「性的な多様性の保障」の取り組みについて取材を受けました
横須賀市パートナーシップ制度がスタートして、約2週間が経ちました。
これまでの経過や今後の展望をはじめ、『性的な多様性の保障』についての取り組み全般について、インタビュー依頼を受けました。
ふつうの立候補予定者ならば選挙の前日にインタビューなんて受けないと思います。
でも今回「絶対に落選する」「今回はムリだ」といろんな人々から言われているフジノです。
このインタビューの機会を逃したら、もうメディアに向けて『性的な多様性の保障』について語るチャンスは無いだろうと思いました。
フジノが描いている未来はとても現実的ですが、希望に満ちています
某社を訪れました。
15:30から17:20まで約2時間にわたって、語りまくりました。
- 今の横須賀市のパートナーシップ制度について
- 県内他都市のパートナーシップ制度について
- フジノがすでに一般質問で提案している県内全域での連携について
- フジノがすでに一般質問で提案している全国の制度を持つ自治体とのネットワークの立ち上げについて
- パートナーシップ制度以外のあらゆる取り組みについてフジノが描いている未来の姿について
フジノはものすごくリアリストです。
実現できない空想ならば語るべきではないと固く信じています。
それでも『性的な多様性の保障』についてフジノがこれから取り組もうとしていることは、必ず明るい未来をもたらします。確信しています。
フジノが消えても社会を変える人々がもっと現れてほしい
このインタビューが実際に記事になるのか分かりませんし、記事になってもフジノの名前はもちろん載らないでしょう。
それにもかかわらず、2時間も語りきったのは
「僕が居なくなる可能性がある以上、記者の方に想いを託したい」
という願いが率直にありました。
このテーマはずっとメディアも一緒になって前へ前へと進めてくれた『戦友』だとフジノは捉えているからです。
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1週間後には、もうフジノは政治家でなくなるかもしれません。
2度と本会議にも委員会にも出られなくなるかもしれません。
「人は誰もが自分らしく生きられる社会でなければならない」
とフジノはいつも思っています。
性的指向や性自認は人の数だけ様々なのが当たり前であって、そんなこと(あえてそんなことと書きます)で権利が奪われる社会は絶対に変えねばなりません。
今の日本では、社会保障・税などの権利をはじめ、差別があります。権利が奪われています。
正しい情報に基づいた教育もなされていません。
テレビをつければいまだに笑いのネタにされていて不愉快でたまりません。
こうした現実のせいで、こどもたちをはじめ、多くの人々が偏見・差別によって自己肯定感が低下していますし、メンタルヘルスも良くない状況に追い込まれている人がいます。命の危機にさらされている方々もたくさんいます。
こんな現実はもう絶対に終わらせなければなりません。
もちろんフジノ自身が先頭に立ってこんな現実を変えていく闘いに再び向かっていきたいと強く願っています。
そして、フジノがいなくなっても取り組みが進むように『第5次男女共同参画プラン』にも性的な多様性の保障を入れ込みました。
また、『男女共同参画推進条例』を改正して、『男女共同参画と多様な性を尊重する社会を推進する条例』へバージョンアップさせました。
すでにパートナーシップ制度もスタートさせることができました。
まだまだやるべきことはたくさんあります。
けれども決めるのは有権者のみなさまであって、フジノ自身にはどうすることもできません。
しかし、新聞記者の方々は(偉くなってしまい現場を離れてしまっても)大切なテーマをライフワークとしてペンを執りつづけることができます。
その想いを託したくて、ひたすら語ってきました。
メディアだけではありません。
社会を変えようとする人々がもっともっと現れてほしいです。
すでにフジノ以上に熱心な取り組みをしておられる市民団体の方々はたくさんいらっしゃいます。
けれど、もっともっと本気で現実を変えていく想いを実行に移せる人が現れてほしいです。
4年前も今回も、いわゆる当事者の方を説得してぜひ立候補してほしいとお願いをしたのですが、叶いませんでした。
フジノもこのまちとこの国を変える為に全力を尽くします。
でも、あなたにも立ち上がってほしいと願っています。