1度でもごみ出しが無ければ安否確認することに改善されました
今日の委員会ではとてもうれしい答弁がありましたので、さっそく報告します。
かねてからの提案の実現です。
横須賀市では、ごみを出すのが困難なご高齢の方・障がいのある方のお宅まで、ごみの個別収集を行なっています(=高齢者等収集支援)。
この際、玄関のバケツなどにごみを出していただくのですが、これまでは『2回連続でごみ出しが無かった場合』に安否確認を行なってきました。
人が生活をしていれば、必ず少量でもごみが出ます。
それなのに『ごみ出しが無い』ということは『お住まいの方に何かが起こったのかもしれない』とフジノは受け止めてきました。
だから絶対に『安否確認』が必要であり、この資源循環部の『安否確認』をフジノは『最後の砦』だと高く評価してきました。
しかしこの取り組みをさらにより良いものにする為に、
「1回でもごみ出しが無かったら安否確認をすぐ行なってほしい」
とフジノは提案をしてきました。
そこで今日は、前回の9月議会で行なったこの提案を資源循環部が検討した結果どうなったかを質問しました。
フジノの質問
高齢者等収集支援における見守り体制強化のその後の対応について、廃棄物対策課に伺います。
ごみ出しが困難な御高齢の方々と障がいのある方々及び市長が必要と認める方々を対象に、本市はごみの戸別収集に取り組んできて下さいました。
高齢者等収集支援の取り組みでは、見守り体制として、事前に利用者の方に緊急連絡先を指定していただき、2回連続でごみ出しが無かった時は、この緊急連絡先に廃棄物対策課から連絡を取ることで安否確認を取るという取り組みになっています。
大変すばらしい取り組みだと思います。
前回「見守り体制を強化する為に、緊急連絡先に連絡を取る基準であるごみ出しがなかった際の回数を、2回から1回に変更していただけないか」という提案をさせていただきました。
その後の検討や対応の状況はいかがか、お聞かせ下さい。
廃棄物対策課長の答弁
前回以降、確認させていただきました。
はじめに、ごみ出しが2回連続して無かった場合に連絡することになった経緯を、まず御説明させていただきます。
この事業を始めるに当たりまして、当時、福祉部高齢福祉課と資源循環推進課、資源循環久里浜事務所で協議を重ねて、現在実施しております。
まず、この事業は、実は手探りで開始しているという状況がありまして、当時はごみ収集の実現を第一にしたいと思って、この制度を作りました。
緊急連絡先につきましては、本来親族の方やホームヘルパーの方などが寄り添っておられるという考えもありまして、実は現行のようにいたしたという経緯がございます。
令和3年9月定例議会後、高齢者等支援収集の受付審査を行なっております民生局福祉部地域福祉課または収集を担当する資源循環久里浜事務所と、それぞれ確認するということでお約束させていただきましたので、それぞれ確認いたしました。
地域福祉課では、藤野委員の御提案どおり、見守りを強化していただきたいということで賛同していただきました。
また資源循環久里浜事務所でも、高齢者に寄り添った対応をまず考えた上で、もうすでに1回でもごみが無ければ連絡するようにしていました。
このことによって、ごみ出しがなかった場合は緊急連絡先に連絡するよう、引き続いて運用してまいりたいと考えております。
フジノの質問
大変すばらしいことだと思います。
『誰も一人にさせないまち』の理念を既にもう資源循環久里浜事務所は実践していただいていたということで、大変ありがたいと思います。
という訳で
1回でもごみ出しが無かった場合は安否確認を行なうように改善してくれました!
本当に良かったです。
フジノは地域福祉は網の目が細ければ細かいほど良いと信じています。
資源循環部の存在はフジノにとって、地域福祉に不可欠の存在であり、今回の見守り体制の強化は本当にありがたいです。
ごみの収集は「地域福祉の最前線」です
一見、福祉とは無縁にみえる資源循環部ですが、そんなことは全くありません。
毎日のごみ収集の際に、収集員のみなさんは市民の方からしばしば対話をしています。例えば、定期的に顔をあわせる方と挨拶を交わしたり、行政情報を尋ねられた際に教えてあげたり、と地域との絆を育んでくれています。
目の前で毎朝ごみを収集している方々の大半が市役所の職員で(それ以外は委託業者の民間の方です)、あなたがわざわざ市役所や行政センターまで行かなくても毎朝会える市職員なのです。
つまり、資源循環部でごみ収集業務を担当しているみなさんは、毎朝、地域へアウトリーチをしているのです。
フジノは、上下水道局に対しても「水道料金が支払われていなかったら安否確認をすぐしてほしい」と提案をして現在では安否確認が行なわれています。
けれども上下水道局の検針からの支払いは、2ヶ月に1回と頻度が少ないのです。
かたや資源循環部は、ほぼ毎日みなさまのお宅のすぐそばを訪問しています。
まさに地域福祉の最前線にいてくれているのが、資源循環部だとフジノは受け止めています。
このコロナ禍でエッセンシャルワーカーとして再評価されたごみ収集員のみなさんの日々の業務ですが、残念ながらごみ袋に感謝状を貼り付けるような動きは一過性のイベントで終わってしまいました。
でも、どうか毎日のごみ収集にあたっているみなさんの業務は、エッセンシャルワーカーとしても不可欠ですが、地域福祉の要の存在でもあることをどうか知っていて下さいね。