資料のかわりにタブレットを渡されました!
それは、予告なしでした。
『STOP傍聴ゼロ』運動をしているフジノは、いつものように毎月開催されている教育委員会定例会に向かいました。
受付でいつもならば配布資料の束を渡されます。
でも、今日は紙1枚だけ(下の画像↓)。
そして、担当者の方から
「今日からペーパーレスで行なうことになりました。傍聴席に置いてあるタブレットを操作して資料をご覧下さい」
と説明がありました。
あらかじめ市議会に特に報告も無く、今ここで初めて知ったフジノは嬉しい驚きでした。
2017年から横須賀市議会ではペーパーレス化を本格実施したのですが、一方で横須賀市(=行政側)のペーパーレス化はなかなか進みませんでした。
今回の教育委員会定例会の取り組みはとても良いことだと評価したいです。
教育委員も事務局も傍聴者もみなタブレットを使いました
さっそく席につくと、タブレットが置かれていました。
教育長はじめ教育委員会委員メンバーも、教育委員会事務局もみなこのタブレットを使って議事を進めていました。
実際には、タブレットPCですね。
本体とディスプレイを180度回転させることができて、ノートパソコンのようにキーボードを使うことも、キーボードを折りたたんでタブレットとして使うこともできるタイプです。
教育委員会事務局に改善してほしい点
ただ、メモが取れないのでものすごく不便です。
傍聴者はこのタブレット内のPDFファイルに書き込むことができないので、結局、自分の用意した紙にメモをするしかありません。
対応する項目の脇にメモをするのと違って、ゼロからメモをするのは大きな手間がかかります。
タブレット内のPDFファイルにメモ書きを許可してほしいです。
そしてメモ書きしたPDFファイルを、自分のメールアドレスで転送できるなど何らかの対応を許可してほしいです。
また、これまでは定例会終了後にそのまま配布資料を持ち帰ることができたのが、教育委員会のホームページからダウンロードしなければならなくなりました。
しかもホームページへの掲載時間は終了直後では無い為に、事務所に戻ったフジノがホームページをみるとまだ資料はアップされていませんでした。
しかたなく翌日の資料アップを待って、ダウンロードしました。
こうした欠点はいくらでも運用改善することで対応できるはずです。
教育委員会事務局の対応に期待したいです。
それでもペーパーレス化を高く評価しています。ナイス教育委員会。
横須賀市議会ではタブレット導入をフジノは2014年から提案してきましたが、試行期間もあって、本格実施まで3年間かかりました。
さらに、スタート当初はいろいろな課題があるものです。
だから必ず教育委員会も市民のみなさまにとってより良い運用に改善してくれるはずです。
続いて必要な取り組みは、インターネット生中継・録画中継の早期導入です。頑張って下さい!
ただ、ICT化を進める目的は、単に紙資料ゼロによる二酸化炭素削減の為ではありません。
- 教育委員会定例会での「質問なし・討論なし・全会一致で可決」のシナリオどおりを無くすこと
- 活発な質疑応答によって、市民のみなさまにとって意味のある定例会にすること
- 教育委員会を市民のみなさまにとって身近で必要な存在に感じてもらえること
こうした本来の目的を実現する為の『道具』がICT化です。
機器の導入や技術の活用は単なる手段に過ぎません。
本来の目的を実現して、市民のみなさまにとって身近な教育委員会となるようにぜひがんばってほしいです。
フジノはその実現をめざして、これからも教育委員会をチェックし、改善を提案し、応援していきます。
教育委員会事務局のみなさん、一緒にがんばりましょうね。
市民のみなさま、これからも教育委員会にご注目下さいね。