ついに「ためこみ症」がごみ屋敷対策の審議会で取りあげられました
ごみ屋敷対策を議論する『横須賀市生活環境保全審議会』が開かれました。
議事次第(プログラムです)を見ると、なんと議題に『ためこみ症について』のタイトルがありました。
やりました!
フジノは心のなかでガッツポーズを取りました。
ずっとフジノは
「ごみ屋敷問題には『ためこみ症』の視点からもアプローチが必要だ」
と訴え続けてきました。
(こちらやこちら)
しかし、横須賀市側はこの考え方に同意せず、いっこうに動こうとはしませんでした。
そこでフジノはこの4月の選挙でも、6期目の選挙公約として選挙チラシにも明記したほどなのです。
審議会での議論はわずか30分ほどでした。
まず事務局(=横須賀市)が『ためこみ症について』8枚のパワーポイントで、どのような疾患なのか、発症に至る経緯、その後の経過、予防、有効な介入方法をざっくりと10分ほどで説明しました。
その後、質疑応答に入り、法学部教授である出石委員長と精神科医である阿瀬川副委員長を中心に20分ほど議論がなされました。
(おふたりの考え方はフジノの考えにかなり近いものでホッとしました)
しかし、フジノの主張である『条例改正』にまで話は深まらず、「ためこみ症という考え方があるんだよ」というのが審議会メンバーに共有されて終わり、という感じにとどまりました。
でも、ずっとひとりきりで訴えてきたフジノにとっては、今日は大きな前進です!
病気の症状によって苦しみの中でホーディング(ためこみ)を止められない人々に対して、メディアは奇人変人のようなおもしろおかしく取り上げる最低な報道を繰り返し続けてきました。
フジノはこれが本当に許せないと憤りを強く感じています。
横須賀市議会も議員提案によって条例を作り、福祉的な支援をメインとし、それでも改善しない時は行政代執行などによって無理やりごみを処分することとしました。
けれども、当然ながら、ごみ屋敷化は繰り返されるのです。
そして近隣にお住まいの方々は臭気や不衛生に苦しめられ続けます。
そのたびに行政は、代執行によってごみを無理やり処分します。
でも、根本的な対応が成されていませんから、結果はただ繰り返されるだけです。
本来は病の症状としてホーディングをせずにはいられない人々を、精神保健医療福祉的なアプローチによってサポートすべきなのです。
今日の審議会では『はじめの一歩』に過ぎませんでしたが、これからもっとこの考え方に賛同して下さる人を議会にも行政にも審議会にも増やしていけたらと願っています。