会議での市長に対する一般質問でも取り組みを推進する為の提案を行ないました(2015年9月議会)。
けれども、選挙公約で掲げた2つの条例(公契約条例とディーセントワーク条例)を実現することはできませんでした。
政府が進めた『働き方改革』の方向性には賛同できる部分もありますが、残念ながら法制定の為に一緒に活動したご遺族の方々から広く支持を得られているとは全く思えません。
こうした国の動きと、自らの残り任期が半年を切ってしまった今、フジノはとても焦っています。
市議としてもっとできることはないのか。
もともと労働分野は国が所管していて、地方自治体(特に市区町村)が独自に動ける事柄はあまりありません。
けれども、フジノはいつもあらゆる国の所管であっても市独自でできることを見つけてきました。国が動くのが遅ければ、市がまず動けば良いと信じて活動してきました。
多くの他の分野では積極的に取り組みを進められてきたのですが、この過労死・過労自殺の防止についてはフジノは何もできていないと感じています。
残り半年、改めて市議として実現できることを検討して、1つでも取り組みを任期内に実現したいです。