横須賀市パートナーシップ制度の中身が具体化しつつあります
2018年11月12日の『人権施策推進会議』(第3回)の場で『横須賀市パートナーシップ制度の要綱による早期実施』の答申が決定しました。
来週にはこの『答申』が西村委員長から上地市長に提出されることになっています。
学識経験者らによる公的な第三者機関『人権施策推進会議』から「やるべき」とお墨付きを頂いた形になります。
そもそも『答申』を横須賀市は尊重しなければなりませんし、そもそも上地市長はフジノと同じくパートナーシップ制度導入の立場です。
この『答申』を受けて上地市長は正式に『横須賀市パートナーシップ制度』実施を近日中に宣言するのではないかとフジノは受け止めています。
先日のブログでも記したとおりで、すでに『人権施策推進会議』では上地市長による正式決定(実施宣言)を待たずに、具体的な制度の中身の議論をスタートしています。
現状で実施している先行の他9都市の制度と比較して、横須賀の制度案の優れているところはこの2点かと思います。
2018.11.12版の要綱案における特徴
- 横須賀市パートナーシップ制度は、いわゆる性的マイノリティとされる方々だけを対象としたものではない(要綱案第3条)
- 宣誓書の署名はご本人の望む通称名を使用することができる(要綱案第5条)
すでにブログ記事でフジノは「まだ改善すべき点がある」と記しました(来月12月議会では一般質問で改善の提案をする予定です)。
また、当事者の方々と意見交換をしても、要綱案にはまだ改善の必要がある内容があるとの声が多々ありました。
そうしたこともあり、横須賀市(人権・男女共同参画課)の要請で、当事者団体『よこすかにじいろかれー』に意見聴取をさせていただきました。
横須賀市は当事者の声を重視しながらパートナーシップ制度を策定しています
横須賀市はパートナーシップ制度を策定するにあたっては、いわゆる性的マイノリティ当事者の声を重視しています。
もともと上地市長はパートナーシップ制度の導入に関しては
2017年9月議会でのフジノの一般質問に対する答弁
「やはり当事者の意向を伺いながら、『人権施策推進会議』において議論をしながら前向きに進めていきたい」
と当事者の声を常に伺いながら、導入・制度設計を進めていくという立場です。
今年2018年8月13日には『多様な性にYESの日よこすか』、8月15日には『よこすかにじいろかれー』からパートナーシップ制度他についての要請書を受けました。
そこでパートナーシップ制度導入を議論する場、学識経験者らによる公的な第三者機関である『人権施策推進会議』(第2回)に当事者の方々をお招きしてお話を伺い、質疑応答の時間も設けました。
今少しずつ制度の中身が議論されていますが、当然、当事者の声を抜きに策定することはありえません。
そこで今日は『よこすかにじいろかれー』から複数の方々に来ていただきまして、人権・男女共同参画課にご意見を述べていただきました。
フジノは団体から同席の依頼があり立ち会わせていただきました。
本当に必要な仕組み、本当に使いやすい仕組みを!
8月に横須賀市の人権・男女共同参画課が不適切発言をしたことが全国的に報じられました。
それから3ヶ月、信頼回復の為に職員のみなさんが全力を尽くしてくれているのがフジノにも伝わってきています。
今日も日曜日ではありましたが、課長・係長が来てくれました(当事者のみなさまも働いていますから平日夜か土日しか集まれません)。担当課のみなさんにはいつも感謝しています。
上が今日のプログラムです(パートナーシップ制度以外にも2点の意見交換をしました)。
具体的な内容はフジノから口外することはできませんので、終了後に発信された『よこすかにじいろかれー』の公式ツイッターを引用させていただきます。
本日は、ご参加いただいた『よこすかにじいろかれー』のみなさま、ありがとうございました。
担当課のおふたりもありがとうございました。
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引き続き、担当課としては市内の当事者団体に後日ご意見を伺う予定です。
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新しい制度を作ることで、新たな排除が生まれては絶対にいけません。
新しい制度を作っても、利用しづらくてはいけません。
本当に必要な仕組み、本当に使いやすい仕組みをめざして、これからも全力を尽くしていきます。
どうか横須賀市パートナーシップ制度について、全国の皆様からもご意見をいただけるとありがたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。