横須賀市立看護専門学校、第16期生の入学式へ
今日は、『横須賀市立看護専門学校』の入学式に参加しました。
『来賓』として招かれたことは1度も無いのですが、2004年4月の開校以来ずっと、フジノは看護専門学校のみなさんを見守り続けてきました。
何故なら、フジノにとって看護師を目指しているみなさまは大切な同志だからです。
これまでもずっとフジノは、2050年まで視野に入れた医療政策について語り続けてきました。
楽観できる未来はありません。
医療ニーズは増加を続ける一方で看護師の不足は続きますし、医療現場の労働環境はそう簡単には改善できないでしょう。
目の前には厳しい現実があり、そして険しい未来が待っている。
それが分かっていてもあえて『看護職』を目指してくれた看護専門学校のみなさんをフジノは同志だと感じています。
このまちの、この国の、保健・医療・福祉を一緒に守っていくみなさんは大切な『同志』です。
だから、その姿を入学から卒業までしっかりと見守っていくことは、政治家フジノの大切な仕事だと考えています。
この2ヶ月間の長い休職中にフジノは家族をひとり亡くしました。
そして、もうひとりの家族はずっと入院していました。
どちらの家族にも、市立看護専門学校の卒業生が看護師として関わってくれました。
患者が政治家の家族だから特に親切にしてくれたとは全く思いません。
長い時間を病棟で過ごしましたが、見る限り、全ての患者さんに対して同じように優しく親切に接して下さっていました。
純粋に『プロ』としての素晴らしい看護だったと心から感謝しています。
政治家として医療政策に取り組んできた政治家としても、患者家族のひとりとしても、市立看護専門学校の卒業生が診てくれているという心強さが確かにありました。
卒業生に心から感謝するとともに、この看護専門学校の存在意義を改めて強く感じたばかりです。
ご入学おめでとうございます。厳しい日々をどうか同期のみなさまとともに乗り越えて下さいね
命を預かる仕事はストレスフルで、その責任の重さはしばしば自らをむしばむことがあります。
学ばねばならない科目は多く、臨地実習が始まれば、座学とは異なる現実に圧倒される瞬間がたくさんあるでしょう。
それでも、その苦しさの何倍もの学びや体験があるはずです。
新たな生命の誕生の奇跡に心をうたれ、命の尊さに涙をすることや、人としての尊厳について迷い悩むこともあるでしょう。
血のつながった家族であってもお見舞いも無いままに何年間も見捨てられたままの方々の存在を療養病床で目にして、家族とは何なのかと憤ることもあるでしょう。
他の職業では決して体験できない、他の人生よりも何倍もの濃い人生を歩んでいくことになると思います。
僕は、そんなみなさまを全力で応援していきます。
脅かすようなことばかり書いてしまいましたが、新入生のみなさま、どうか1度きりの学生生活を楽しんで下さい。
素晴らしい先生方・先輩方・地域の保健医療福祉の方々とも、新たな出会いがたくさんあるはずです。
看護の世界に入ると覚悟を決めて今そこに居るのだとしても、こころが折れてしまうこともあるかもしれません。
そんな時は、どうか同期のみなさまにどんどんグチって、相談して下さい。もちろんフジノも相談にのります。
そして、何とか乗り越えてほしいのです。
「職場が離れても同期のみんなとは卒業後も特別な『絆』がある」
と卒業生のみなさんはフジノに話してくれます。
16期生のみなさん、これから3年間フジノも見守り続けていきます。
『戴帽式』にも『卒業式』にもお邪魔します。
でも、いつでも困ったことがあれば本当にご連絡下さい。歴代の看護学生のみなさんとは、たくさんの機会に語り合ってきました。
そして、卒業して看護師として働きはじめてからも意見交換を続けています。
ぜひこれからみなさんとともに、人々の命と暮らしを守り、尊厳を守る為に、一緒に働いていきたいです。
本日は、16期生のみなさま、入学おめでとうございます。