パートナーシップ制度を利用した市職員に「結婚祝い金」が支給されることになりました
嬉しいお知らせです。
上地市長はじめ、実務を担当して下さった『職員厚生会』の制度検討委員会のみなさま、本当にありがとうございます。
自治体での『結婚祝い金』支給は世田谷区が全国初ですが、横須賀市の取り組みは素晴らしいです!
支給の具体的なしくみについて
これまで横須賀市職員が結婚をすると、職員厚生会から『結婚祝い金』3万円が支給されてきました。
横須賀市役所の職員のうち、神奈川県共済組合に所属している方(≒正規職員)で組織されている『職員厚生会』という団体があります。
構成員数は約3300人で、あくまでも横須賀市役所とは別の組織です。
今までは『結婚祝い金』の対象はあくまでも『法律に基づく異性婚』に限定されていたのです。
理由は、申請書の添付書類が『戸籍抄本』(=法律に基づく婚姻に限定される訳です)だったからなのです。
2015年からフジノは「事実婚」「同性パートナー」を対象にするよう提案してきました
そこでフジノは2015年9月議会において
『職員厚生会』の『結婚祝い金』の支給対象を『事実婚』『同性パートナー』にも広げるように市長から提案してほしい
と一般質問を行ないました。
残念ながらこの時には実現しませんでした。
しかし市長交代を受けて、改めて2018年12月議会で同じ提案を一般質問で行ないました。
フジノの提案に対して、上地市長は力強く答弁してくれました。
「藤野議員がおっしゃるとおり、私から『職員厚生会』に提案をしていきたいと考えます」
「職員厚生会」の決定に深く感謝しています
今年2019年4月1日から横須賀市パートナーシップ制度がついにスタートしました。
まずは市役所本体としてすぐ実施できる取り組みにとりかかりました(例えば、新たに市職員の『パートナーシップ休暇』をすぐスタートしました)。
一方『結婚祝い金』を支給しているのはあくまでも市役所とは別組織である『職員厚生会』です。
そこで、上地市長から「パートナーシップ宣誓証明制度の利用者への結婚祝い金の支給を検討をしてもらえないか」と『職員厚生会』に正式に提案がなされました。
それを受けて、『職員厚生会』の様々なルールを議論する『制度検討委員会』が開かれて、さっそく議論が行なわれました。
そして範囲の拡大が決定されました!
実務のルール変更などが行なわれて、ついに8月5日、市職員向けの発表に至りました。
同日、横須賀市役所職員向けのLANに以下の文章が掲示されました。
職員厚生会(結婚祝い金)添付書類の取り扱い変更について
職員厚生会では結婚祝い金を申請いただく際には入籍日等の確認の為、戸籍抄本のコピー等を添付していただいております。
今後、横須賀市のパートナーシップ宣誓証明書のコピーについても同様の添付書類として取り扱うことになりましたので、お知らせいたします。
戸籍抄本の他に横須賀市パートナーシップ宣誓証明書も添付書類として認めた=横須賀市パートナーシップ宣誓証明制度利用者も『結婚祝い金』を支給する、という訳です。
『職員厚生会』の『制度検討委員会』のみなさま、ありがとうございます。
市役所から民間企業への波及をめざしています
提案から4年、実現してフジノはとても嬉しいです。
けれどもこれはゴールではありません。
フジノが目指しているのは『民間企業への波及』です。
1つの企業である横須賀市役所がパートナーシップ宣誓証明制度の利用者に対して法的な婚姻と同じ取り組みを実施していく。
それをきっかけに市内の民間企業もぜひ同じように取り組んでいただきたいのです。
民間企業でもすでにスタートしているところはいくつもあり、フジノが把握している企業には以下のところがあります。
- 朝日新聞
- NTTグループ
- オークローンマーケティング
- ガイアックス
- カルチュア・コンビニエンス・クラブ
- ソニー
- 日本IBM
- ラッシュジャパン
実際にはフジノが知らないだけでもっともっと多くの企業がダイバーシティの観点から取り組みをスタートさせています。
そこで、どうか民間企業のみなさまにお願いです。
ぜひ『横須賀市パートナーシップ制度』の利用者のみなさまに対して、福利厚生制度を法的な婚姻と同じようにぜひ改善して下さいませんか。
どうか民間企業のみなさま、よろしくお願いいたします!