リトルベビーを守る取り組みがまた1つ実現します
国内に2施設しかない母乳バンクの1つである『日本財団母乳バンク』から、本日うれしい発表がありました。
横須賀市立うわまち病院NICUで、新たに母乳バンクのドナーミルクを提供することになりました!
全国で66番目という快挙です!
さきの6月議会でフジノが市長に一般質問で提案したのですが、わずか1ヶ月で実現に至りました。
いまや赤ちゃんの10人に1人がリトルベビーという現状がある中で、命を守り健やかな成長をサポートしていく上で、絶対に大切な取り組みとなるはずです。
くりかえしフジノは
「横須賀市は小さく生まれた赤ちゃんとご家族を絶対にひとりにさせない」
と訴え続けてきましたが、まさにその姿勢が証明されました。
なぜドナーミルクが大切なのか
全ての赤ちゃんにとって栄養はすごく大切です。
特に、小さく生まれた赤ちゃん(以下、リトルベビーと略します)の多くはまだ内臓が十分に発達していませんので、NICU(赤ちゃんのICU)で与える栄養には注意が必要です。
実は全国に約400か所あるNICUのほとんどが、消化・吸収しづらい、牛のミルク由来の人工乳をリトルベビーに与えています。
フジノもそうですが、日本人の多くが牛乳に含まれる乳糖をうまく消化できずに、お腹がくだってしまいます。これを乳糖不耐症候群と呼びます。
大人でも下痢をしてしまう訳ですから、赤ちゃんにはもっと大きなダメージを与えてしまうことがあります。
人工乳は手軽に入手できるので普及していますが、実際にはデメリットがいくつもあります。
特にリトルベビーにとっては深刻なダメージを与えてしまうこともあるのですが、この事実がほとんど知られてきませんでした。
そこで、人工乳に代わるとても大切な手段が『ドナーミルクの活用』なのです。
誤解を恐れずシンプルに書いてしまうと、人間の赤ちゃんは人間のお乳をのむのが一番成長にとって適している、のですね。
そこで、余った母乳(ドナーミルク)を産婦さんから提供してもらい、殺菌して保管しておき、必要な時に各地のNICUに提供しているのが母乳バンクです。
母乳バンクのドナーミルクを使うことが世界の主流となっています。
けれども我が国では全国約400か所のNICUのうち、わずか60か所しかドナーミルクを導入していない現実があります。
本市には、横須賀市立うわまち病院にNICUがあります。とても高度な医療技術とホスピタリティの高さから、フジノは全国に誇れる大切な存在です。
しかし、今までリトルベビーに対して人工乳を提供してきました。
そこで、さきの6月議会で市長に対して
「市立うわまち病院のNICUでは人工乳ではなく、母乳バンクのドナーミルクを提供するように市立病院の指定管理者と協議してほしい」
と提案しました。
横須賀市の公立病院は『公設民営』といって、実際の運営は『公益社団法人地域医療振興協会』という民間の法人にお願いしています。
そこで一般質問のすぐ後に、市の健康部市立病院課は地域医療振興協会に協議をもちかけてくれました。
うわまち病院のドクターは優秀な方が多く、我が国の周産期医療(産婦人科・小児科)ではリーダー的存在の方もいらっしゃいます。
きっとすぐにフジノの提案の趣旨をご理解いただけたのかと思います。
横須賀市はこれまでもリトルベビーとご家族の為に先進的な取り組みを行なってきました。
今回のドナーミルクの導入もその大切な取り組みの1つです。
大切な命、小さく生まれた赤ちゃんを守る取り組みを進める横須賀市をフジノはとても誇らしく感じています。
横須賀で生まれるリトルベビーとそのご家族が安心して暮らしていかれるように、フジノはさらに取り組んでいきます!
動画で解説しました
1分間のミニ動画で解説をしております。よろしければ、こちらの動画もご覧下さい。