2015年予算議会での質疑です。
教育福祉常任委員会(2015年3月4日)の質疑
フジノの質問
動物愛護センター運営管理費の中の『ガス処分機等保守管理委託料』に関連して伺います。
本市の『保護をした動物の処分』というのは、年々減少をしていっていて非常に良いことだと思います。
特に犬については、十数頭まで下げることができています。
この件について、動物の『処分方法』を確認したいのですが、本市の場合は『炭酸ガスと薬物による処分』と承知しているのですが、これでよろしいでしょうか。
保健所生活衛生課長の答弁
その形で御理解いただいて結構です。
フジノの質問
財政危機の状況も承知しているのですが、あえて伺いたいのですが、その「動物の処分方法を可能な限り苦しみがない形にしてほしい」という運動が全国的に起こっています。
実際に動物愛護センターに勤めていらっしゃる方の中からも、『炭酸ガスでの処分方法』の映像を動画サイトに掲載して、「やはりこれは苦しいものなのだ、できれば薬物による、つまり『麻酔による注射で安楽死的な処分』へと切りかえていってほしい」と。
ただ、これにはやはりコストがかかるというのを、それから人手もかかるというのも聞いてはいます。
これを、その『炭酸ガス』ではなくて『麻酔注射による処分』へと方向を切りかえていけるものなのか。
その認識を伺いたいと思います。
保健所生活衛生課長の答弁
すみません、私の理解が悪かったのかもしれませんが、大型動物に関しましては、まずは『麻酔』で寝かせて、それから『炭酸ガスの処分機』に入れております。
フジノの質問
大型動物についてのお話は承知しました。
本市で処分として多いのは、やはり猫かと思うのです。
犬が十数頭で猫が二百数頭という認識しているのですが、例えば動画サイトなどで掲載されている映像というのは、猫をやはり小さいところに押し込めて炭酸ガスで苦しんでいる映像が流れている。
やはり『処分』というとそういうイメージが強いと思うのですが、小型の動物について、犬や猫についての『処分方法』というのはどうされていらっしゃるのですか。
保健所生活衛生課長の答弁
すみません、私の言い方が違っていまして、猫でも生まれたばかりの子猫とかは申しわけないのですが『炭酸ガスの処分機』に入れています。
大型のというか、普通の成猫は麻酔を打ってから処分させていただいています。
フジノの質問
そうすると、ほかのまちで今大きく取り上げられているような『炭酸ガス』での、つまり『二酸化炭素での窒息死』というよりは、基本的には痛みを感じない状況で、仮に『炭酸ガス』をそのまま使うにしても、それは子猫に限定されたものなのだということでよろしいでしょうか。
保健所生活衛生課長の答弁
私の言い方が悪くて申しわけございません。
『麻酔』を打って寝かせた状態で『炭酸ガス処分機』に入れているという形です。
ですから、寝ている状態から死に移っているというふうに理解しています。
フジノの質問
あと1点だけ伺わせてください。
その子猫については直接『炭酸ガス』という理由は何故なのでしょうか。
保健所生活衛生課長の答弁
麻酔を打つまでもないという言い方おかしいのですが、小さい猫ですと、生まれたばかりの猫ですと、そのまま死んでしまうのが現状なのですね。
それですので「少し早めてあげる」という言い方は非常に残酷なのですが、そういう形なので麻酔は打っておりません。
フジノの質問
現状を伺うと、横須賀市の動物愛護センターでやはり里親の取り組みにしても熱心だし、『処分』の仕方も配慮がかなり行き届いている。
その中では、生きる力もほとんどない子猫なので『炭酸ガス』でも影響はないということだとは思うのですが、逆に言うと本当にその数匹であれば、『薬物による死』ではならないのかと思うのですが、その違いというのはどんなところにあるのでしょうか。
保健所生活衛生課長の答弁
『致死麻酔』というお話だと思うのです。
『麻酔』を多く打って、死に至らしめるということを委員は言われているのかと思うのですが、なかなかそこまでは全ての小さい生まれたばかりの動物もできないのが現状ですので、現時点では『炭酸ガス』でやらせていただいています。
フジノの質問
それはやはり財政的な理由なのでしょうか。
人手の理由なのでしょうか。
保健所生活衛生課長の答弁
財政的な理由もございます。
フジノの質問
現状かなり御配慮いただいていると思いますので、できればもう少しの御配慮をお願いできればなと思います。
これは財政的な問題もあると思いますので、しかも本当に他都市と比べて、この人口規模で殺処分が、犬十数頭、猫200頭という少ない数でとどまっているのは努力のたまものだと思うのです。
あとはその『処分』のあり方を一歩進んでもらえないのかなというのが、これも要望として伝えさせておいてください。