ごみ出し困難な方へのごみ出し支援・個別収集の際の「見守り機能」をさらに強める必要性を訴えました/コロナ禍での孤独死を横須賀では絶対に起こさせない!(2021年9月議会)

前回の記事から続いています)

ごみ出し困難な方々への「見守り機能」をさらに強める必要性を訴えました

フジノにとって大切なテーマである『ごみ出しの困難な方々へのごみの個別収集』と『見守り』。

今回の記事では、今日の決算審査で行なった質問をご報告します。

生活環境分科会で決算審査に臨む藤野英明
生活環境分科会で決算審査に臨むフジノ

昨年度、安否確認の緊急連絡はゼロ件でした

横須賀市が2018年にスタートした、ごみ出しの困難な方々へのごみの個別収集(ご自宅に直接ごみの収集に訪問しています)の取り組みを『高齢者等支援収集』と呼んでいます。

横須賀のように高低差の大きい土地ばかりのまちでは、ごみ出しが困難な方々が本当にたくさんいらっしゃいます。

町内会・自治会が1回あたり100円でごみ出しの代行をしてくれる地域の助けあい活動なども少しずつ増えていますが、全く無い地域もあります。

そうした地域をはじめ、そもそも地域との関わりを持てない方々には、やはり市が支援をしていくのが大切です。

この取り組みにはとても大切な機能がもう1つあって、安否確認の意味があります。

フジノはこの安否確認をとても重視しています。

現在のルールでは、2回ごみ出しが無かった時にはごみの回収をしている職員が担当課に緊急連絡をすることになっています。

さて、昨年度この緊急連絡による安否確認はあったのでしょうか?

今日の委員会質疑をご紹介します。

生活環境常任委員会での質疑応答より


Q.フジノの質問

それでは、質問に移ります。
 
平成30年度の活動実績が11件、令和元年度が13件、要綱の改正もあって対象が広がり、令和2年度は29件と過去最高となりました。
 
現在『高齢者等支援収集』は、2回続けてごみが出ていない場合には資源循環推進課に連絡をすることによって、安否確認の役割も果たしていただいています。
 
そこで伺います。

令和2年度は、2回続けてごみが出ておらず、資源循環推進課に連絡をすることになった事例というのはあったのかどうか、お聞かせ下さい。

A.廃棄物対策課長の答弁

以前は資源循環推進課の方でやっていましたが、引き続きまして廃棄物対策課の方でやっております。
 
昨年度、そういった通報は特にありませんでした。


Q.フジノの質問

通報が無かったということで、大変安心しています。

ということで、昨年度は緊急連絡はゼロ件でした。

本当に良かったです!

見守り体制をさらに強化すべきと提案しました

実績の確認をした後は、フジノの持論である『見守り体制の強化』を改めて提案しました。

生活環境常任委員会での質疑応答より


Q.フジノの質問

全国的なニュースでは連日、御高齢の単独でお住まいの方が孤独死をして見つかった、あるいは御夫婦でおられても、2人ともコロナによって亡くなったというようなニュースが流れています。

ですから、見守りのチャンネルは官民問わず多ければ多いほど良い、と思うのです。

今回もう1点お伺いしたかったのは、2回続けてごみが出ていなかったとき、初めて資源循環推進課に連絡をするという取り組みについてです。

プライバシー保護や、いろいろなお考えから、収集をされる方はチャイムを鳴らさないことを原則としておられると聞いています。

ごみもボックスに入れて、外からはごみが出されたかどうかも分からないような形になっているとお聞きしているのですが、2回連続で出ていないということをもって安否確認を初めてするのではなくて、普通に生活をしていればごみは少量でも出るものなので、1回でも出ていなかったらチャイムを押していただくぐらいのことはしても、業務量の過剰な要求ではないのではないかと思うのです。

その点についてはどんなふうにお感じでしょうか。

A.廃棄物対策課長の答弁

当初、今回、支援収集の対象となる方については、福祉サービスあるいはホームヘルパーとかが一緒についていらっしゃるということとか、あるいは地域の見守りの方が見ていただけるというようなこともあって、安否確認というよりは、例えば入所されているとかというようなことが分からない場合があるので、2回ごみが出ていなかったということのお知らせは、確認の意味でやらせていただいている部分があります。

あまり生命に関わるような部分ではなくて、実際に体調が変わって入所されてしまったということがあれば、お知らせいただきたい旨の意図でやらせていただいているのですが、確かに委員おっしゃるように、1回でもということではあろうかと思います。

また現場に行っている職員ともいろいろ打合せをして、あるいは福祉部の方とも一緒になってやっていますので、今後どうしていくかということも、毎年、年度内に連絡会議というのを行なっておりますので、どうやって取り扱っていくのかということは確認させていただきたいと思います。


Q.フジノの質問

見守りの取り組みは官民問わず、電気会社、ガス会社、そして上下水道局、それから民生委員のみなさん、新聞の配達の方も含めて、あらゆる人が、ふだんは元気な姿が見えるのに今日は見えないといったところで声かけをしていただく、地域のつながりが薄れて、そして存在しないような中では、事業者の連携が必要かなと思っています。

この高齢者等支援収集の取り組みも、本当に最後のとりでだと思っていますので、力を貸していただきたいなと思っています。

といことで、担当課長はフジノの意図を理解してくれました。

この取り組みは、廃棄物対策課だけでなく、実際の収集にあたる資源循環久里浜軸所、申請の審査をしている福祉部地域福祉課の3つの担当課との連携で実施しています。

連携している3つの担当課で協議すると答弁をしてくれました。

改めてフジノとしては、次の委員会(今年12月、来年3月なお)でしっかり協議の結果を確認していきます。

コロナ禍での孤独死を横須賀では絶対に起こさせない!

もともとこの取り組みは、コロナとは無関係に2018年にスタートしました。

しかし今、毎日のようにニュースではコロナ禍での孤独死が独り暮らしであろうと家族と暮らしていようと関係なく起こっていることが報じられています。

弱い立場の人がコロナ禍によってさらに弱い立場へと追い込まれています。

そうした中、もう官民問わずにあらゆる形での見守り体制を強化していかなければなりません。

横須賀市が行なっているこの『高齢者等支援収集』は優れた見守り機能のポテンシャルを持っています。

現在は2回ごみ出しが無かったならば緊急連絡で安否確認をすることになっています。

そもそも人は生きていれば必ず少しでもごみは出ます。

だから、収集を担当してくれている資源循環久里浜事務所の職員のみなさまには申し訳ないのですが、1回でもごみが出ていなければ緊急連絡をしてほしいのです。

絶対に横須賀では孤独死を起こさせない。

人がご自宅で亡くなるのは当たり前のことですが、そうではなくて、亡くなってから1週間も経って初めて見つかるようなことはあってはなりません。

だからこそ、上下水道局にも同様の提案をしてきましたし、新聞配達・郵便配達など官民を超えて、見守りの体制を強化していかねばならないのです。

このコロナ禍でも、孤独・孤立をなんとかして解消していきたいのです。

どうかあなたも力を貸して下さいね。

ごみ出し困難な方々のごみ個別収集時の見守り体制強化を訴えました

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