これまで「白紙」と言い続けてきた横浜市長が「カジノ誘致」へ方針転換!
2013年頃からすでに横浜市は『カジノ誘致』に前向きな姿勢を取っていました。
例えば、2014年度に策定された『横浜市中期4か年計画2014-2017』にもハッキリと『カジノ誘致』の検討を明記しています。
しかし2年前(2017年)の横浜市長選挙において、現職の林市長は「カジノについては『白紙』」という立場を取ってきました。
フジノは
「実際には市民からの反発を怖れた単なる選挙対策に過ぎないウソだ」
と受け止めてきました。
そこで、カジノ反対の候補者を全力で応援しました(残念ながら落選)。
落選はしてまったものの、カジノ反対の灯火は消えませんでした。
市長選挙を通じて出会った横浜市民の有志の方々が居るのですが、毎月『カジノいるいらないシール投票』を地道に続けて下さっていました。
そのお手伝いにもフジノは数回通っていました。
カジノ反対はフジノの大切な政策のひとつなのです。
だからこそ2019年7月の参議院選挙でもフジノは、唯一ハッキリと『カジノ反対』を打ち出したあさか由香候補を応援しました(残念ながら落選)。
参議院選挙が終わり、横浜市会では参考人を招いて意見聴取を行ない、横浜市は市民説明会を行ないました。
説明会に参加した7割以上の市民が「カジノ反対」と表明をしました。
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しかし昨日8月19日に事態が急変しました。
神奈川新聞がスクープとして
『横浜市長、カジノ誘致へ方針転換』
と報じたのです。
その後、新聞全が一斉に報道をしたことやテレビメディアも報じたことから、カジノ誘致への方針転換は事実だと確信しました。
さらに2日後の8月22日14時から林市長が定例会見の場で正式に発表を行なうとの情報も入りました。
カジノ誘致推進の為に2億7000万円の補正予算案を横浜市会へ提出するとのことです。
全国のどこにもカジノはいらない
フジノはカジノそのものに反対の立場です。
たとえ政府が入場者を外国の方に限定しようが、ダメです。
命の守ることが本来の使命である政治・行政があえて手動して、ギャンブル依存症になる人々を増やす施設を造ることは間違っています。
かねてから報告してきたとおり、カジノが存在していない今の日本においてもギャンブル依存症の方の数は他国と比べても突出して多いのです。
そうした想いからすでに横須賀市議会の一般質問において
「となりまちの市長として、横浜市長に対してカジノ誘致はしないように進言すべきではないか」
と提案したこともあります。
居ても立っても居られなくなりました
何故、目の前に危機が訪れているのに19日に誰も動かないのか全く理解できませんでした。
フジノは政治家として、例えば東日本大震災が起こった翌日には街頭に募金に立ってきましたし、なにか起こればすぐに市民のみなさまにじかに語りかけてきました。
横浜市政が原因でギャンブル依存症の人々を大量に生み出す施設が税金によって造られる、そんな災害クラスの危機なのに誰も政治家が動かないことが信じられませんでした。
唯一、共産党横浜市議団のみなさまが強い抗議のコメントを発表しておられました。
(かねてからともにカジノ反対を訴えてきた井上さくら市議会議員については事実関係の把握や今後の戦略を考えておられたのかと思います)
フジノにとって、行政区分というもの(横須賀市とか横浜市とか三浦市とか)は単なる線引に過ぎません。
三浦半島も横浜も近接していて、保健・医療・福祉・介護・障がい福祉をはじめ、経済も何もかもつながっているという受け止めをしています。
だから、カジノ誘致をまもなく発表するであろう林市長に抗議の声を挙げないことに耐え難い憤りを感じていました。
横浜市役所前でノーマイクで抗議アクションをしました
けさは市議会で9月定例議会の為の担当部局との意見交換、午後は東京都内に居ました。
このまま行けば、横浜市役所のある関内駅に終業近くの16時45分頃につけそうでした。
自分の中では
「何故誰もやらないと憤っているのならば自分がやればいい。今やらなかったら一生後悔する」
という気持ちが止まりませんでした。
メガフォンもボードも何も無いし、初めての関内で街頭演説をすることに恐怖感しかありませんでした。
けれども、やりました。
時間もないのでコンビニでボード代わりにかった茶封筒に油性マジック2本で
『カジノ反対』
と書いて、掲げました。
わずか45分間、しかも地声ですぐに喉は潰れました。
それでもなんと共産党横浜市議団の方が激励に来て下さり、あさか由香候補の選挙をともに闘った大田弁護士が応援に駆けつけて下さいました。
さらに、『カジノ反対』の紙を持って地声で叫んでいるフジノを観ながら横浜市役所を退庁される市職員の方が大きくうなずいて下さったりガッツポーズを取って下さったり、勇気を頂きました。
22日の林市長の正式発表の前に、なんとかして誘致を撤回したいです。
それがダメでも横浜市会で提出される予定の2億7000万円の補正予算案をぜひ市会議員のみなさまに否決していただきたいです。
市民の声に1度も耳を傾けずに方針転換をした林市長に対しては、ぜひ『市長不信任決議』を可決していただきたいです。
市民のみなさまに2つのお願いがあります。
まず第1に、住民投票を行なうように議会に働きかけて下さい。
第2に、もしも市長も市会も機能しなかった場合には、横浜市民のみなさまにお願いがあります。
『市長リコール』をやりましょう。
横須賀市ではかつて原子力空母の母港化を認めるか否かの住民投票を行なう為に、住民投票条例の制定を求める直接請求を2回行なったことがあります。
手続きの厳しさは『市長リコール』も『住民投票条例制定の直接請求』も同じぐらい厳しいと思います。
けれどもこの時の体験は必ず横浜でのみなさまの取り組みにも活かせると思います。ノウハウは必ずお伝えします。
横須賀市での仕事は絶対にないがしろにしません
すでに数通のメールをいただき、「横浜のことに関わるな」「横須賀のことに集中してほしい」とのお叱りやアドバイスを頂いています。
けれどもこれまでフジノは大切にしてきた多くの政策が国の関わりが必要なものでしたから、国・県へたびたび訪れて、働きかけを行なってきました。
そしてその成果は常に横須賀市民のみなさまにお届けしてきたつもりです。
今回のカジノ問題は、全国のどこに造られてしまっても横須賀市民のみなさまにも大きな悪影響が想定されます。
だからこそフジノは絶対にカジノを横浜に造らせる訳にはいきません。
横須賀市での相談業務や議会での公務をないがしろには絶対にしないことを約束します。
横浜市民のみなさま・全国のみなさま、力を貸して下さい
フジノの政治家人生は、すでに議会で議決された50億円のハコモノを「建設を辞めろ!」と選挙公約で掲げてスタートしました。
いったん行政や政治が決めてしまったことを止めるのは(7万5000人もの署名を集めたのですが)本当に難しいことで、結局は反対運動は潰されてしまいました。
50億円のハコモノとは金額の桁が大きく異なるのがカジノの誘致です。
困難さは百も承知です。
それでもその困難を打ち破るのは、市民のみなさまの力しかないと思うのです。
どうか力を貸して下さい。
歴史と文化のまち・横浜、みなとみらいのような先進さも共存している素晴らしいまち・横浜。カジノなんか不要です。
横浜の素晴らしさは他都市からみれば本当にうらやましい魅力にあふれています。
それをカジノで台無しにしたら、将来世代に落胆されてしまいます。「あの時カジノなんて造るべきではなかった」と。
だから横浜市民のみなさま、カジノなんて造らせないで下さい。
その為に、力を貸して下さい。
そしてどうか全国の市民のみなさまも力を貸して下さい。
全国の市民のみなさまが横浜市民のみなさまと連帯してアクションを起こしていけたならば、カジノ誘致を逆転させることができるかもしれません。
もちろん横浜の市会議員、神奈川の県議会議員、カジノ反対の国会議員、全国のカジノ反対の政治家たちの連帯も当然ながら必要です。
どうか力を貸して下さい。
カジノは横浜にもどこにも必要ありません。