自殺の犠牲が増えている子ども・若者・女性が相談支援につながれる為に
今回の記事では、その2つ目、フジノの人生をかけたライフワークである『自殺対策』についての質問をご報告します。
フジノは、NPO法人が実施している全国規模のSNS相談と横須賀市が連携してリアルでの支援につなげる具体的な方法を提案しました。
上地市長は「非常に有意義な提案をいただき感謝しています」と提案の実施を約束してくれました。
まずは実際の質疑応答のやりとりを動画で実際にご覧いただくのが一番早いのではないかと思います。字幕をつけましたので、ぜひご覧下さい。
全国規模で実施されているSNS相談とリアルな横須賀市の支援のタッグ
フジノが提案している内容はとてもシンプルです。
- コロナ禍になるまで横須賀市の自殺犠牲者数は減少を続けてきた。
- 横須賀市の『生きる為の包括的な支援』は部局を超えて市役所内外の強力な支援を受けられることから高い評価を得ている。
- 横須賀市の自殺対策の弱みは、子ども・若者・女性への支援をいくら打っても届かないこと。
- そしてコロナ禍で、横須賀市の子ども・若者・女性の自殺犠牲者は増えてしまった。
- 一方、NPOが実施している全国規模のSNS相談(チャット・LINE)は、子ども・若者・女性に広く浸透している。
- これまで何度も提案してきたが、残念ながら本市には自殺対策のSNS相談・LINE相談が存在しない。
- そこで、NPOによるSNS相談での相談、本市によるリアルでの支援、それぞれの強みを生かして両者が協力すれば必ずとても大きな力になる。
- そこでフジノは、横須賀市とNPOが実施しているSNS相談がタッグを組むことを提案した。
全国規模のSNS相談には、毎日1000人近くの匿名の相談があります。
1回限りで終わるやりとりもあれば、繰り返し相談をして下さる方もかなりいらっしゃいます。
そのやりとりの中で、相談者の方がお住いの地域を教えて下さることもあります。
そこで、もしもご相談をして下さった方が『横須賀市民』であった場合、NPOの相談員の方からご相談者の方へ尋ねていただくのです。
「横須賀市では部局を超えて市役所内外のあらゆる関係機関が連携して『生きる為の包括的な支援』をしています。ここでのSNSでのやりとりに加えて、その支援を受けられたならばきっとあなたの苦しさを少し減らすことができると思うのです。だから、あなたがもしも許可をして下さるならば、あなたのことを横須賀市にご紹介してもよろしいでしょうか?」
と。
ご相談者からOKが出たらNPOから横須賀市へご相談者の情報を提供していただきます。そして横須賀市は『生きる為の包括的な支援』をご相談者の方へ全力で提供します。
オンラインの良さと、リアルの良さと、それぞれの良さを活かしあった取り組みです。
これを具体的なイメージ図にしてみました。
もちろん、ご相談者の方の同意が得られない時には横須賀市に情報が来ることはありません。
この仕組みを、フジノは横須賀市と深いかかわりのある2つのNPO法人(①NPO法人自殺対策支援センターライフリンク=LINE相談『生きづらびっと』を運営、②NPO法人あなたのいばしょ=『あなたのいばしょチャット相談』を運営)と連携してスタートしてほしい、と上地市長に提案しました。
もちろん上地市長は快諾してくれました。
担当課とは数年前からこうした取り組みが持つ有効性について繰り返し話し合ってきたので、フジノと同じ想いを持ってくれているはずです。
今回、NPO法人あなたのいばしょの理事長である大空幸星さんとも意見交換をさせていただくことができて、とても良い感触のお返事をいただくことができました(大空理事長はフジノのことを知っていてくれました)。
この取り組みがスタートすれば、今よりもっと子ども・若者・女性が相談支援を受けやすくなるはずです。
まだコロナ禍は続きます。
フジノにはコロナ禍を止めることはできません。
けれどもコロナ禍による自殺の犠牲者増を止めることは必ずできると信じています。
その為にも一刻も早くこの取り組みをスタートさせたいです。