米軍と横須賀市で新型コロナウイルス感染症の意見交換をしました
本日2020年6月4日、在日米海軍司令官・横須賀基地司令官と横須賀市長が新型コロナウイルス感染症に関して情報交換を行ないました。
15時から30分間、テレビ会議形式で行なわれました。
5月25日に緊急事態宣言が解除され、在日米海軍でもフェーズ移行の検討が進んできました。
そこで、市民と米軍関係者の安全・安心の為に『新しい生活様式』の在り方も含めて率直に情報交換をするのが目的です。
1.新型コロナウイルス感染症関連の近況報告
横須賀市側からは以下の報告を行ないました。
- 市内の感染者は、1名の方が亡くなられたが、全体的には減少傾向にある。
- 横須賀基地の感染者数や各部隊における情報を公表することは、安全保障上、米軍の運用に影響を与えるおそれがあり、日本の安全保障上にとっても重要な問題でもあることは理解できる。
- 横須賀市としては、日米間の調整の上で公表できる情報は適切に提供するよう政府に求めていく。
- 感染者が発生した場合の対応を説明した。
- 米側の感染者が確認された際の徹底した対応について、基地内で働く日本人従業員が安心して働けるよう、ぜひ基地従業員に対しても周知してほしい旨、依頼した。
米軍側からは以下の報告がありました。
- 横須賀基地内でも感染者は確認されている。
- 米国防総省の指針に基づき運用上のセキュリティーの理由により、地域における件数や個別の事案の詳細については公表できない。
- 横須賀米海軍病院と保健所との間では、常に情報交換が行われている。
- 必要な場合には、行動履歴の確認や濃厚接触者の特定など連携が図られている。
- 感染者が確認された場合は、横須賀海軍病院管理下で隔離と健康観察が行われる。
- 米軍医療従事者により行動調査が行われ、濃厚接触者を特定し、隔離の上、PCR検査を実施している。
- 感染者については2回の陰性検査を実施した上で隔離措置が解除される。
- 米海軍にとって日本人基地従業員も家族同様であり、彼らの安心のために我々が取っている策については、今後も周知していく。
2.米海軍横須賀基地における感染拡大防止措置
米海軍横須賀基地で行なわれている感染拡大防止の対応について説明がありました。
現在、横須賀基地では生活に必要な行動以外は規制しており、具体的には、
- 基地内の居住者は、任務上必要不可欠な移動・活動でない限り基地外へは移動できない。
- 基地外の居住者は、生活に必要不可欠な行動以外は規制される。自宅から職場への移動を除く公共交通機関の使用は不可とする。
- 公共交通機関を利用する場合はマスクを着用し、手すりを触る場合は手袋を使用する。
- マスクを着用する。または身体的な距離を6フィート(約2m)維持する。
- 14日間以内に接触した人や、移動の記録をつける。
- 基地内のサービスについても入場制限や、簡易手洗い所の設置など、感染予防を徹底している。
などが挙げられました。
3.緊急事態宣言解除後の「新しい生活様式」
米軍側から、
- 今後の規制緩和は、基地の屋内退避の解除後に段階的に行なう予定である。
- 地元の事業再開ガイドランへ対する理解を深める為に双方での情報交換を継続したい
との発言がありました。
横須賀市からは、
- 市内では6月1日より学校や図書館、博物館などを再開し、他の施設についても今後段階的に再開していく予定である。
- 商業施設や飲食店、遊興施設についても、県が時間帯の制限を設けて再開されている。
などの説明をしました。
上地市長とフォート少将は、今後の感染拡大防止を図りながら『新しい生活の在り方』について、引き続き、緊密に情報交換を図っていくことに同意した。
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横須賀市からの発表をフジノなりに要約しました。
以上です。