横須賀市の自殺対策のエンジン役、コロナ禍を理由に「書面会議」へ
フジノは本当にショックでなりません。
横須賀市の自殺対策のエンジン役『自殺対策推進協議会』が招集されず、『書面会議』に変更されてしまいました。
審議会の開催方法は3密を避ける形が取れたはずです。
今こそ市役所内外の関係機関のみなさんで議論し、取るべき対策を考え、世間に強いメッセージを発信していくべきでした。
それなのに・・・。
危機の時こそ動かなければ、存在意義は失われてしまいます。
この協議会の生みの親であるフジノは、本当にショックです。
コロナ禍で今後大幅な自殺犠牲者数の増加が見込まれています
大震災などの自然災害が起こった後、数年間は自殺による犠牲者が急増すると言われています。
特に、直後にはみな生き延びる為に必死でサバイブするものの、発災から1年後、2年後には一気に上昇してしまうことが知られています。
新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、自然災害と同じように人々にダメージをもたらすと推測されており、多くの研究者が自殺リスクが高まっていることに警鐘を鳴らしています。
それらの中でフジノが読んだ最悪のシナリオは、茂木洋之さん(労働経済学・応用ミクロ計量経済学)による推計です。
(赤太文字化はフジノによる)
過去最小だった昨年、しかし気持ちを完全に切り替えて対策を強化すべき
警察庁の自殺統計では、昨年の横須賀市の自殺による犠牲者数は54名でした。
これはフジノの把握している限り、過去最小でした。
しかしもはやこの成果はいったん忘れて、ゼロベースでコロナ禍での新たなアプローチに基づく対策が必要だと考えています。
1月から6月末までの犠牲者数は、昨年と今年とほぼ増減はありません。
この静けさこそ、東日本大震災の時と同じに感じられてなりません。来月、再来月、来年、再来年と、急増していくのではないか、フジノは強い危機感を抱いています。
横須賀市では様々な取り組みが中止となっています。
- 自殺予防週間の街頭キャンペーン
- 自死遺族分かち合いの会(7月から再開)
- こころとくらしの相談会(包括相談会)
通常は9〜10月に開催しているゲートキーパー養成研修会(初級・中級)の開催がどうなるかは分かりません。
東京都では毎年9月を自殺対策強化月間としていたものを、8月中に前倒しする予定と聞いています。
町田市ではこれまで対面で開催していたゲートキーパー研修をYou Tubeで実施するとのことです。
横須賀市も今までの積み重ねをいったんゼロベースに頭を切り替えて、オンラインで取り組めることはとにかく実行してみるべきです。
このままでは絶対にいけません。