自殺総合対策大綱の5年に1度の見直しがスタートします
本日、自殺総合対策会議(第20回)が開かれました。
といっても書面持ち回り開催なので、事務局案はそのまま決定となりました。
今回の最大のテーマは、5年に1度の自殺総合対策大綱(大綱)の見直し作業のスタートについてです。
具体的な見直し作業を10月以降からスタートして、来年2022年夏頃までに閣議決定されることと決まりました。
大綱は、自殺対策を進める「根拠」であり「取り組みを進める重要な武器」なのです
フジノたち自殺対策に関わる人間にとっては『大綱』はとても重要です。
国・県・市、全ての行政機関が取り組むべき自殺対策の、実施の『根拠』となる文書だからです。
全国の自治体が取り組みを進めていく上で、重要な武器になります。
例えば、ある取り組みを実施してくれない行政に対して
「わがまちは『大綱』に記されているのにAという取り組みをしていない。『大綱』のとおり、実施すべきではないか」
と強く求めることができます。
ぜひ自殺対策に取り組むみなさま、今後の動きにご注目下さい。
孤独・孤立対策担当大臣が自殺総合対策会議のメンバーに加わりました
今回の会議のもう1つの大切なことは、新たなメンバーとして『孤独・孤立対策担当大臣』が加わったことです。
コロナ禍以前から、自殺に追い込まれるまでのプロセスにおいて孤独・孤立は重要な要因でした。
わが国は担当大臣を新設しましたので、当然のことではありますが、自殺総合対策会議のメンバーに孤独・孤立対策担当大臣が加えられました。
このことは、全国の自治体に向けたメッセージにもなりますので、とても重要なことだと受け止めました。