ふさわしい表記「障がい」40%/内閣府、障害者に関する世論調査結果

障害→「障がい」がふさわしい、40%で最多

内閣府が2月22日に発表した障がい者に関する世論調査の結果がメディアで報じられました。

法令で『障害』を使っている表記のあり方として、『障がい』がふさわしいと思う人が40%で最も多かったとのことです。

とはいえ『障害』がふさわしいと思うとした人も30%もいました。

ちなみに『障碍』はわずか3%でした。

(調査は2022年11~12月に全国の18歳以上3000人を対象に実施)

20年前からフジノは訴えてきました

この記事をとりあげた理由は、フジノが20年前に初当選した直後の民生常任委員会でまさにこのことを提案していたからです。

当時は、理解されませんでした。

それが40%もの人が「ふさわしい」と思うようになったことに、世の中が変わってきたことを感じます。

下に、20年前にフジノが行なった質疑を掲載します。

2003年6月3日・民生常任委員会での質疑

フジノの質問

それでは、最後にもう1つだけ質問を健康福祉部にさせて下さい。

それは、『障がい』のある方の『障害』という漢字の表記についてです。

障害という字を我々は日ごろ何気なく使っている訳ですけれども、障害という漢字でさえ、『障がい』のある方にとってはものすごくきつく感じるということが近年言われております。

何故かというと、障害という字はどちらもネガティブな、マイナスの意味の漢字であるからです。

実際に、障害という表記を平仮名あるいは障害の『害』という字だけをひらがなに改めているところがございまして、今のところ僕が調べている範囲では中核市では奈良市、あと町田市と志木市の3市が障害の『害』という字を平仮名に変えている。

実際のところは、国レベルで障害者という定義があるので、市でできることには限りがあるのですけれども、町田市の場合では課の名前を変えたり条例を変えたり、規則とか国の法令や町田市以外の条例や規則などについては平仮名の表記に改めています。

ちょっと長く説明してしまったのですけれども、障害という表記をひらがなに改めるというのは『障がい』のある方にとってはものすごくインパクトのあることだと思うのですけれども、全国に先駆けてこの3つの市のように本市でも障害という表記を改めるというようなお考えはありますでしょうか。

お聞かせ下さい。

健康福祉部長の答弁

障害をお持ちの方の呼び方という中で、私どもは法律名で使われているからということで使っている漢字あるいは呼び方そのものが、それを呼ばれた方にとっては大変苦痛であるというようなことがあるとするならば、それは直すべきであろうと思っております。

そういうことはございますけれども、障害者ご自身あるいは団体等の方などのご意見も伺ってみませんと、どういうお気持ちなのか。

現時点では、具体的に「そういう呼称はやめてほしい」という要望を直接担当する課の方は伺っていないようですので、そういった団体の方、障害当事者の方などの御意見も伺いまして、どういう呼称がいいかということは研究したいと思います。

課の名称という流れの中で、障害の『害』だけをひらがなということであれば呼び方が変わる訳では無いのですが、市民の方が分かりやすい表記の課にしませんと、説明が必要な表記ですと、なかなかどこへ行ったらいいかというとまどいなどもありますので、そういった意味で課の呼称をどうするかといったようなことは、また1つの課題かなと思っております。

近隣では障害福祉課という名称ではなく、福祉課とか社会福祉課という名称などで障害の業務を行なっているという話も聞いております。

そういった他市の状況あるいは障害をお持ちの方々などの御意見なども参考にして、どういう取り扱い、呼称にしていくかということも研究させていただきたいと思います。

フジノの質問

健康福祉部長、ありがとうございました。

まさにおっしゃるとおりで、実際に全国組織、いわゆる3障害というくくりでくくられている組織にそれぞれ問い合わせてみました。

知的障がいのある方々の団体で全日本手をつなぐ育成会、それから身体障がいのある方々の団体で日本身体障害者団体連合会、それから精神障がいのある方々の団体としては全国障害者家族会団体連合会という3つの組織に問い合わせをしたのですが、

それぞれの地方が独自に表記を改めているということはあるそうですが、全国レベルで会の方針として提案をしていくという動きは、日本身体障害者団体連合会のみが今検討しているそうで、その他の2つの団体については意見書のような形で出すということは考えてはいないそうです。

ただ、全国に先駆けて本市の福祉に対する姿勢を示すという意味では、こういうことも考えていくべきではないかなと思います。

検討課題であるというお答えをいただきましたので、ありがたく思っています。以上です。

障害より障がい

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