毎年5月17日は「多様な性にYESの日」
人は、誰もがみなグラデーションのように性的指向・性自認・性表現のあり方(SOGIE)が異なっています。
そもそも太古の昔から、人には、生まれた時に戸籍に記す為の性別やステレオタイプな性表現にはとどまらない、人の数だけ異なるSOGIEが存在してきました。
その本来の姿が、宗教や文化や法制度によって押さえつけられる時代が続きました。
つまり、性的指向は「異性だけを愛する」、性自認は「男性」か「女性」、性表現は「男は男らしく」「女は女らしく」が当たり前だと考えるべきだ、と心理的にも経済社会的にも縛られてしまったのです。
けれども今、時代はようやく変わりつつあります。
先人たちの大きな犠牲と人権を護る為の闘いを通して、2022年の現代では、誰もがみなSOGIEは多様でばらばらであることが理解されるようになってきました。
その当たり前のことがまだ当たり前として許されずに人々が苦しめられている国や地域がたくさん存在しています。わが国でもそうです。
そこで、多様なSOGIEのあり方こそ本来の人間の姿であることを記念する日として、毎年5月17日を『多様な性にYESの日』として定めています。
横須賀市は「多様性」「ダイバーシティ」を全力で肯定します
そんな先人たちの想いや活動のバトンを、政治家としてフジノは受け継いできました。
誰もがみな多様なSOGIEを持つ存在であることを、わが国そして横須賀市に暮らす全ての人が全力で肯定される為の取り組みを行なってきました。
その結果、長年の横須賀市の取り組みは全国的にも評価されるようになり、2017年には横須賀市が全国1位の自治体であるとの調査研究が発表されました。
これまでの取り組みを加速化させる為に、今年4月には市長直轄の市長室に、多様性を尊重し全ての人権を護る為の担当課である『人権・ダイバーシティ推進課』を新たに設置しました。
そんな横須賀市では、「多様な性にYES!」と誰もが心の底から感じて生きていかれるように、5月17日の『多様な性にYESの日』も積極的に周知をすすめてきました。
わが国では市民活動として新宿でスタートした取り組みですが、フジノは2011年に新宿での活動に初参加し、2014年に横須賀市でも初めて実施しました。
当初から市役所はバックアップをしてくれましたが、今では横須賀市の毎年の公式な取り組みとして実施されています。
コロナ禍の昨年2021年は、上地市長がビデオメッセージを寄せて下さいました。
もちろん今年も横須賀市の公式な取り組みが行なわれています。
毎年恒例となった市役所玄関ホールでのパネル展示
横須賀市の公式ホームページでもアナウンスされましたが、2022年度は今日5月16日から1週間にわたって、2つの取り組みをスタートしました。
- 恒例の、市役所玄関ホールでのパネル展示
- 初めてのレインボーライトアップの実施(ティボディエ邸)
さっそく行ってきました。
パネル展示は毎年ご好評をいただいており、年間を通じて小中学校から貸し出しの依頼があり、『多様な性にYESの日』の取り組みの他にも、駅ビルや図書館や行政センターなどでの展示も行なっています。
今年はコロナ対策の為にアンケートを置くことができなかったのですが、コロナ前はたくさんのコメントが寄せられました。
初のレインボーライトアップをティボディエ邸で行なっています
そして夕方6時からは初めてのレインボーライトアップが始まりました。
JR横須賀駅隣のヴェルニー公園内の、ティボディエ邸。ここはまさに横須賀市の玄関口です。
このティボディエ邸を6色のレインボーカラー(*)にライトアップしました。
(*)一般的な虹は7色ですが、SOGIEの多様性のシンボルであるレインボーは6色です。
5月17日の『多様な性にYESの日』は大切な記念日です。
でも、しばしば市民の方から「ある1日だけ取り組みを行なっても意味がない」としばしば指摘されます。
決してそんなことはありません。
横須賀市では、市長室人権・ダイバーシティ推進課を筆頭に『性的マイノリティ関係課長会議』という組織を2013年に立ち上げて、市役所全体で多様な性の保障に1年間をつうじて取り組んでいます。
どうかご安心下さい。
そして、この『多様な性にYESの日』は、世界中で多くの先人達が犠牲になりながらも多様なSOGIEこそ当たり前なのだということを勝ち取ってきたことを記念する日なのです。
それをひとりでも多くの方に知っていただきたくて取り組みを行なっております。
どうか市役所やヴェルニー公園にいらした時は、パネル展示やライトアップをぜひご覧いただけたらうれしいです。よろしくお願い致します。