あらゆるデータが毎年必ず公表されることの大切さ
今日は、市民のみなさまにとっては「なんのこっちゃ?」というお話を書きます。
「とても大切なデータを毎年必ず公開することに変えさせたよ」
というお話です。
実は、
「あえて質問しないとデータが出てこない」ことと「毎年必ず他のデータと同じように公表されること」では、全く意味が違います。
つまり、
「あえて質問しないとデータが出てこない」=「その問題に気がついて質問する人がいなければデータが出てこない」ということなのです。
逆に、
「毎年必ず他のデータと同じように公表される」=「その問題に関心があろうと無かろうとページをめくれば必ずそのデータが出てくるので、誰でもその問題の毎年のデータの変化を見ることができる」ということなのです。
だからフジノは、常に大切な問題については「決算資料に明記してほしい」「毎年必ずデータを報告してほしい」と提案をしてきました。
そして、翌年には実際にそれが改善されたかを常に確認することにしています。
データが無ければ何も分析ができません。
いつでも誰でもデータにアクセスできなければ、その取り組みが必要なものであってさらに改善していかねばならないとか、ニーズはたくさんあるのに取り組みが活発ではないのではないかとか、考えるきっかけさえ与えられないのです。
本当にこれは市民のみなさまにとって「だからどうしたの?」という、メリットが分かりにくい改善だと思います。
けれども、すっごく大切です。
高齢者等支援収集の毎年の実績を決算資料に明記するように求めてきました
横須賀市では2018年からごみ出しが困難な方々(ご高齢の方、障がいのある方、その他市長が必要と認めた方)のお宅を訪れてごみを直接収集しています。
これを『高齢者等支援収集』と呼んでいます。
この取り組みは、ニーズの高まりを受けて、現実に押し切られるような形でスタートしました。
スタートした当初はものすごく条件を厳しくすることで、対象を絞りました。はじめは65才以上の方だけが対象でした。
それを少しずつ対象を拡大するように提案し続けることで、対象を拡大してきました。
実績もすごく少なかったのです。
その実績も、あえて質問しないとデータが出てこないのです。
『高齢者等支援収集』はとても大切な取り組みなのですが、毎年、毎年、質問をしないと実績が明らかになりませんでした。
そこで昨年の決算審査でフジノは「今後は決算資料に明記してほしい」と強く要望しました。
今回の決算から新たに決算資料に明記されるようになりました
そしてついに!
今回の決算からデータが明記されるようになりました。
今日の決算審査でも、質問の前にあえてこの点について言及しました。
Q.フジノの質問
コロナ禍での見守り機能の重要性について、改めて伺いたいと思います。
まず、資源循環久里浜事務所に取り組んでいただいている高齢者等支援収集の見守りの機能についてです。
この取り組みは、65歳以上の非課税世帯で、要介護2以上の御高齢の方、障がいのある方、そのほか市長が認める方にごみの直接収集を行なうという取り組みです。
まず質問の前に、昨年度の決算審査の際に
「この取り組みは大変重要な取り組みなので、今後は説明資料に明記してほしい」
という要望をしたのですが、今回から『事務概要』に掲載していただきました。
大変ありがとうございます。
このように、質問の前にまず担当部局に謝意を述べました。
こちらが実際の決算資料の1つ『事務概要』です。
このたった1行が実は将来にわたる大きな成果なのです。
ごみ出しの困難な方への支援をしつこくしつこくフジノは質問してきましたが、これからはもうフジノが委員会を移っても政治家を引退しても、他の誰かが(政治家だけでなく市民のあなたも)このデータを目にすることができます。
このたった1行を決算説明資料に盛り込むことが、本当に大切なことなのです。
やりました。
●
次のブログ記事では、この取り組みについて質問した内容をご報告したいと思います。