多様な性に関する意見交換会、2020年度は初の2回目を開催します
やっとご報告できて嬉しいです。
今日から市民のみなさまのポストに配られている『広報よこすか』をご覧いただけましたか?
実は12ページにこちらの記事が掲載されています。
多様な性に関する意見交換会
日時:2021年1月29日(金)18:30〜20:00
テーマ:災害時の対応
対象:シスジェンダー・ヘテロセクシュアル以外のみなさま、そのご家族
定員:5名
締め切り:2021年1月15日
申込方法など詳細は、市民部人権・男女共同参画課まで
これまで『性的マイノリティ当事者と市職員との意見交換会』という名前で開催されていた、意見交換会。
例年は1年に1回の開催だったのですが、8年目となる今年、ついに2回目の開催が決定しました。
そして、参加者の募集をスタートしました。
コロナ禍ではありますが、そして抽選で5名しか参加できませんが、どうかご応募下さい。
ご参加を心からお待ちしておりますm(_ _)m
8月開催の意見交換会は、参加者のみなさんにとても不評でした
今年も意見交換会を開催しました。
例年は7月頃に開催していましたが、コロナ禍が起きなかったならば2020年は4月頃の開催予定でした。
これもフジノの提案で、
ここ数年は激甚化する台風による自主避難所の開設など災害対策がとても身近なテーマになっていることから、2020年の意見交換会のテーマとして設定することとし、
意見交換会で出たご意見を、実際の9〜10月の台風シーズンに活かせるように時間的な余裕を持たせるべきだ
ということで4月頃の開催予定となったのです。
しかしコロナ禍が起こりました。
なんとか意見交換会の中止は免れることができました。
そしてとにかく「台風シーズン前の開催を!」とフジノは繰り返し申し入れましたので、8月に開催することとなりました。
例年フジノは意見交換会に立ち会ってきたのですが、今年は初めて立ち会いませんでした。
スタートから7年が過ぎて、もうフジノがそこに居なくても当事者の方々が発言に気後れすることもなくなってきたという想いがあったからです。
けれども意見交換会が終わったその夜から、参加者の方々から
「何故フジノさんがいなかったのですか?」
「意見交換会、全然ダメでした」
と厳しいご意見をたくさん頂いたのです。
その為、フジノとしては、参加して下さった全ての方のご意見を伺いました。
そしてご意見をまとめて、フジノは直近の2020年9月議会にて質問を行ないました。
委員会での質疑で「意見交換会のあり方の見直し」を提案しました
委員会での質疑応答を掲載します。
人権・男女共同参画長からは、コロナ禍とは関係なく、今後の意見交換会のあり方を見直すとの答弁を得ました。特に、開催回数については今年も今後も増やす方向を検討していると明言して下さいました。
災害対策の担当部局である危機管理課は、フジノとのここ数年のやりとりから問題意識を共有して下さり、いわゆる性的マイノリティとされる方々の災害時のニーズやご不安などはじかにお会いして生の声をお聞きしたいと答弁してくれました。
この2つの答弁がもととなって、2020年は初となる2回目の開催を2021年1月に行なうことになってのです。
Q.フジノの質問
『性的マイノリティ当事者との意見交換会』の在り方を改善する必要性について伺います。
今年も 8月21日に『性的マイノリティ当事者との意見交換会』が開催されました。
参加者の方々にヒアリングをしましたが、意見交換会の在り方について、失望や不満の声をいただきました。
今年で 8年目となる本意見交換会の在り方を改善する必要を感じています。
まず、今回はコロナ禍での開催を理由に、例年とは異なる開催法となった点が複数ありました。
第1に、意見交換会の時間が 2時聞から1時間へ短縮されました。
第2に、横須賀市側の出席者が性的マイノリティ関係課長会議のメンバー全員と市民部長であったのが、数名に減ってしまいました。
さらに、横須賀市側の事業の説明時間が長かった為に、実質的な意見交換や要望の時聞が短くなってしまいました。
これらについて、このような規模の縮小や意見交換の時間の短縮化が既成事実化されて、今後も固定化されてしまうのではないかという不安の声を、複数の参加者の方からいただきました。
そこで伺います。
今回の時間短縮や横須賀市側の出席者数の減少は、あくまでもコロナ禍における特別な対応であるということを明言していただきたいのですが、いかがでしょうか。
A.人権・男女共同参画課長の答弁
今年度の意見交換会の開催方法についてですが、今、委員のおっしゃるとおり、今年度は当事者の意見交会は時間も短縮し、参加者も少なくして開催しておりました。
これは新型コロナウイルスの感染防止の為の特別な対応でございましたので、コロナ禍が収束すれば以前同様の開催をしたいと考えております。
Q.フジノの質
次に、「意見交換会に毎年参加してきたが、過去から繰り返し要望し、意見を述ペてきたことが改善されたのか否かが全くフィードパックされず、毎年、毎回同じことをゼロから話さねばならない」との指摘を頂きました。
これは今年初めていただいた指摘ではなく、ほぽ毎年、頂いています。そこで伺います。
過去の意見交換会で出された要望や意見を基に、改善された本市の取り組みがあれば、それをフィードパックするような仕組みが必要ではないでしょうか。
また、頂いた意見や要望が実現しなかったのであれば、それは何故なのか、検討の結果もフィードバックできるようにすべきではないでしょうか。お答え下さい。
A.人権・男女共同参画課長の答弁
意見交換会の要望や意見をフィードパックする仕組みの必要性についてですが、これまでも意見交換会で本当に貴重な意見をたくさん頂いておりましたので、
今後は意見交換会で出された要望で、本市の施策で改善した事業があれば、ホームページなどに可能な限り掲載をするようにしていきたいと考えております。
なお、進展していない事業の情報発信については、もともと意見交換会が非公開ということもございますので、そちらの掲載については慎重に考えていきたいと思っております。
Q.フジノの質
意見交換会の非公開の性質というのは、非常に難しいところ、フィードパックの在り方で難しいところかと恩われるのですが、
ただ、当事者の方が非公開にしてほしい内容というのはあくまで個人のプライパシーに関わることであって、要望事項の多くというのは、市の仕組みであったり、制度であったり、社会状況にこういうふうにアプローチしてほしいといったような事柄が多いと思われます。
今後御検討いただけるということだったのですが、プライパシーに関わることでない社会全体に関わることや、本市の事務執行に関わることであれば、できなかったことであっても、できない理由を積極的に発信して、共通認識に至れるように、ぜひ発信していって頂きたいと思うのですが、いかがでしょうか。
A.人権・男女共同参画課長の答弁
御意見もございますとおり、確かにプライパシーの面を意見交換会では非公開としている面もございますが、事業が実施しなかった場合、公開するときに意見交換会の場を詳しい説明をする必要が、必要になってきていると思いますので、進展していない事業の情報発信というのは慎重にならなければいけないかなと考えております。
Q.フジノの質
慎重さも重要と思いますが、ぜひそれがお一人お一人の人権につながるようなものでない限りにおいては、公開をぜひしていっていただきたいと思います。
続いての質問です。
そもそも年1回という開催数の在り方をはじめ意見交換の十分な時間の確保など、運営の在り方などについてなど、今後の開催方法の見直しをそろそろ検討すべきではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
A.人権・男女共同参画課長の答弁
平成25年度から意見交換会開催しておりますので、開催方法についても検討する時期に来ていると思います。
ただ、コロナ禍の状況では、時間について延長するのは難しいかなと思うておりますので、回数を増やすことを含め、関係課長会議等で検討していきたいと思っております。
Q.フジノの質
大変画期的な御答弁をありがとうございます。
続いての質問に移ります。
今回の意見交換会のテーマは2つあったのですが、その1つに新病院建設、これは市立うわまち病院の移転・建て替えのことですが、が設定されました。
ただ、参加した方々の思いは、当事者の方々が病気やけがをしても受診しづらい現実、これは研究でも明らかになっているのですが、当事者の方々は病気やけがをしても、ほとんど病院にかからないという調査結果があります。
そうした現実がある中で、新病院だけでなく広く市内医療機関の対応を改善してほしいという、医療全般のソフト面の要望や意見を述ベたいというものでした。
それに対して、横須賀市側としては、出席者が新市立病院建設担当課長であったように、あくまでも新病院のハード面で当事者の皆さんに実施できることをお聞きしたいという姿勢で、当事者の方々の思いとはそごがありました。そこで伺います。
そもそも横須賀市側が求めているものが、新病院建設のハード面だけの意見交換であれば、参加者募集の際にもそのようにアナウンスすべきだったのではないでしょうか。お答えください。
A.人権・男女共同参画課長の答弁
今、委員から御指摘もありましたとおり、意見交換会のテーマが新病院建設のハード面とアナウンスすべきだったのではないかということについてですが、今回新たに病院を建設するということで、設計段階について様々な方から意見を聞きたいということで、新市立病院建設担当課長が出席をいたしました。
参加者の募集の段には、ホームページなどで新病院の建設についてお聞きしたいと周知をしていましたので、ハード函と理解していただけるとのこちらの思い込みがございまして、参加者の方にも伝わらなかったとしたら大変申し訳なく思っております。
Q.フジノの質
当事者の方々は、新市立病院の在り方に限らず、市内診療所も含めた啓蒙などを、当事者の誰もが安心して医療にアクセスできるようなソフト面での改善を願っています。
そうした要望や意見を募集する機会をぜひ設けていただけないかと思っています。
また、新病院については、患者としての視点だけでなく、病院で働く医療関係者の方々にも、当然ながら当事者がおられるはずですから、医療関係者の視点からも当事者としで.安心して働けるハード・ソフト面での意見募集の機会を設ける必要があるのではないかと思います。
ぜひ地域医療推進課、・市立病院課と協議して、当事者の方が新病院や市内診療所など、あまねく医療に安心してアクセスでき、かっ安心して働けるように提案や意見を募集すべきではないでしょうか。お答えください。
A.人権・男女共同参画課長の答弁
ソフト面の意見について募集するべきではないかということについてですが、新病院に限らず、ソフト面の意見を聞くことは本当に大切なことだと思っておりますので、新病院で働く医療関係者の意見募集とともに、健康部と連携して、当課と意見募集の方法についても検討していきたいと思っておりますし、
意見交換会の場所でも、再度ソフト面をテーマにして意見交換会を開催することも検討したいと思っております。
Q.フジノの質
続いて、危機管理課に伺います。
意見交換会のもう1つのテーマは、災害時の対応についてでした。
激甚化する近年の風水害に加えて、コロナ禍との複合災害が発生する不安から、当事者の方々のこのテーマへの期待感は強かったです。
しかし、当日は一般論としての震災時避難所開設時の初期活動の説明がなされ、現在はどのような配慮がなされることになっているのか、また、今後に向けてどのような取組が検討されているのかという点についてのお話はありませんでした。
また、配付された資料にも、高齢者、障がい者、外国人等への対応といった記述はあるものの、性的マイノリティの方々については、一言も触れられておらず、当事者の方々からは「横須賀市は災害時に私たちのことを全く配慮していただけないのか」という不安と不満の声を頂きました。
加えて、災害時に想定される困難や不都合や不安な事柄について、当事者の方々のニーズを聞いてもらえなかったとの批判もいただきました。そこで、伺います。
危機管理課は、こうした声をどのように受け止めているのでしょうか。まずお聞かせください。
A.危機管理課長の答弁
基本的には、本市の防災対策について、全般的な防災対策全般についてのお話をした上で、意見交換をしたほうが分かりやすいのかなと思っておりまして、今回はそのような対応とさせていただきました。
ただ、反省すべき点は、反省したいなと思います。
Q.フジノの質
危機管理課は、障がい福祉において当事者団体、また、御家族の会と長年にわたって一生懸命取組をしてきてくださいました。とても信頼しております。
性的マイノリティ当事者の皆さんは、本当に今、目の前で起こり得る複合災害への不安感、恐怖感から今すぐできる対応を求めておられたのかなと思います。
一方で、私はその障害福祉課と障がい者福祉団体とのやり取りも見ていますので、長年かけてそもそもの防災についての考え方を知っていただき、本市の取り組みを知って頂き、その上で本市ができること、また民間で運営される避難所の在り方の改善についてなど、じっくり時間をかけて話し合っていけたらなと思っています。
ただ、今回はそこがなかなか伝わらなかったというのだけは、本当に残念だなと思っています。
続いての質問なのですが、そうは言いつつも、すでに本市が災害時の対応として、当事者の方々への配慮として検討していることや、実施していることもあるのではないかと患います。
そうしたことがあれば、横須賀市ホーム.ページの人権・男女共同参画課の性的マイノリティのコーナーなどに掲載してはい.かがかと思うのですが、お答えください。
A.危機管理課長の答弁
ただいまのホームページへの掲載についてなのですが、本市としましては、今年度補正予算でテントを購入しております。
これはコロナ対策として距離を保つことやプライパシーの磁保のために購入をしたものなのですでが、テントがあれば様々な方に御利用いただけるかなと思っていますので、そういったことも含めて人権・男女共同参画課と相談しながら、どのように発信ができるかというのは考えたいと思います。
Q.フジノの質
最後の質問になるのですが、残念ながら今回の意見交換会では、先ほど申し上げたような差し迫った不安に対する当事者の方のニーズ把握は不十分だったと僕は受け止めています。
改めて当事者の方々の御意見を頂く為に、横須賀市ホームページなどで意見募集をしていくべきではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
A.危機管理課長の答弁
ホームページでの募集なのですが、私たちとしては改めてこういった意見交換会開催の機会がまたあると思っておりますので、やはり直接お会いしてお話を聞くということは大切なのかなと思っておりますので、そういった場を活用して、御意見いただきたいと思っております。
人権・男女共同参画長、危機管理課長、新たな機会を設けて下さってありがとうございます。
そして、参加を希望されるみなさま、どうかこの意見交換会の機会をフルに活用していただけないでしょうか。
まだまだコロナ禍が収束するかどうかは現時点では見通すことはできません。
それでも本市は意見交換会の開催にあたっては、感染防護の対策をしっかり行ないますので、どうかご応募いただけないでしょうか。
ご参加を心からお待ちしております。
(*2021年1月の意見交換会にフジノが参加するか否かはまだ検討中です。同席せよとの声が多ければまた考え直したいと思いますが、現時点ではまだ決めておりません)