10年ぶりに「横須賀市人権施策推進指針」が改訂されました
本日、市民部長から全議員宛に『横須賀市人権施策推進指針(改訂版)』が配布されました。
現物はこちらです(PDFファイルで58ページあります)。
ぜひご覧下さいね。
10年ぶりの改訂に至るまでの長すぎた道のり
2007年2月、横須賀市は市政100周年を契機に『横須賀市人権都市宣言』を行ないました。
ついで2009年1月、この理念を具体化する為の市役所の取り組みのもととなる『横須賀市人権施策推進指針』を策定しました。
フジノは『人権都市宣言』と『人権施策推進指針』の両方の策定に関わりました。
策定を実際に行なった審議会の委員のみなさまはとても意欲的だったのですが(気合いが入っていた方ばかりでした)
「『宣言』も『指針』も横須賀市が全てが初めて行なうゼロからのことだから」
と、いろいろな点でグッと堪えねばならないことがたくさんありました。
フジノ自身、策定の作業中から
「この本文の記述には問題がある」
「人権課題は全て重要なのに優先順位を想起させるナンバリングをしてはならない」
といった不快感を強く感じてきました(例えばこちらのブログ記事など)。
その為、フジノは早くから改訂を求めてきました。
しかし前市長時代には全く動きがありませんでした。
ようやく10年が経って、今日ついに2019年度に改訂版が印刷製本されて発表されました。
これも流れは『横須賀市パートナーシップ制度の誕生』と全く同じです。
2017年の市長選挙の結果、人権意識がとても高い上地市長が誕生してくれたおかげです。
そして就任直後の一般質問でにフジノが改訂を提案し、上地市長が改訂を約束する力強い答弁をして下さった、という経緯です。
長年の提案が実現したフジノとしては
「嬉しいけれど、10年もかかってしまった。あまりにも時間がかかりすぎてしまった・・・」
というのが本音です。
「その他」に押し込められていた「性的マイノリティ」は単独の項目に格上げとなりました
先程も記したとおりで、2009年策定の『横須賀市人権施策推進指針』には問題がいくつもありました。けれども
「横須賀市が初めて作る『指針』だから」
ということで委員のみなさまもフジノもグッとこらえてのみこんだ問題点がいくつもありました。
残念ながら今回の『改訂版』でも改善しきれなかった問題点はまだまだあります。
それでもいくつもの前進がありました。
特にフジノが強く関わってきた『性的な多様性の保障』に関しては、改善がありました。
2009年度版ではこんな扱いでした。
最後のおまけである『その他の課題』に押し込められていたのです。
けれども2019年度改訂版では、単独の課題に格上げすることができました。
フジノのメインテーマである自殺対策についても独立した課題とすることができました。
わずか9行の記述から4ページへ増やすことができました
本文中の記述もわずかにこれだけでした。
2009年度版ではわずか9行しか無かった記述。
2019年度改訂版では4ページへ増やすことができました。
フジノは、2006年度に行なわれた『人権都市宣言』策定作業から2019年現在に至るまでの全てのプロセスをみてきました。
(市職員は定年退職や異動がありますのでこの全てを知っているのはフジノくらいしか居なくなってしまいました)
2006年当時に比べれば、大きく状況を変えることができたと感じています。
まさに13年間あきらめずに取り組み続けた政治家フジノの成果だと自負しています。
次期改訂に向けてご意見をぜひください
けれども「これで安心した」「満足した」なんて気持ちはフジノには全くありません。
あなたはこの改訂版『人権施策推進指針』の文章をどう思いますか?
横須賀市がめざすゴールはこんなもので良いと思いますか?
あなたはどうお考えですか?
そこで再びあなたのご意見を求めたいと思うのです。
『人権施策推進指針』は定期的に必ず改訂すべきです。次期改訂に向けて、ぜひあなたのご意見をいただきたいです。
あて先は、こちらです。
Eメール:fujinohideaki@gmail.com
どうぞよろしくお願いします!