全国で慢性的に足りない看護師さん。ぜひ復職してほしいと願っています
看護師さんの人手不足は全国的にとても深刻です。
横須賀市をはじめとする『横須賀・三浦2次保健医療圏』でも、医療・福祉・介護のあらゆる現場で深刻な人手不足にとても困っています。
そこで横須賀市では、官民をあげて看護人材を確保する為のいろいろな取り組みを行なってきました(こちらが今年度の取り組み一覧です)。
実は、市内外の医療・福祉・介護の現場の方々からは
「横須賀市は他のまちに比べて本当に熱心でありがたいです」
と高く評価していただいているのです。
今日はそんな取り組みの1つをぜひご紹介します。
看護職に関心のあるあなたにぜひ参加してほしいイベントを開催しています
それが『看護職のための合同就職説明会』です。
対象となる方々は
- 将来、看護職を目指そうとする中高生のみなさん
- すでに看護師資格を持っているけれど、1度退職された元看護師のみなさん
- 医療・福祉・介護に関心のある一般の方々
つまり、看護のお仕事に関心を持っている方ならばどなたでも参加できるイベントです。
ブースコーナー
会場は大きく3つに分かれています。
まず、ブースコーナーです。
市内の病院・診療所・訪問看護ステーション・介護福祉施設など、実際の職場が集まっています。また、ハローワーク横須賀も参加しますので、ブース出展していないところのご案内もできます。
市立看護専門学校も出展していますので、これから看護職になりたい方のご相談もお受けしております。
病院 |
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神奈川歯科大学附属病院 衣笠病院 久里浜医療センター 自衛隊横須賀病院 湘南病院 聖ヨゼフ病院 パシフィック・ホスピタル よこすか浦賀病院 横須賀市立うわまち病院 横須賀共済病院 横須賀市立市民病院 |
診療所 |
医療法人眞仁会(横須賀クリニック・久里浜クリニック) 横須賀市救急医療センター |
訪問看護ステーション |
かのん訪問看護リハビリステーション追浜 |
介護福祉施設 |
社会福祉法人ユーアイ二十一(太陽の家) |
看護学校 |
横須賀市立看護専門学校 |
その他 |
YOKOSUKA男性看護師会 ハローワーク横須賀 |
今日は本当にすさまじく暑かったせいで、残念ながら例年に比べて参加者がとても少なかったです。
でも、看護人材確保に長年取り組んできたフジノは毎年この取り組みの場に来ているので、ただ参加者が多ければ良い訳では無いのをフジノはよく知っています。
例えば、今日のある実際の参加者の方の場合。
復職をお考えだったのですが、もともと心の中で「ここで働きたい」と考えていたところがあったのです。
参加者が少なかったおかげで、ブースで心ゆくまでじっくりとお話を伺うことができて、質問したかったことを納得いくまでお聞きできたそうです。
後日に実際の現場での見学の約束もされたそうです。
関係者の方と参加者の方の両方の感想をお聴きしたフジノは「この方は復職して下さるかもしれない!」と強く期待感を抱きました。
復職をぼんやりと考えていてもいきなりそこに電話して「見学させてください」というのはハードルが高いものです。
そういう時に、こうしたブースにいらしていただいてまずは実際にそこで働いている方々の生の声をお聞きできるのはとても良いチャンスだと思います。
セミナー・相談などの各種コーナー
ブースに続いてオススメなのが、セミナーなどの各種コーナーです。
まだ具体的にどこで働きたいという特定の希望先がなくて、でも復職はしたいなと感じている方にとっては、セミナーはおすすめです。
さらに、ご不安なことがあれば相談コーナーを予約して30分間ほどじっくりご相談いただくのも安心です。
ブースは毎年いくつか入れ替わりがありますので、今日は出展していないところの求人状況も知りたい方にはハローワークコーナーでお話を伺うことができます。
資料配布コーナーでは、出展していないところのリーフレットも置いてあります。とても参考になります。
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ちなみにこの『合同就職・進学説明会』は、当初は2013〜2015年度の3年間のモデル事業(『NPO法人看護職キャリアサポート』と市内の病院看護管理職で組織する『看護師確保対策協働モデル事業実行委員会』と横須賀市が実施しました)でした。
2016年度からは正規の事業となり、今日に至っています。
どの医療機関・福祉施設も以前よりもずっと福利厚生や研修が充実しています
このブログのはじめにも記しましたが、横須賀市の看護師確保対策は他都市に比べて充実していると評価していただいています。
フジノ自身、この事業には6〜7年ずっと関わってきたのですが、受け入れ側の意識は大きく変わりました。
働き方も、短時間勤務が可能であったり、日数もかなりフレキシブルな働き方で大丈夫になったり、働きやすくなりました。
もちろん、命を扱う尊くも厳しいお仕事であることに変わりはありませんが、病院だけでなく、訪問看護や看護小規模多機能型居宅介護などそのフィールドも大きく広がりました。
復職の為の研修がしっかりしているのはもはや当たり前になり、福利厚生も充実してきました。
どうか少しでも復職に関心のある方が一歩踏み出して下さることを心からお願いいたします。
今日来られなかったあなたにもお知らせがあります
今日この場には来られなかったあなたにも、お知らせがあります。
看護師免許を持っているけれど退職したあなたに、横須賀市ではもう1度ぜひ看護職に就いていただけるように情報提供を行なっています。
「情報提供を受けてもいいよ」という方は、こちらの未就業看護師登録票に記入して横須賀市の地域医療推進課にお送り下さい。
ムリに就業を勧めるようなものではありませんので、数年後に復職しようかなとぼんやり考えている段階でも全く問題ありませんので、ぜひご登録くださいね。
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結婚や出産や介護などによって、いったん退職された看護職のみなさまにどうか復職にチャレンジしていただきたいとフジノはいつも願っています。
障がい福祉の現場、介護の現場、訪問であれ、施設であれ、いつもギリギリのシフトで回っている姿をたくさん見てきました。
そこにあなたのお力を貸していただきたいのです。
生きたい、高いQOLをもって地域で生活していきたい、そう願って毎日を生きている当事者の方々にどうかあなたのお力を貸していただきたいのです。
病院勤務からスタートした看護職の方々は現役時代には体験したことがない、訪問看護の現場や福祉施設の現場はチャレンジングかもしれません。
それでもどうか1度、見学にいらしていただけないでしょうか。新しいやりがいがきっと待っているはずです。
横須賀市は、全力でサポートしていきます。
心からお待ちしております!