横須賀市の自殺対策のエンジン役=自殺対策推進協議会が開かれました
今日は『自殺対策推進協議会』が開催されました。
横須賀市の自殺対策のエンジン役がこのネットワーク組織です。
実は、今回はいつもの協議会とは異なる取り組みを行ないました。
協議会の活性化とネットワークを機能させることが重要です
ネットワーク組織ですから、理想としてはメンバーがみな顔と名前の見える関係になって、それぞれの所属する組織がどんな取り組みをしているのかを深く理解しあう必要があります。
しかし、予算の都合上(とても大切な協議会なのですが)わずか年に2回しか開催されません。
その為、2006年度の立ち上げ当初から現在に至るまで
「この協議会をいかに活性化させてネットワークを機能するものにしていくか」
は、常に重要課題です。
そこで今回は、下の議事に書いてあるプログラムは短めに終わらせました。
そして、傍聴者には退出していただき、自殺対策連絡協議会のメンバーと事務局のみの非公開で自殺未遂者支援の事例検討(3事例)を行ないました。
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これまで10年間、横須賀市は未遂者支援にとても力を入れてきました。
2010年にスタートした自殺未遂者支援事業は、内閣府自殺対策推進室が全国のお手本となる取り組みをまとめた『地域における自殺対策取組事例集』にも掲載されました。
今日はメンバー全員に、自殺未遂者支援の現場でいわゆる困難事例とされる3つのケースを事例検討してもらいました。
未遂者支援は基本的に本人の同意があって初めて介入ができるようになります。
けれども明らかに自殺の危険が迫っていても、本人や家族の同意が得られない場合などがあります。
今回は、命の問題と個人情報保護の問題をどのように調整していくのか、についてメンバーが所属する様々な立場から意見交換を行なってもらうことが狙いでした。
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こうした事例検討を実施することをフジノは2011年予算議会から繰り返し提案してきました。
メンバーがそれぞれの所属する組織(例えば、教育委員会、ハローワーク、行政書士など)で取り組んでいることを念頭に
「この事例が現実だったならば自分は何ができるだろう」
とリアルにイメージして意見交換を行なう事例検討はとても重要なことです。
実践的なトレーニングを続けることが、いざという時に本当に生きてくるからです。
今後もぜひ続けていただきたいです。