(前の記事から続いています)
2025年の市民病院の「機能」
続いて、健康部内で決定した2025年の市民病院の『機能』について紹介していきます。
下の表は、上側が2018年現在の市民病院の持っている『機能』で、下側が2025年の市民病院が持つ『機能』です。
2018年現在の市民病院 |
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現在、市民病院は
です。 (説明) 市民病院はその輪番病院として『横須賀・三浦構想区域』の救急患者の受け入れに尽力しています。 市立2病院が2つあることで、市の東側をうわまち病院が、西側を市民病院がカバーしています。 このおかげで患者の搬送に要する時間はおおむね30分圏内におさまっています(『神奈川県地域医療構想』より)。 しかし、脳卒中で救急搬送された場合には60分圏内となっており、改善すべき課題です。 |
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2025年の市民病院 | 2025年の市民病院は、
第1に、引き続き、二次救急輪番病院としての役割を担っていきます。 第2に、脳卒中患者の受け入れを拡充していきます。 (説明) しかし2018年現在は、三浦半島西側での脳卒中患者の救急搬送に「60分圏内」と時間を要しています。 この状況を改善する必要があります。 これまで2017年10月から週2日の救急当直体制を開始、2018年4月から週4日に拡充しました。 さらに2025年に向けて脳卒中患者の受け入れ拡充を図ります。 |
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2018年現在の市民病院 |
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現在、市民病院は
です。 (説明) |
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2025年の市民病院 | 2025年の市民病院は、
引き続き、災害拠点病院としての役割を担っていきます。 |
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2018年現在の市民病院 |
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現在、市民病院は
です。 (説明) 重篤な症状などで治療が必要な方については、うわまち病院と横須賀共済病院が『地域周産期母子医療センター』に指定を受けている為、両病院で対応が可能となっています。 新生児期以降の小児医療については、市民病院では外来のみ対応しています。 入院などより重い症状の小児医療については、うわまち病院に機能を集約して小児救急体制も含めて担っており、十分な対応が可能となっています。 |
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2025年の市民病院 | 2025年の市民病院は、
引き続き、現状の体制を維持していきます。 |
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2018年現在の市民病院 |
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現在、市民病院は
です。 (説明) 『横須賀・三浦2次保健医療圏』では市民病院が『第二種感染症指定医療機関』の指定を神奈川県から受けています。 2類感染症(急性灰白髄炎(ポリオ)、結核、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(SARS)、中東呼吸器症候群(MERS)、鳥インフルエンザ(H5N1)、鳥インフルエンザ(H7N9)の計7病の患者の入院治療に対応します。 |
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2025年の市民病院 | 2025年の市民病院は、
引き続き、第二種感染症指定医療機関としての役割を担っていきます。 |
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以上が、健康部から示された『健康部決定事項』です。
正式な決定は、来年2月開催の「県」の「三浦半島地域保健医療福祉推進会議」の場です
ここまで記してきた病床数と機能はあくまでも『健康部決定事項』です。
まず今日の教育福祉常任委員会での審査の内容を検討します。
さらに、今月中に開催される市役所内部の意思決定をする『企画調整会議』を開催して、正式に『横須賀市としての決定事項』とします。
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しかし、手続きはこれでは終わりません。
昨日も記したとおりなのですが、たとえ市立の病院であっても、病院のことはひとつの市だけで決定できることではありません。
『横須賀・三浦構想区域』全体に影響を与える事柄なので、神奈川県が設置している会議の場で報告・議論されてから、正式決定となります。
来年2019年2月に開催予定の『三浦半島地域保健医療福祉推進会議』の場で、ようやく正式な決定事項となります。
(次の記事に続きます)