(記事から続いています)
フジノの一般質問の発言通告書を紹介します(その4)
一般質問をする為にはあらかじめ質問の趣旨を記した『発言通告書』を提出します。
横須賀市が新たに来年4月スタートを目指している『パートナーシップ制度』についての質問の続きです。
『ハウジングファースト』という福祉の世界で最初に習う基本的な概念があります。
住まいが無ければ人の生活は成り立たない、というものです。
そこでフジノは『命を守る』という観点から住まいの問題をあらゆる方々について取り上げてきました。
もちろん、セクシュアリティを問わずに事実上のパートナー関係にある方々は市営住宅に入居可能とすべきだという訴えもずっと行なってきました。
なんと前市長とこのテーマでは4回(!)も一般質問をしました。
しかし前市長はやらない理屈をこねくりまわすばかりで、本当に残念でした。
ようやく前市長が引退した今だからこそ書けることなのですが・・・実は、歴代の市営住宅の担当者とはかなり前向きなやりとりを繰り返してきました。
つまり、ゴーサインを出さなかったのは前市長なのです。
やっと彼が居なくなった今、上地市長は冷静な判断をして下さると信じています。
以下、質問の続きです。
(9) 証明書を持つ方々に提供できる本市の取り組みを検討すべきではないか
先行自治体の中には独自の取り組みで証明書に効力を与えているまちがある。
【質問17】
ア 証明書を持つ方々に提供できる新たな取り組みを本市は検討すべきではないか。
(10) 証明書を持つ方々を市営住宅に入居可能とすべきではないか
事実婚関係にある異性パートナーが市営住宅に入居可能であることから、同性パートナーも市営住宅に入居可能とすべきだと前市長と議論を重ねてきた。
本市にはパートナーシップ制度が無い為に要件を満たさないとの答弁を受けてきたが、今回、制度が実施されればこの要件は満たされることになる。
【質問18】
ア 本市は、証明書を持つ方々を市営住宅へ入居可能とすべきではないか。
(11) 証明書を持つ方々が県営住宅への入居が可能となるよう神奈川県に運用の見直しの検討を要請する必要性について
やがて県内全域にパートナーシップ制度は広がり、県営住宅への入居に関しても必ず神奈川県は検討せざるを得なくなる。
【質問19】
ア 証明書を持つ方々が市内の県営住宅への入居が可能となるように運用の見直しの検討を、本市は神奈川県に要請すべきではないか。
(12) 類似のパートナーシップ制度を持つ自治体間で連携していく必要性について
市内でしか効力を持たず転出により失効する証明書では、利用者の永続的な安心感は得られない。この状況を改善するためにも、今後はパートナーシップ制度を持つ自治体間が連携する新たなステージへ進む必要がある。
【質問20】
ア 本市は、類似のパートナーシップ制度を持つ自治体に連携を呼びかけて、自治体間での証明書の取り扱いについて協議を行うべきではないか。
(12)もフジノがこの数年間ずっと構想してきた事柄です。
今は、パートナーシップ制度をどこかの自治体がつくる、ということだけで、全国のみなさまが一喜一憂しておられます。
自分の自治体がつくると「良かった」。
他の自治体がつくると「うらやましい」。
フジノはこういう現状が悔しくてたまりませんでした。
国の政策が遅れているならば(先進国で同性婚が存在しないのは日本ぐらい)、地方自治体が取り組みを進めていけば良いのです。
いつもフジノはそう信じて地方議員として全国に通用する政策を横須賀市議会から発信してきました。
もう、単独の自治体がパートナーシップ制度を導入するステージから、新たにパートナーシップ制度を持つ自治体同士が連携する新たなステージへ進むべきです。
来年4月になれば、ようやく実施自治体が10自治体を超えて、二桁になります。
連携を組んで、せめて先行実施自治体の間だけでも共通の仕組みを作るべきです。
これ以上、パートナーシップ制度を必要としている方々に「転居したら証明書を返還しなければいけない」なんて心配をさせてはいけないのです。
地方自治体は、国よりも常に先進的であるべきです。
国がやれないことは地方自治体が取り組みを進めて、国を動かすのです。
だから、横須賀がその連携の口火を切る役割を担いたい、フジノはそう願っています。
まだ制度スタートもしていない段階で、「あいかわらずフジノはビッグマウスだな」と思われてしまうのでしょうけれど(笑)
でも、フジノが提案したことは必ず10年以内に実現させてきました。
先行実施している自治体間での連携も、今回の質問でたとえ無理だとしても、必ず実現させます。
(次の記事に続きます)