東京レインボープライド2日目に参加しました
今年も『東京レインボープライド』に参加しました。
毎年のことながら書きたいことが多すぎてまとまりません。
今年も写真のアップだけに留めてひとことふたことだけ文章を添えるだけにします。
絵日記レベルでごめんなさい。
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「ゴールデンウィークをレインボーウィークにしよう」
のかけ声で、レインボーウィークの様々な取り組みが今年もスタートしました。
4月27日から様々なイベントや勉強会が始まって、昨日28日からは最大のイベントである『東京レインボープライド2019』がスタートしました。
昨日は恒例のパレードが大々的に行なわれて、昨日の夕方のニュースやけさの新聞各紙に大きく報じられていました(ネットメディアでももちろん大々的に取り上げられています。例えばこちら)。
メイン会場の代々木公園では野外ステージとその周辺を会場に、ステージイベント、たくさんのブースが出展されています。
まさに日本最大のセクシュアリティのお祭りです。
今年の参加者の多さはもはや当事者や活動団体だけの集まりではないことを示していると感じました。
さらに昨年を上回る過去最多の「東京レインボープライド」の参加者となりました
まだ公式な発表はお聴きしていないのですが、2日間で20万人を超えるのではないかと感じています。
とにかく体感ですでに去年の15万人規模を上回っています。
過去最大となりました。
これが「単なるお祭りだから」なのか「この社会をおかしいと感じているから」の参加なのか(もちろん両方かもしれません)は、数年後にならないと分からないかもしれません。
全国で活動するたくさんの同志と再会を果たしました
この参加者数の多さはバブルのはじける直前の絶頂なのかもしれません。
あるいはさらに拡大していくのかもしれません。
そのどちらであろうとも、フジノは活動を続けていくだけです。
自殺対策の時もそうでした。
2006年の自殺対策基本法成立をピークにそれまでは毎日のように報じていたメディアによる報道が一気にしぼんでいきましたが、僕たちの活動は何も変わりませんでした。
全国で地道な活動を続けてこられた先輩方・仲間たちの想いは(分野にかかわらず)全く変わらないと思います。
お祭り騒ぎやブームが来ようが去ろうが、ひたすら厳しい状況の中で闘ってきた仲間たちは変わらずに活動を続けていくのだと信じています。
この『東京レインボープライド』はフジノにとってそんな全国の仲間達と年1度の再会を果たせる場でもあります。
『虫めがねの会』の鈴木茂義さんとは一昨日の上映会でお会いしたばかりでしたが、嬉しい再会でした。
11年前そもそもフジノはこどもたちの命を守りたくて『性的な多様性の保障』についての活動をスタートしたので、教職員の方々の集まりである『虫めがねの会』の活動には強く励まされます。
ぜひ横須賀とも関わりをもっていただけたらとフジノは願っています。
『NPO法人パープル・ハンズ』事務局長の永易至文さん。
永易さんはライターとして積極的にたくさんの文章を世に問うて下さっています。横須賀のことも何度もとりあげていただきました(もちろん好意的なことだけでなく厳しくしっかり書いていただいています)。
また、昨年2018年に横須賀市の公証役場で初めて同性パートナーによる公正証書の作成にあたり、パートナーの支援をして下さったのも永易さんです(行政書士もしておられます)。
フジノにとっても横須賀の性的な多様性の保障を実現する活動にとっても永易さんは不可欠な存在なのですが、日頃はお忙しくてまずお会いできないので今日のこの機会は本当に貴重でした。
『MrGayJapan2018』(初代のMrGAYJAPANです!)に選出されて様々な活動に取り組んでおられるSHOGOさんとフジノ。
日本で初めて『MrGayJapan』を選出するというスタートから、実際に選出されるまでを時系列で追っていたフジノは、選ばれたSHOGOさんとその後の様々な活動を追いかけてきました。
現役の先生として働きながら日本代表としてのたくさんの啓発活動に身を投じる姿はとても心を動かされ、個人的にずっと励まされてきました。
こちらは一方的にネット情報やツイッター・インスタグラムで応援していた訳ですが、リアルでお会いできたのは初めてでお話しすることができてとても光栄でした。ありがとうございます!
『Palette』の編集長である合田文さんとフジノ。
『Palette』がフジノを報じて下さった2018年8月の記事は、横須賀市パートナーシップ制度の導入にあたって大きな後押しになりました。
フジノが戸籍制度や婚姻制度についてどのように考えているかを公に語る機会が無かったので、初めて全国に対してその考えをお伝えすることができた思い入れの深い記事でもあります。
合田編集長、伊藤副編集長、ありがとうございます。
畑野とまとさん(ライター)とフジノ。
フジノがまだ11年前全くセクシュアリティに関して無知で突っ走っていた頃から、すでに長年にわたって活動を続けてこられた先輩としてとても面倒をみていただいています(ありがとうございます)。
特に、2016年に横須賀で大きなトラブルがあった時には大変ご心配いただいてその収束に力を貸していただきました。
あらゆる取り組みは歴史的な流れの1つとしてあることを常に思い返させてくださる、フジノにとって取り組みの理論的な根拠になるヒントをいつも頂いている存在です。とまとさん、いつもありがとうございます。
フジノは早稲田大学で臨床心理学を修めましたが、在学中も卒業後もマッチョでホモ・ソーシャルな学風が大嫌いで『母校』だと感じたことが全くありませんでした。
むしろ母校であると思いたくなくて、出身大学を尋ねられても答えずに、中退をした上智大学院のことを名乗るようにしていました。
けれども2017年4月にGSセンターが設立されてその活動が広く知られるようになってからは、ようやく早稲田大学のことを母校と感じられるようになりました。今ではGSセンターの活動にも時々参加することもあって、母校を誇りに感じられるようにもなってきました。
それくらいフジノにとっては入学以来のわだかまりを解いてくれた存在がGSセンターです。
このブース出展もそうですし、良いイベントや活動をたくさん続けてくれています。フジノもこれからもGSセンターの取組みを積極的に応援していきたいですし、学ばせていただきたいです。
今年のレインボープライドは『Polaris』のブースに来たくて訪れたといっても大げさでは無いのです。。。
実はフジノが長年スーツの胸につけていたレインボーのバッジは『Polaris』さんで購入したとてもめずらしい横長のピンバッジなのですが、今回の選挙中に紛失してしまいました。
本当に大切にしていたのでとても悲しくて、日頃は通販メインの『Polaris』さんとじかにお会いできるのをとても楽しみにしていました。
残念ながら全く同じピンバッジの出品はありませんでした。でも同一作品が無いのがアーティストによる作品の物販のウリですよね。
でもそこまでフジノが大切にしていたことをお二人はとても喜んで下さいました。
『Polaris』さんはレインボーをモチーフにしたワンコグッズを販売しているとても珍しいハンドメイドのショップなので、ぜひサイトを覗いて見てみて下さいね。とてもオススメです。
砂川秀樹さんとフジノ。
ピンクドット沖縄の顧問であり文化人類学者でもある砂川さんの著作は必ず読んでいます。やはりフジノが理論的な根拠に立ち返りたい時に頼る存在で、フジノはとても尊敬しています。
那覇市のパートナーシップ制度実現にも欠かすことができなかったのが砂川さんだとフジノは認識しています。
というか、砂川さんと話しているフジノのまわりを通り過ぎているたくさんの会場に今日来ている人々はそもそも砂川さんのことを知っているのかなあ?と感じてしまいました。
この東京レインボープライドの前身的存在である、『東京レズビアン&ゲイ・パレード2000』の実行委員長こそ、砂川さんなのです。みんな、知ってるのかなあ。
東京レインボープライドに静岡から合同でブースを出してくださったみなさんとフジノ。
犬飼このり議員(伊東市議会議員)とフジノはともにLGBT自治体議員連盟で活動する仲間で、昨年しりあって意気投合しました。
フジノの不勉強からまだあまり静岡県内での活動を詳しく知らないのですが、今日いろいろな団体の活動を聞かせていただきました。神奈川とはお隣同士ですし、いろいろな取組を連携していけたらとお話させていただきました。ありがとうございます!
そして、写真の最後は新宿2丁目に新しくオープンして僕たち横須賀組のあいだではとても話題になっている足湯&カフェ『どん浴』!
選挙が終わったら絶対に行くと決めていたのですが、一足先にブース出展でお会いすることができました。
セクシュアリティを問わずに入店できておいしいごはんと足湯が待っています。絶対に5月中には訪れます!
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たくさんの同志との再会にエンパワーされて、またこれからもがんばっていこうと力強く感じたのでした。
「日常」をこの会場と同じくらい安心できる場に変えていきます
お祭りは、終わりました。
そして日常生活がやってきます。
祝祭はあくまでも一過性のものに過ぎません。
フジノは毎年繰り返し書いていますが
年に1度の『祭りの日』に休養し羽目をはずし仲間と旧交を温めたりしてエネルギーを養い、そして『日常生活』へと戻っていくのです。
地元に戻ればまた無理解や偏見にうんざりさせられる日々に疲れ、心も体も壊れてしまうこともあるでしょう。
でも、絶対的に僕たちが生きていかざるをえないのは『日常生活』です。
果てしなく続いていく、終わりの無い『日常生活』こそがどんなに避けたくても逃げられない僕たちの主戦場です。
だからこそ僕の仕事は、『祭りの日々』だけが喜びであり幸せであるような社会ではなく、人々が毎日の暮らしの場で生きていかれるような社会にすることです。
『東京レインボープライド』であなたが感じた、平和で、ありのままの自分で居ることができて、安心できる空間と時間を、『日常生活』の場にもたらすのが僕の仕事です。
その為に、全力を尽くし続けます。
これまで16年間そうだったように、今日と同じく、明日もあさっても、ずっと全力を尽くしていきます。
来年もまたみなさまとレインボーウィークをより良い形で迎えられるように、全身全霊をかけて働いていきます。
ぜひまた来年、お会いしましょうね。