横須賀市の抗体検査の結果が出ました
7月3日から横須賀市が行なった、新型コロナウイルス感染症の抗体検査の結果が出ました。
それを受けて、上地市長が記者会見を開きました。
また、市民のみなさまへ市長メッセージが配信されました(動画の後半部分が抗体検査に関わる部分です)。
全議員向けに報告された結果の内容は下のとおりです。
新型コロナウイルス抗体検査の実施結果について
無作為抽出した約2,000人の市民を対象に、7月3日から7月15日まで実施した抗体検査の結果については以下のとおりです。
- 検査受検者数、受検率
受検者 964 名
受検率 48.5%(964/1988) - 抗体保有者数、保有率
抗体保有数 10 名
抗体保有率 1.04%(10/964) - 抗体保有者の属性
性別 | 男性:7名 女性:3名 |
---|
年齢 |
20代:1名 30代:1名 40代:1名 50代:2名 60代:2名 70代:2名 80代:1名 |
就業の有無 |
あり:5名 なし:5名 |
就業者の勤務地 |
市内:3名 市外:2名 |
※横須賀市内の新型コロナウイルス感染症患者の発生状況(7月21日現在)
累積感染者数 69名
感染率 0.018%(7月1日現在人口39万1,534人)
報告された資料にはありませんが、横須賀市が抗体検査に使用した検査キットはシンガポールのバイオリリクス社のものです。
また、一般的に抗体検査で検出する抗体は2種類あります。
- IgM抗体
→発症したらすぐに出ると言われているもの - IgG抗体
→発症後2~3ヶ月後に残ると言われているもの
横須賀市の検査キットでは、IgG抗体の有無を検出するものでした。
他都市の抗体保有率と比べると高すぎる値です
厚生労働省が他都市で実施した抗体検査(2020年6月16日発表)では抗体保有率は0.03〜0.17%でした(感染率と感染者数は5月31日時点)。
地域 | 抗体保有率 | 報告に基づく感染率 | 感染者数 |
---|---|---|---|
東京 | 0.1% | 0.038% | 5236人 |
大阪 | 0.17% | 0.02% | 1783人 |
宮城 | 0.03% | 0.004% | 88人 |
上の調査結果と比べると、横須賀市の1.04%はすさまじく高いものとなっています。
この点についてフジノの考えを記したいと思います。
次のブログ記事に続きます。