第2次横須賀市自殺対策計画が(ほぼ)完成しました
『自殺対策推進協議会』が開かれました。
2022年初旬から約2年間にわたって進めてきた『第2次横須賀市自殺対策計画』の作成作業が、ついに最終盤を迎えました。
2024年度から2028年度までの5年間の、横須賀市の自殺対策の方向性や取り組みを定める重要な計画です。
昨年11〜12月にパブリックコメント手続きを実施し、協議会での議論は本日が最終回でした。
協議会での承認を受けて『第2次横須賀市自殺対策計画』が、事実上、完成しました。
いくつかの事務手続きは残っていますが(2月に市長がトップを務める自殺対策推進本部への報告、3月に市議会への報告)方向性そのものがくつがえることはありません。
ついに(ほぼ)完成しました。
「30%以上減少」の数値目標を訴え続けてきました
今回フジノが最も力を入れていたのが『高い数値目標』を設定させることでした。
具体的には自殺の犠牲者を、基準年から『30%以上減少させる』ことを必ず計画に位置づけるように提案を重ねてきました。
例えば、2023年予算議会・個人質問では市長に、2023年予算議会・委員会質疑では担当課長に、さらに2023年市議会議員選挙では市民のみなさまに選挙公約として訴えました。
しかし、前回の協議会では、数値目標に対して意見が分かれました。
それから3ヶ月。
今日の協議会で、結論が決まることになっていました。
実現した数値目標は「33%」削減!
ついに決定した結果は、下の通りです。
【数値目標】2027年の自殺死亡率(人口10万人あたりの自殺者数)12.2以下=基準年から『33%』削減させる
フジノの提案よりもさらに3%上乗せした形で実現となりました!
この結果となって、本当に良かったです。
ここに至るまでには、とても心が苦しくなる場面がありました。
けれども座長である大滝先生をはじめ、保健所長・保険予防課長ら事務局と議論を重ねる中で、とても良い形で決着することができました。
大滝先生、事務局のみなさま、ありがとうございました。
横須賀市は「自殺ゼロ」をめざしていると明記しました
また、第2次計画の最大の成果としてフジノが受け止めているのは
横須賀市は自殺ゼロをめざしている
このことが繰り返し記されたことです。
フジノも横須賀市も『自殺による犠牲者ゼロ』をめざしています。
今回の第2次計画では、理念と数値目標のページにそのことが4か所に明記されているのです。
4.計画が掲げる理念と数値目標
究極の目標である自殺者ゼロの実現を目標に(以下、略)
計画が掲げる理念
(中略)自殺者ゼロを実現することを目指していきます。
この理念は、究極の目標である自殺者ゼロの実現に向けて、本計画が掲げる理念として設定しました。
◆数値目標
自殺者ゼロの実現に向け、本計画で目指す数値目標を次のように定めます。
つまり、第2次計画の数値目標「33%削減」は、あくまでも「犠牲者ゼロをめざす道のりの短期目標という位置づけ」となります。
こうした記述を通して、市民のみなさまに横須賀市の強いメッセージが伝わることを願っています。
計画づくりに執念を燃やしてきました
自殺に追い込まれる人をゼロにする為に政治家になったフジノにとって、計画づくりにはものすごく力を入れてきました。
そもそも初当選した2003年、フジノは12月議会で自殺対策の計画を作るよう提案しました。
世界の自殺対策先進国での取り組みは、総合的な計画を立てて、明確な数値目標を設定して実施されてきたからです。
しかし、自殺対策単独の計画づくりは実現しませんでした。
そこで2005年、健康についての総合的な計画である『健康増進計画』の中に自殺対策を盛り込むことをフジノは提案し、数値目標の導入や施策を明記することを実現しました。
翌年2006年に自殺対策基本法ができました。
この時点では、自治体が自殺対策に特化した計画を作ることは義務ではありませんでした。
それから10年後の2016年の自殺対策基本法改正によって、ようやく義務化されたのです。
すでに横須賀市には健康増進計画の中に自殺対策を明記していましたが、この法改正によって自殺対策に特化した計画を横須賀市は作らねばならないことになりました。
うれしかったです。
これでフジノが落選して政治家でなくなったとしても、横須賀市の自殺対策をストップさせないことができるようになったのです。ある意味、悲願の実現でした。
次に重要なことは、より厳しくかつ実効性の高い計画にすべきことです。だからこそフジノは第1次計画づくりには高い熱量で積極的に関わってきました。
こうして作った第1次計画も目標をほぼ達成して終わろうとしています。
現在のフジノの任期は2027年で終わりますが、第2次横須賀市自殺対策計画は2028年まで続いてくれるのです。
だからこそ自分がいなくなっても自殺対策を後退させない為に、第2次計画づくりにもさらに執念を燃やしてきたのです。
特に、コロナ禍を経てこの国の脆さが激しく表面化して、自殺の犠牲になる方々もコロナ禍前とは大きく変化しました。
積極的な対策をさらに進めていかねばなりません。
まずは第2次計画が納得できるものにすることができました。
ここからは、計画を着実に全て実行に移すことです。
自殺対策をゼロからスタートさせて22年目となりましたが、犠牲者ゼロに向けて取り組まねばならないことはたくさんあります。
まだまだがんばっていきます。