市長へ行なう一般質問の発言通告書を提出しました
9月16日・17日に開かれる本会議で市長らに対して一般質問が行なわれます。
フジノも一般質問を行ないます。
質問をする為にはあらかじめ『発言通告書』という質問内容のタイトルと要旨を書いた書類を提出しなければなりません。
半年ぶりの一般質問となってしまったフジノは、やりたい質問が多すぎてギリギリまで取捨選択に悩んで、二晩徹夜してしまいました。
なんとか明け方に完成させて、朝一番で提出してきました。
今回は大きく4つの分野について質問します。
そこで4回に分けて内容をご紹介します。
大切な赤ちゃんを亡くしたご遺族への横須賀市のこれまでの取り組み
大切な赤ちゃんを亡くすという経験をした方々をサポートし、社会の無理解を変えることは、フジノにとって最重要政策の1つです。
赤ちゃんを亡くしたご家族をサポートする為に、フジノは様々な提案をしてきました。
実現することができた取り組みとしては
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- 赤ちゃんの亡骸とお別れすることになる中央斎場に相談窓口一覧を掲載したリーフレットの配架(2017年10月~)
- 流産・死産・新生児死亡などで赤ちゃんを亡くしたご家族のお気持ちを保健師・心理相談員がお聞かせいただくエンジェルサポート事業(2019年4月~)
- 赤ちゃんを亡くしたご家族が死産届を提出する市役所の戸籍窓口に『よこすか心のホットライン』を配架(2019年11月~)
- 赤ちゃんを亡くしたご家族が死産届を提出する市役所の戸籍窓口にエンジェルサポートのご案内のチラシを配架(2020年9月~)
などがあります。
絶望的なまでの社会の無理解が変わらなければ苦しみは再生産され続けます
けれども、これらの取り組みはあくまでもご遺族のみを対象にした取り組みです。
こうした取り組みを『グリーフケア』と呼ぶのですが、フジノはグリーフケアだけでは足りないと訴えてきました。
何故なら、大切な赤ちゃんを亡くした方々(天使ママ・天使パパたち)が悲しみやつらさを深く感じながら長年にわたって傷が癒えないのは、社会の側にも大きな原因があるからです。
自殺によって大切な人を亡くした方々と同じで、社会の絶望的なまでの無理解によって、語ることが許されない状況に追い込まれているのです。
メディアでは妊娠すれば誰もが健康な出産を終えるという誤った神話を毎日垂れ流し続けています。
間違っています。
妊娠した経験のある女性の40%は流産を体験していますし、50人に1人は死産を経験しています。本当に多くの赤ちゃんが天使となってお空に帰っているのです。
この現実を知らない周囲の人々の無意識の心ない言葉が、天使ママ・天使パパたちの心を傷つけ続けています。
だからフジノは、社会の側を啓発して正確な情報を政治・行政が発信しなければならないとずっと訴えてきました。
グリーフケアと社会の啓発は、車の両輪です。両方を実践しなければ、足りないのです。
「大切な赤ちゃんを亡くしたご家族に想いを寄せる1週間」を知っていますか
そこで今回フジノは一般質問の1問目として以下の内容をとりあげます。
1.「ベイビーロスアウェアネスウィーク~亡くなった赤ちゃんとご家族に想いを寄せる1週間~」を本市が公的な啓発週間と位置づけて積極的に周知することで、流産・死産・中絶・新生児死亡などによって赤ちゃんを亡くしたご遺族の存在とグリーフケアや支援の必要性を広く世間に啓発し、亡くした赤ちゃんについて他者に語ることができるきっかけとする取り組みの必要性について
『ベイビーロスアウェアネスウィーク』をご存知の方は、今はとても少ないと思います。
諸外国に目を向ければ、多くの国々が毎年10月9日~15日を国際的な啓発(Awareness:アウェアネス)週間として位置づけています。
赤ちゃんを亡くしたご家族への支援の必要性について意識を高め、お空の赤ちゃんの両親、家族、友人が、彼らの大切な赤ちゃんを認識し、想いを寄せる大切な機会です。
その目的は
- 赤ちゃんを亡くしたご家族への支援の必要性について、意識を高める
- 赤ちゃんが亡くなったことを誰かに話すことを推め、孤立を防ぐ
- 赤ちゃんを亡くすことへの理解を一般に広める
- 亡くなった赤ちゃんを想い、讃える
にあります。
フジノは社会の側を啓発する必要性を訴えてきたのですが、この週間のことも知りながらもアクションを起こせずに来ました。
けれども昨年、天使ママの方々が『アンジー』という団体を立ち上げて、日本でもこの啓発週間を根づかせる為の活動を始めて下さったのです。
さらに今年は、活動のシンボルである『ピンク&ブルーリボン』作成の為のクラウドファンディングを行なったところ、予想をはるかに上回る形で、達成を実現しました。
フジノはこうした当事者の立場の方々のがんばりを見守り続けながら、
「次は政治が動く番だ」
とずっと感じていました。
だから今回、質問に取り上げることにしました。
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質問を作る時にフジノは事前にかなり時間をかけて担当課と意見交換をするのですが、残念ながら今回は心身の不調(うつ病が悪化している上に、肋骨が折れていて、肺に穴があいています)の為に十分な時間をとることができませんでした。
どんな答弁が返ってくるかは全く予想がつきません。
それでも今、動かなければならない、と思いました。
もしも上地市長が共感して下さるならば今年の10月(来月です!)から横須賀市のツイッターなどSNSでもぜひ発信してもらえたらと願っています。
とにかく全身全霊をかけて、僕に想いを託して下さった多くの天使ママ・天使パパたちの言葉を胸に、壇上に立ちたいと思います。